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2006年6月30日 (金)

女体密閉フェチ

 密室に魅せられる。ぼくの作品にはよく地下室や物置、押入れ、箱、檻など、閉じられた空間が登場する。
 子供の頃から狭い空間に入りこむのは好きで、それは「子宮回帰願望」として説明できるのだけれども、それとは別に、狭い空間のなかに女性を閉じこめたいという願望も異常に強い。これはいったい何なのだろうか。
 ずっと前のことだけど、テレビでさまざまな芸人が登場するショーを見ていたら、男の芸人がスーツケースをぶら下げて現われた。トランクといっても片手でぶら下げられる中ぐらいの大きさ。彼はそれをテーブルの上にポンと置いた。
「何が入ってるだろう?」と思って見てると、蓋が開いた。なんとレオタードに網タイツ姿の美女が、手足を複雑に折り畳んだ状態で詰め込まれていたのだ。
 彼女は信じられないほど柔軟な肉体の持主で、自分でクネクネと体を動かして手や足を伸ばし、スーツケースから抜けだすと、ストンと床に降り立った。特に小さいというわけではなく、ごくふつうの身長だった。
 それを見ていて性的にものすごく興奮してしまった。いまでもオナニーする時、ついその女性がスーツケースから出てきたり、また入ってゆくシーンを思いだしてやってしまう。(笑)
 前から江戸川乱歩の小説のなかに箱や檻の中に閉じこめられる美女や美少年のお話があって、そういうのを読んでいるとゾクゾクとするほど官能的な興奮を覚えたものだけど、その極致がテレビでみたスーツケース美人だった。
 一時、アングラ演劇が盛んな頃、マンションの一室で演じられるようなSMショーをずいぶん見に行ったものだけれど、そういう中で一番記憶に残っているのは、観客がぎっしり入った部屋の片隅にさりげなく置かれたロッカーのなかに裸女が押し込められている——という設定のショーだった。まさかそんなところに誰か入ってると思わないところから女が出てくる。その瞬間、言いようのない興奮を覚えて、それもオナニーの定番ネタになってしまった。
 ダンボールを見ても、拘束した女性を押し込めることを想像してしまう。だから路傍にダンボールが置かれていると、中に女が押し込められている妄想がバクハツして立ち止まってしまう。路上で発情しちゃうんだから変態もいいとこ。いやはや困ったもんである。

Mistress14p03

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2006年6月23日 (金)

すぐなれるホスト

 中村うさぎさんが出張ホストについて体験ルポを書いているのを読むと、女性に気に入られるホストになるのも大変だと思う。
 ホストといえば、まずはイケメンであることが必要最少条件。これだけで日本の男の九十パーセントは資格がない。
 身長や体型も「見られる」程度でなければいけないし、女性をノセる会話能力や、「ダサい」と思われないセンスも必要だ。何より身だしなみに手間ひまを惜しまない性格の持主でなければならない。そうなると、あなたもあなたもあなたも……みーんなホスト失格だ。(笑)
 だから昔から、ぼくも含めて男たちは「ホスト」と聞くと条件反射的に「ケッ」と軽蔑を感じるようになっている。イケメンだけを武器に女にオベッカを言って、要するにだまくらかして金をせびる卑しい男たち——がホストだと。これはもう完全にブ男のひがみである。ネットの時代、そういう先入観は捨てたほうがいい。ひょっとしたらあなたも今すぐホストになれるかもしれない——そういう時代になっているんである。
 いま風俗業はいっせいに無店舗出張型に切り変わっている。届けだけだせば一人でも「出張ホスト」になれる。ネット上で探すと、そういう個人営業のホストは無数にある。
「そうは言っても、要求される資格は店舗型のホストと同じだろう」と思うかもしれないが、そこはアイデア次第だ。
 ぼくが考えて一番見込みがありそうなのは「マゾのホスト」だろう。これはある程度マゾヒストでないと無理だけど、イケメンでなくても、いや年齢や体型にあまり関係なく、なれるのではないか、という気がする。
 世には「男をいじめてみたい」と思う女性はけっこういるものだ。そうでなくてもムシャクシャした時、誰かをいじめてストレス解消したいという気分になるのはふつうのこと。そういう時に電話一本で呼びつけて、好きに叩いたり蹴ったり罵倒したり、いろんな屈辱を味わわせてやれる男がいたら——。
 もしマゾの気がある男性がいたら、お金はもらえたうえに自分の願望を満足させてもられるのだから、こんないいことはない。ネットで調べると、すでにそういうマゾの出張ホストはけっこういる。
「いや、おれはマゾじゃないから」という人は、智慧をしぼって、新しいタイプの出張ホストを考えてみるといいだろう。

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2006年6月18日 (日)

【号外】官能小説講座の講師を

去年もやったサンケイスポーツ主催「告白・官能小説の書き方講座」、今年もやるというので、また講師にひっぱり出されました。

【告白・官能小説の書き方講座】
開講日:7月の毎土曜日
 7月1日(取材デー) 館淳一
 7月8日(男性作家デー) 牧村僚、安達瑤、館淳一
 7月15日(女流作家デー) 菅野温子、鷹澤フブキ
 7月22日(エディターデー) 双葉社、太田出版  桃園書房の編集者
 7月29日(ドキュメントデー) 牧村僚、太田出版
総合司会と解説:文芸評論家・永田守弘
時間:午後1時30分〜3時30分
場所:日本ジャーナリスト専門学校(豊島区高田2-6-7)
交通:池袋東口から渋谷行き都バス・池86、学習院下1分。JR高田馬場駅から徒歩約13分
参加費:各回 5000円、5回通し2万円(当日支払い)
申し込み:サンスポおはよう面
電話:03-3275-8948(月〜金 13時〜19時)
FAX:03-3243-8492(毎日24時間)
締め切り6月28日
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当日会場での申し込みも大丈夫でしょう。
ぼくは1日と8日に出ますがメインは1日です。官能小説を書いてみたいと思っているかたはもちろん、「館淳一ってどんなやつだ」と思ってひやかしに見てやろうというかたも歓迎です。(^_^;)
二次会もあります。

館 淳一

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2006年6月16日 (金)

見てみたいポルノ

 先週書いたのは『秘密物件処理業』。自分が死んだあと、誰にも見られたくない秘密のモノをどうしたらいいかという問題で、それを解決する実にすばらしいアイデアを述べておいた。
 それに関連してふと思い出したのが、狩野亨吉(かのう・こうきち)という人物のこと。夏目漱石の友人で、極めて特異な性格の持主として後世に名を知られている。
 この人の人生は大きく二つに分かれる。
 まず前半は教育者。一八九八年、三十四歳の若さで第一高等学校の校長になった。名校長の誉れが高かった。その後、京都帝国大学文科学長となり、幸田露伴を教授として招いた。
 四十三歳まで教育者として精力的に活動したけれど、神経衰弱になって辞職すると、以後はまったく官職につかず、池袋ちかくのみすぼらしい家で書画や刀剣の鑑定で生計をたてた。その合間、安藤昌益の研究など学者として膨大な文書を書いたけれど、ほとんど発表することはなかったという。つまり晩年はひきこもり老人だったわけだ。
 しかし狩野を尊敬する知識人は多く、そうそうたる学究たちが彼を師と仰いだ。つまり一級の学者だったんである。
 しかしこの人にはもう一つ、別の趣味があった。それは春画や浮世絵の蒐集。「日本一の春画コレクター」と言われている。お固いはずの学者なのにエロやポルノを集めるのにものすごい情熱でとり組んだ人なのだ。
 まあ、それだけだったら「春画コレクター」ぐらいの肩書きですんだのだけれど、この人が七十七歳で死んだあと、弟子たちが師のボロ家を整理したら、とんでもないものが出てきた。
 精緻をきわめた自筆の「あぶな絵」が数百枚も見つかったのだ。つまりポルノ絵だ。狩野亨吉は春画を集めるだけではおさまらず、自分で筆をとってコツコツとポルノ絵を書きまくったのである。
 さらに大学ノート三十冊に、やはりコツコツと書いたポルノ小説も見つかった。これには弟子の教授たちもイナバウアー。一人は「絵を見たとたん、先生に抱いてきた尊敬の念が吹き飛んだ」と語っている。そりゃそうだよね。生前はそういう面を全然見せなかったんだから。
 生涯童貞といわれた狩野亨吉が執念をこめたポルノ絵とポルノ小説、東大の駒場図書館に秘蔵されているらしいが部外者は近づけない。どんなものだったのか見てみたい。ああ見てみたい。見る方法はないものか。

(画像は晩年の狩野亨吉)

Kano_kokichi

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2006年6月 9日 (金)

秘密物件処分業

 最近、上京してきた女性に会った。妻子のある恋人もSMが好きで、彼の地方出張につきあって、行った先でプレイを楽しんでいるのだという。
 道具やら衣裳を詰め込んだ大きなバッグを持ち歩かねばならないので、SM愛好家の旅行はチト大変だ。
 彼女は独身なのだが「旅行先で何かあったりしたら、あとが心配ですよ」としみじみ言う。
 自分の部屋には道具や衣裳のほか、SMに関係した本やビデオテープ、自分が恋人と映った写真・画像などもいっぱいある。もし事故か何かで死なないまでも入院した場合、両親が彼女の部屋に入れば、驚くことになる。今まで秘密にしていた娘の趣味嗜好がバレてしまうからだ。
 そういえば、以前も知りあいの独身女性が旅行に出るたび「これお願い」と小さなバッグを預けられたものだ。中身はバイブレーター。やはり「何かあった時」そういう秘密の物件は親にも見つけられたくないんである。
 前にも『子バレ問題』で書いたけれど、こういった「見られたくないモノ」をどうするか、エロやSM、特殊な趣味の愛好家はみんな頭を悩ませているに違いない。そういった秘密は自分が死んだあとも知られたくない。特に家族や身内には。しかし死んでしまえば隠したものも見つけられ、秘密は白日のもとに晒されてしまう。
「それを考えると死ぬにも死ねないね」と、仲のよいSMマニアが告白してくれた。彼の場合、趣味嗜好は妻にも秘密にしている。だったら秘密がバレるようなものはいっさい身辺に置かなければいいのだが、長く趣味としてやっていると、愛着のある、思い出のあるモノが増えてどうしても捨てられないものである。
 いや、特殊なマニアでなくても、エロっぽいものは自分の死んだあと、家族に見られたくないだろう。ぼくだってそういうものは幾つか持ってる。
 そこでいつも「秘密物件処分業」という業者がいてくれたらいいなあ」と思うのだ。
 他人に知られたくないモノはすべて預かってもらっていて、必要に応じて出し入れする。そこまでは従来の貸し倉庫と同じだが、違うのは「本人が死んだり一定期間連絡が途絶えた時」は、自動的に誰の目に触れないよう、預けた物件を焼却処分してくれること。絶対に信用がおける業者が現われたら、けっこう客を集められると思うけど、どうだろうか? 誰かやってくれないかね。

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2006年6月 2日 (金)

ひとりクンニは可能か

 エロが好きな仲間といろいろバカ話——つまりワイ談をしていると、ひょんなことから作品のアイデアを得られることがある。
 先日はオナニー談義になり、それぞれがウンチクの限りを尽して男や女のいろいろなオナニーのやり方を披露しあった。その結果、男性の場合、究極のオナニーはやはり「ひとりフェラ」だということになった。専門用語ではオートフェラチオ。自分のペニスを自分の口でくわえ、刺激するオナニーだ。
 男なら誰でも「なんとかやってみたい」と思ったことがあるはずだ。ぼくも少年時代、体がまだ柔らかかったころ、いろんな姿勢で試してみたけれど、背中や首が痛いだけで、とうとう成功しなかった。
 その時集まっていた男たちも全員、同じ願望を抱き、試みてみたことがあると白状したが、誰ひとり成功者はいなかった。
 しかし知り合いのなかには出来る者がいて、ぼくは実演を見せてもらったこともある。体が柔軟でペニスが十分に長ければ、ひとりフェラは不可能ではない。その証拠にウェブで検索してみれば、男たちが自分のペニスをくわえて楽しんでいる画像がいっぱいのサイトはいくらもある。ぼくらは努力が足りなかっただけのことなのだ。
 では女性の「ひとりクンニ」はどうだろうか? ぼくは実際に見たことがないし「やれる」という女性に会ったこともない。試しにウェブで「オートクンニリングス」で検索してみても、実行している画像や愛好者のサイトは見つけられなかった。
「女は男と違って体の外に突き出てないから無理なんでは?」と誰もが思う。
 しかし「ひとりクンニ」について言及されているホームページや掲示板はたくさんあって、それを調べてゆくと「できる」「できる女性を知っている」「見たことがある」という報告は少なくない。ヨガの上級者クラスになると、女性が自分の性器をクンニするぐらいは楽勝らしい。
 しかし、それを人に知らせたり実演してみせたりする女性は、ひとりフェラの男性に比べるとずっと少ないようだ。なぜだろうか。
 ある男は「そもそも女性は、男よりも自分の性器に関心が薄いんだよ。レズの気質でも無いかぎり、そうやって楽しむ気にはならないんじゃないかな」と言う。
 うーん、どうなんだろう? こればかりは女性に聞いてみないと分からないね。読者もまわりの女性に聞いてみて、結果を教えてくれないだろうか。

(画像は、海外のサイトで見つけたもの)

Selflick

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