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2007年4月27日 (金)

世界一有名なペニス

 サイズは別として「世界で一番注目されたペニス」となれば、ミケランジェロの彫刻、ダビデ像のペニスではないだろうか。
 イタリアはフィレンツェ、アカデミア美術館に保管されているが、その複製は市庁舎前の広場にも展示されているので、毎日、大勢の観光客がその像を見上げている。
 全裸で雄々しく立ちはだかる股間のペニスと睾丸は実にリアルに刻まれている。この像を見上げた人々は男性も女性も、「うーん、これは……」と思わずその人なりの感慨に耽ってしまうのではないだろうか。ぼくは「平常時でこれだけなら勃起したらどうなっただろうか」と思ったね。
 何せ完成したのが五百年前、これまで何億人の目に触れたか想像もつかない。しかも全世界に複製が作られ、美術の教科書にも載っているから、日本の少年少女だってダビデ像のペニスは見ているはず。
「なるほど〜、男のオチンチンとタマタマはこうなっているのね」とウブな少女にも分かるから、これはある意味、絶好の性教育の教材だとも言える。
 ぼくはフィレンツェのホンモノも見ているのだけど、イギリスはロンドンのアルバート美術館にある複製を見た時は面白かった。なにげなく像を載せた台の裏側に回ってみたら、やはり石で出来た大きなイチジクの葉っぱに紐がついたものがぶらさがっているではないか。
「なんだ、これは?」と不思議に思って説明を読んだら思わず吹きだしてしまったね。王室の女性——女王や王女がこの像を見る時は、このイチジクの葉っぱで股間を隠したというのだ。「レディには恐れおおい」とバタフライで隠したわけだ。まあそれぐらいダビデ像のペニスはリアルなんである。
 このペニスについては、実は大いなる論争がある。見ればお分かりのように、このペニスは皮をかぶっている。包茎なのだ。まあ典型的な仮性包茎だろう。
 ところがダビデは旧約聖書に出てくるユダヤ民族の王。ユダヤ人は、みな生まれてすぐ「割礼」といって包茎手術を受ける。だからユダヤ人の男性に包茎はいないのだ。
「このダビデはユダヤ人なのにどうして包茎なのか」という問題は、完成当初から論議の的になり、それは今でもえんえん続いている。ユダヤ教徒にしてもキリスト教徒にしても由々しき問題だからね。
 宗教的な面からも、このペニスはこれからもずっと、老若男女の熱い視線を浴び続けるに違いない——。

(画像左はフィレンツェ、アカデミア美術館に陳列されているダビデ像、右は拡大図)

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2007年4月23日 (月)

自縛にご注意

「ジバクについてコメントをいただきたいんですが」と週刊誌から電話をもらった。
 最近は「ジバク」というと「自爆」のことだが、こちらの「ジバク」は「自分で自分を縛る」ほうの「自縛」。先日、某大手新聞の記者が自宅マンションの玄関先で、後ろ手錠をかけ口にガムテープを貼られた状態で死亡しているのが発見された。
 政治部記者だってということもあり「暗殺説」も取りざたされたのだが、警察の調べでは自宅に大量のSM雑誌があったことや侵入逃走の跡が無いことから「事故死」と発表された。
 現場の状況から、死亡した記者は自縛プレイに耽っていた途中、口のなかに詰めていた靴下が気道を塞ぎ窒息死したものらしい。
 取材にはSM作家という立場からコメントしたのだけれど、どうも気が重かった。死者が気の毒でならなかったからだ。
 SMマニアで自縛を楽しむ人は多い。もっぱらマゾの人が被虐感を味わうために自分を拘束して楽しむのだろうと思われるけれど、サドの人でも緊縛趣味が高じた時、縛る相手がいない時は自分の体を縛ってしまう。有名な縄師だった方も「緊縛の欲望が高まった時はよく自縛したものです」と告白されていた。
 これは性交とオナニーの関係のようなもの。オナニーをみんなが楽しんでいるのと同様に、自縛はノーマルな人が思うほど「変わった行為」ではないんである(とアブノーマルな人間が言うのも妙なことだが)。ネットで「セルフボンデージ」で検索すると、海外では多くのサイトがあって、多くの愛好家がさまざまな楽しみかたを研究しその成果を発表していることが分かる。
 ただ、自縛はうっかりすると事故につながる。過去にも自縛プレイを楽しんでいるうちに脱出できなくなり死亡した例がいくつもある。自縛を趣味とする人はたいてい一度、二度とピンチに遭遇するもので、その経験から自分なりの安全対策を考えるようになるものだ。
 しかし日本では自縛プレイについて語る場もメディアも稀なので、そういう先輩たちの編みだしたノウハウが知識としてなかなか普及しない。SM雑誌をみても自縛プレイに関する記事はめったに無い。
これからはもっと「安全な自縛プレイ」に関する情報が流通し蓄積されるようになってほしいものだ。
 ふーッ、この回はなぜか書きにくいテーマだったなあ。(笑)

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2007年4月14日 (土)

AV女優の実態

 アダルトビデオを見て「こんな子がどうして?」と思うのは、男ならみな同じじゃないだろうか。それぐらい美人でかわいい、気立てのよさそうな女の子がカメラに裸をさらしてセックスしている。
 今でもそうだが「セックス関係でお金を稼ぐ」ということは「不潔」「堕落」「まともな人間のすることではない」というイメージで見られる。官能作家やってるぼくも日常身にしみて「差別」を感じているのに、そのぼくでさえ「何が彼女たちをこういう世界に導いたのだろう?」と思うことがしばしばだ。
 その回答の一つとして「そういう子は少女期の家庭環境に問題があったからだ」というのがある。そう言われると男たちは「そうだろうなあ。それなりの事情がなきゃこういうことはしないだろうな、うんうん」と納得してしまうのだが、はたしてそうだろうか。業界の人に聞くと「そりゃ一部はそういう子もいるけれど、たいていはごくふつうの子だよ」と言う。
 彼女たちは「特別」なのか「ふつう」なのか、ずっと知りたいと思っていたら、知りあいのAVライター大坪ケムタ氏が『世界が100人のAV女優だったら』(扶桑社)という本を書いた。現役のAV女優100人をアンケートしてその回答を分析し彼女たちの実像に迫ったという力作だ。
「これで長年の疑問が解決される」と発売前に読ませてもらった。一読して驚かされた。
 AV女優のほとんどが「ごくふつうの家庭に育ったごくふつうの子」ではないか。まあ四人に一人は親が離婚しているけれど、家庭の問題で潰されてしまったような子はいない。そういう子はもともと苛酷なAVの世界で生きてゆけないのだろう。
 AV監督の二村ヒトシ氏は「AV女優にならなくても社会でちゃんとやってゆけるきちんとした女の子ばかり」だという。世の親は皆、自分の娘がAV女優になる可能性があると覚悟したほうがいい、ということだ。
 詳しくは本を読んでほしいが、どうやらAV女優になる子は「自分のなかの何かを壊したい、変えたい」と思っていたふしがある。編者は「AV業界は第二の学校生活、部活の続きのようなものではないか」とみる。彼女たちはAVの世界に飛び込むことでこれまでの目立たなかった「端役」から「主役」となり「自立した女」に成長してゆく。ほとんどのAV女優が「職業にプライドを持っている」という答えに、業界のなかで鍛えられ逞しくなっていた姿を見ることができる。この本を読んで、思わず感動してしまったことであるよ。

Ootsubo_avbook

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2007年4月 8日 (日)

年齢と性的魅力

 またぞろ、アイドルタレントが年齢を偽っていたと騒がれている。
 ぼくはかつて芸能記者をだった。駆け出しの頃、人気の女性演歌歌手をインタビューしたことがある。
 その歌手はぼくと同郷で、彼女の家はぼくの家のすぐ近くだった。ぼくがもの心ついた時には彼女はすでに上京していたので、ぼく自身は少女時代の彼女の記憶はない。ただ親や兄たちはよく覚えていて、一緒に遊んだこともあるという。で、最初に顔を会わせた時、そのことをまず告げた。そうすれば打ち解けてくれるだろうと思ったからだ。
 ところが、逆に彼女の顔がこわばって、打ち解けるどころか、ぼくを敬遠するような態度になった。子供時代のことはひどくあいまいな返事しかもらえなかった。当然ながらインタビューはあまりいい結果ではなかった。
 気落ちして社に帰りデスクに報告すると、苦笑して「年をごまかしてるからだな」と教えてくれた。
確かめてみると、なるほど彼女の公称年齢だとぼくが覚えていないわけがない。四、五歳は若くサバを読んでいた彼女にとって、子供時代のことを詳しく知ってる芸能記者なんか疫病神みたいなもので、敬遠されて当たり前だったわけだ。今はどうか知らないが、昔の芸能界は、それぐらい年齢サバ読みが当たり前だった。
 これが芸能界ではなく風俗の世界となると、身元を隠したがるせいもあって、今でもサバの読みかたはハンパじゃない。この間、風俗で働いている女性にしばらくぶりに会ったら、なんと彼女、十年前にデビューした時と同じ年齢でお店に出ているんだという。
「いくらなんでもそれじゃサギだろう」と思ったけれども、風俗の女の子の年齢は商品の「希望小売価格」みたいなもので、お客のほうもある程度心得て女の子に接しているんだろうね。
 ところが驚いたことに、風俗店のなかには、逆に年齢をプラスする「逆サバ読み」するお店もあるのだ。それは「熟女専門店」。三十代ぐらいでは客が「若すぎる」というので、三十五歳だったら四十五歳ぐらいにしてしまうのがふつうだという。なかでも超熟女——つまり老女を売りにしている店では、六十代でも満足しない客のために、二十歳ぐらい逆サバを読ませて七十歳だと言わせている店もある。たはは、ぼくも熟女好みだけど、そこまでは……。

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