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2006年3月31日 (金)

嫉妬という不思議

 いろいろさしさわりがあるので仮名で書くのだけれど、知りあいにAさんという人がいる。妻子があるけれど女性方面には活発で、愛人、恋人多数。それなのに風俗遊びも絶やしたことがない。
 世間的には浮気してばかりの夫なわけだが、バレないんだか諦めてるのか分からないが、奥さんとトラブルになったことはない。男と生まれてきたからにはAさんのように豪快に女性たちとつきあいたいものだ——とかねがね羨んでいた。
 そのAさんが浮かない顔をしている。理由を聞いたらB子さんのことだという。
 B子さんとはかつての恋人のひとりで「ナイスバディの床上手、おまけに気立てもいい」と一時はのろけまくっていた。たしかに傍にいるだけでなんかムラムラしてくるような色っぽい美人だった。
 二人の関係は一年ぐらい前に途絶えたらしい。最近は全然会っていないという。そうしたらAさんの親しい友人であるCさんが「B子さんとつきあっていいか」と聞いてきたというのだ。
 CさんはかねてからB子さんに気があったけれどAさんに気がねして男女の仲になるのを避けていた。見ているとどうやらAさんと切れたようだが、もしAさんが気を悪くしたらいけないと思い、念のために許可を得にきたらしい。
 AさんはB子さんにのぼせていた時も、彼女を独占しようとはしていなくて、B子さんはB子さんで別な複数の男性ともつきあい、その関係についてAさんにも相談していた。もちろんB子さんの側から妻子のあるAさんを独占しようという動きを見せたことはない。「拘束しあわない大人の関係」をAさんも自慢していた。
 そういうAさんのことだから、もう切れて久しいB子さんがCさんであれ誰であれつきあうのにとやかく口を出すはずがない。当然のように「どうぞご自由に」と答えたのである。
 それなのに暗い顔をしているのは「Cが何も言わずにB子を口説いたのなら何とも思わないんだけどね、口説いていいかと面と向かって言われると、不思議なもんで、もう気にもしていなかったあの子がCに抱かれるのが気にいらなくてねえ……。おれはめったに嫉妬したことがないんだけど……」とため息をついていた。
 寛容のカタマリのようなAさんでさえ、別れた女性に嫉妬する気持になるのか。男心は複雑で微妙だ——。

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2006年3月24日 (金)

パンチラの楽しみ

 春一番、春二番と、風の強い日が続いた。外出には向いていないけれど、外に出れば出たで強風がもたらす楽しみがないわけではない。女性のスカートがまくれて、パンチラが見られる楽しみだ。
 我が家の近くのオフィス街は、ビル風が強いので、そこを歩く女性は必ずスカートがバアッとまくれるという名所(?)がある。風の強い日、昼少し前にその場所の近くのコーヒーショップに入って待っていると、ランチに出てくるОLたちがスカート押さえてあわてふためく姿をたっぷり眺められる。白い三角形は十人ちゅう六、七人は確実に見えるという、強風の日だけの特上席なんである。
 パンチラファンといって、女性たちのスカートの下に異常な興味を抱き、なんとか覗いてやろうという男はけっこう多い。しかしそのために鏡を用意したり手提げ袋のなかにカメラを仕込んだりすればご用になる。風の強い日にまくれるスカートを見るのは犯罪ではないから、こんな安上がりで苦労のいらない楽しみというのもない。
 それに不思議なもので、相手がまったく意図していない状態で下着が見えちゃうというのは、不思議に興奮を誘う。ストリップの舞台で踊り子さんが見せてくれる大股びらきより興奮することがある。
 しかし男というのは、どうしてスカートの下から下着を覗きたがるのだろうか。ぼくの知りあいでピンサロ遊びが好きなやつがいるのだが、ある時、ある店でさんざん楽しんだあと、二階にあるその店を出て、階段を下りてゆく途中、たぶん出勤してきたピンサロ嬢とすれ違ったんだそうだ。
 その子がミニスカートをはいていたので、彼は「ひょっとして覗けるかも」と思い、すれ違いざまに振り返ってみたら、予想どおりバッチリと股間に食い込むパンティを拝むことができた。
「やったー、ラッキー!」と内心大喜びした彼は、考えてみればその少し前まで店内で何人もの女の子の全裸を観賞し、パンティどころかパンティを着けてない部分をたっぷり見てきたわけだ。
「そのおれがパンツがチラッと見えただけでドキドキしてラッキーだと喜ぶんだから、いったいどうなってるんだろうね」と笑っていたけれど、いや、そういう体験って誰でもあるよね。
 モロ出しよりパンチラに興奮する——男たちのこういった性質はポルノを書くうえでもおおいに参考になることじゃないかな。

画像はパンチラ投稿画像から。残念ながらコラージュのようです。

Kazechira

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2006年3月17日 (金)

ポルノを書くには(2)

「ポルノ小説を書いてみたいけど、どうやって書いたらいいのか、さっぱり分からない」と戸惑っている友人からアドバイスを求められた話の続き。
 友人もまた文章でメシを食ってる人である。自分の体験という題材はあるのだ。ポルノごときすぐ書ける、と思ったが、いざとなると全然書けないでウンウン唸るだけ。
 こういう人は実に多い。文章に少しばかり自信がある人で「ポルノなんて」と小遣い稼ぎの軽い気持で取り組んだら、まるで泥沼状態。ようやくできあがったものをポルノ文庫の編集部に送ったら「使いものになりません」と送り返されガックリ――という例は山ほどある。
 たかがポルノではあるが舐めてかかってはいけない。これでもけっこう難しいものなんである――と自分の職業を自慢しておいて、さて、ポルノをすらすらと書くコツ。
「まずポルノを読みなさい」
 つまずく人はそもそもポルノをあまり読んでいないのである。どんなものか分かってないでそのジャンルの作品が書けるわけがない。
 まずいろいろなポルノを読むこと。その中で自分がグッとくる作品を見つけること。これが先決。グッとくる作品こそお手本とするに足る作品なのだ。
 そういう作家の作品をじっくり読み込んだら、一番興奮する場面でストップしてみよう。その先を読まないで、自分の頭で物語を進行させてみる。自分が興奮するほう興奮するほうに物語を作り、登場人物を動かしてゆく。それまでに設定はできているのだから、お手本をもとにしてゆけばそんなに難しくないはずだ。
 それを仕上げることができたら、もうコツは身に着いている。今度は自分の物語を作りあげてゆけばいい。
 大事なことは「自分が興奮すること」。
 ――以上のことはぼくの体験に基づいている。ぼくは小学校六年生の時、あるポルノ小説を読んだ。残念なことにいい所で破かれ、あとは読めなくなっていた。口惜しいから自分で考えて続きを原稿用紙に書いてみた。けっこうスラスラ書けた。前半部分がお手本になってるから書けたのだ。
「そういうお手本になるポルノというのを、たくさんの中から選ぶというのは大変だ」と悩むことはない。まずぼくの作品を読みなさい。いいお手本になること請け合いだ。そうならない人は――ポルノ作家になる資格はありません。(笑)

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2006年3月10日 (金)

ポルノを書くには(1)

 最近の携帯はカメラを写したりゲームをしたり音楽を聴いたり、いろんな機能がついている。もはや「電話もできる」何か別のものになってしまった感がある。
 さらに驚くべきことに、なんと「本も書ける」のである。
 ワープロで作品を書くようになって二十年のぼくだが、携帯のちっちゃなキーを押して文字を打つのは苦痛だ。だから携帯ではメールを使いこなせない。
 ところが若い人たちは、これが全然苦にならないんだね。左右の親指を使ってもの凄いスピードで文字を打ち込んでゆく。携帯の変換ソフトもすぐれた機能がついていて、キーを打つ回数も少なくてすむんだそうだ。
 ある編集者に「若い作家さんに文章の書き足しを頼んだら、その場で携帯を使って、四、五枚の原稿をささッと書いてくれた。驚いたよ」と聞かされて「世の中、変わった」と思っていたら、なんと携帯を使って原稿用紙五百枚ぶんの本一冊を書き上げてしまった作家が現われたそうだ。そのような作家はこれからどんどん増えてゆくに違いない。机に原稿用紙をひろげ、万年筆で書いては破り、書いては破り――なんて作家は、もうどこにもいないんである。
 とはいえ、書くための道具は違ってしまっても、文章を書く苦労というのは、実は昔も今も変わらないのだ。
「ポルノぐらいなら書いてみたい、書ける」と思う人が多いのだろうか、よく「どのように書いたらいいんでしょうか」と聞かれることがある。ついこないだは、評論家として名をなしてる友人が「ポルノを書いてるけど難しいねえ」と打ち明けられ、驚いた。
 もう恋とは無縁と思っていたら、ずっと年下の女性と突然に恋愛関係に陥ったというのだね。その恋は残念なことに破れたのだけど、そのめくるめくような体験をポルノ小説に仕立ててみたいという。
「いざ、書き始めてみると、しかし、何をどのように書いていいのか、迷うことだらけでちっとも書き進めない。そんなはずではなかった」と悩んでいる。で、ポルノをスラスラと書く、コツというかツボを教えてくれと頼まれてしまった。
 うーむ、それを教えてしまうと商売仇が増えて困るんだけど、まあ、長年の友人だから教えてあげることにした。――と、ここまで書いて分量が尽きたので、続きは次回に書こう。

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2006年3月 3日 (金)

ブログの時代はおもしろい

 もうほとんど説明する必要もなくなった感じのする「ブログ」だけど、知らない人のために簡単に説明すれば「インターネットで発表する日記」と言えばいいかな。
 ブログ専門のサイトがあって、そこに申し込んで自分のスペースをもらうと、好きな時に好きなことを書き込める。簡単なので小学生でもできる。いまブログで日記を書いてる人は何百万人にも達した。
 実はぼくも、この『いろ艶筆』のバックナンバーをブログとして公表している。興味あるかたは検索してみてください。
 ブログの特徴は、誰にでも読んでもらえて、感想や意見をもらえるところにある。工夫しだいでは何万人もの人間に読んでもらえ、話題になったブログは本として出版してもらえる。ブログ作者の中からはこれまで何人ものベストセラー作家が生まれている。
 そんな熱いブログの世界でいまもっとも注目を浴びているのは『きっこの日記』だろう。
 まだ若いと思われるヘアスタイリストの女性「きっこ」が自分の趣味、生活のことを書く一方で、政治・経済・社会の問題についても意見や情報を述べる。この情報というのが、単なる感想や噂にとどまらない、かなり確度の高い裏情報が含まれるので、だんだんジャーナリズムを中心に注目されるようになってきた。
 最近では耐震偽装問題で総研の存在をいち早く指摘したことでマスコミをアッと驚かせた。今では「『きっこの日記』にとりあげられなければたいした情報ではない」という笑い話があるくらいだ。
 政治家もメールを出すという「きっこ」なる女性は、どうも一介のヘアスタイリストではなさそうだ。裏には大物ジャーナリストがついているのではないかと噂されている。
 いったい誰が書いている(書かせている)のか、これはこれで興味ぶかいのだけれど、いまぼくが一番関心を抱いているブログは「愛した女性がレズビアンだったので、彼女の願いを受け入れて女性になろうと決心した青年」の『性転換ドキュメンタリーblog』だ。
 ふつうの男の子だった筆者が女性ホルモンを服用してどんどん女の子になってゆく。その過程で生じるさまざまな問題が画像もいれてリアルに報告されているので、毎日毎日ハラハラしながら読まねばならない。最近は父親に殴られ入院してしまった。恋人も必死だし家族も大変。がんばれ「はるか」くん。――思わず声援しちゃったじゃないか。(笑)

(画像は『性転換ドキュメンタリーblog』の「おっぱい成長記録」ページ。

seitenkan_blog

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