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2007年5月26日 (土)

睾丸よ目覚めよ

 知人からAVの作品にAV男優として出てくれないかと頼まれ、先日、出演してきた。なに、「インポの悪漢」という設定なのでパンツを脱がない役。ただボーッと立ってるだけなので、それで女優さんの裸を見られるのだから、得といっちゃ得だ。
 現場では「どうも悪人に見えないですね。もっと何とかなりませんか」と困らせてしまった。悪役というのは難しいものだと初めて分かった。誰でもなれるものではないのだ。
 その撮影現場で会ったAV男優さんは、剃毛——つまり女性のヘアーを剃るのがすごく上手だった。簡単なようであれはなかなか難しい。初心者はどこかで肌に傷をつけてしまうものだが、その男優さんはきれいにツルツルに剃りあげてしまった。
 最後の仕上げは爪楊枝ぐらいの小さなカミソリ。複雑微妙な部分のヘアーもきれいに剃れる。聞いてみたら女性の眉毛用カミソリなんだそうだ。そういうものがあるなんて知らなかったよ。
 その男優さんがヘアーを剃るのが上手なのは、自分のヘアーも剃る必要があるからだ。男優だってあの部分、形よく整えておかねばならないんである。
「得に睾丸ですね。タマの部分はカメラによく映るんで、裏側までいつもきれいサッパリ剃っています」と言う。
 なるほど本番の演技で見ると、毛深い体質なのにもかかわらず、彼のタマタマには一本の毛も見えなかった。そういうところにも神経を使わねばならないとは初めて知った。
 話は変わるけれど、先日ある方から「木酢液石鹸と亀の子タワシで体を洗うと肌によい」と教えられたので実行している。最初はおそるおそるだったけど、なるほど肌のザラザラがとれてツヤツヤしてきた。
 そうやってタワシでこすって一番気持ちのいいのはどこかというと、実は睾丸だった。これは自分でも驚く発見だった。
 だいたいあそこは、急所だということでこれまで過保護にされすぎていたきらいがある。甘やかされていた。それがいきなりタワシである。ゴシゴシである。向こうもビックリしたに違いない。「何をするんだ!」と怒ったかもしれないが、深窓のお姫さまが粗暴な男に出会って性に目覚めてしまったみたいなものかな、いや、実に爽快なのだ。ウソだと思ったら試してみなさい。タワシって思ったより痛くないから。

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2007年5月19日 (土)

男がリバになる時

 SM実践派の知人(男性)と久しぶりに会った。彼はバリバリのS、つまりマゾを責めて喜ぶサディストだった。
「最近、そっちのほうはどう?」と聞いてみたら、相好を崩して「えへへ」と照れながら「それがねー、実はリバになっちゃったんですよ〜」と言うではないか。
「ええッ、きみが!?」と、ぼくは驚いてしまったね。
「リバ」というのは「リバース」「リバーシブル」の略語で、知ってる人は知ってるだろうけど、やおい系、BL(ボーイズラブ)系の人たちの間から広がった専門用語だろう。
 リバースは「逆転」だから「立場が反対になる、反対の役割をこなせる」という意味。SMだったらサドがマゾに、ゲイやレズだったらタチ(攻め=男役)がネコ(受け=女役)に回ることを言う(昔は男色の世界で「どんでんが来る」とか言ったそうだけど、最近は言うのかどうか)。
 その友人が言うには、ある日、SMプレイをした相手の女性が「ひょっとしたらあなた、リバの素質があるかも」と、Mプレイに誘ったのだそうだ。
「えー、おれってそっちの気はないハズなんだけどなあ」と迷いながら試してみたら、何と、責められているうちにどんどん気持ちよくなって、最後は最高の快感のなかでイッてしまったんだそうだ。以来、これまでの責め一本やりのプレイから、責めたり責められたり、立場を変えるリバで楽しんでいるという。
 最初は、自分は「S」だ「タチ」だ「攻め」だと思っていた人間が、ふとしたキッカケで反対の立場に立って快感を覚えるという「性的役割の逆転現象」は、時々、耳にする。
 実は知りあいのなかにも、最初のラウンドでは男がS、女がMで、二ラウンドめは女がS、男が女装してMで——という楽しみかたをしているカップルがいて「これは楽しいだろうなあ」と思っていた。今度リバになった知人も「立場を変えて倍楽しめるんですからリバのほうが絶対いいですよ。館さんもぜひどうぞ」と熱心にすすめるのである。
 いや、確かにそうだと思う。ふつう人は、自分がSだとかMだとかなんとなく思っているけれど、それは絶対的なものではないようだ。だから固定観念にとらわれず、時には逆の立場にトライしてみることも必要なのかもしれない。案外、自分もリバだと分かって、快楽の世界が倍に広がるかも。

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2007年5月12日 (土)

女王さまはセクシー

 イギリス映画『クィーン』が公開されている。ぼくのごひいき女優ヘレン・ミレンはこれでアカデミー主演女優賞をもらった。それも嬉しいことだが、実はあるシーンを見られたことが嬉しかった。
 ダイアナ元王妃が車の事故で亡くなったあと、エリザベス女王が哀悼の意を表するか表しないかで、メージャー首相と対立する——という内容なのだが、その苦悩のさなかで女王さまは孫(つまりダイアナの息子)たちをオンボロジープに乗せて荒野をぶっとばすのだ。
 これには日本の観客も驚いた。ある映画評論家は「女王さまは運転免許を持ってるの?」と疑念を呈したぐらいだ。
 冗談言ってはいけない。女王さまの前歴をご存知ないのか。第二次大戦時の自動車兵であるぞ。
 イギリスでは王侯貴族は率先して戦争に参加する義務がある。エリザベス王女も早くから戦線に出ることを志願していたが、当時十九歳にしてすでに女王になることが決定していた娘を危機にさらすのをためらった父王は、ドイツの敗戦が決定的になってからようやく、娘を兵役につかせた。
 時にエリザベス十九歳。王女は泥まみれ油まみれになりながら戦場で嬉々としてジープを運転したり修理していたのである。
 つまりあのおばちゃんは若い頃、ジープをぶっ飛ばしてブイブイ言わせていたレディースみたいなもんだったのである(すごい比喩だな。英国大使館から抗議されなきゃいいけど)。
 ぼくは「女だてらに」とか「男まさり」と言われるような女性が好きで、特にクルマをかっ飛ばすような女性を見るとグッときてしまう。そういう時の彼女たちってすごくセクシーに見えるのである。だから『クィーン』のなかで四駆を運転する女王さまにはビリビリと痺れてしまったのである。ああイギリス国民がうらやましい。
 少し調べてみたら、女王さまがジープを走らせたスコットランドのバルモラル城というのは広大な敷地をもち、山から森から原野からみんなあるんだそうだ。要するに私有地のなかだから、どんなにぶっ飛ばしてもスピード違反にはならない。それもまたうらやましい。
 しかしイギリスって国もすごいね。王室の内部のゴタゴタを平気で映画にしたのに、それを見た女王さまは喜んで監督と俳優を宮殿に招待した。ユーモアの分かる女王さまって最高にしびれる!

(画像は『クィーン』でエリザベス女王を演じるヘレン・ミレン)

Queen01

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2007年5月 9日 (水)

仮性包茎の味方

 前回は「世界で一番注目されるペニス」として、ミケランジェロのダビデ像をとりあげた。その時に書いたように、このダビデのペニスは明らかに仮性包茎である。
 ダビデ像は十六世紀のものだが、紀元前のギリシャ・ローマ彫刻で男の裸像をみると、亀頭が露出したものは見られない。古代からペニスは仮性包茎が当たり前なんである。
 考えてみれば当たり前のことで、パンツをはかない動物はすべて包茎か、でなければ体のなかにペニスをしまいこんで、平常時に傷がつかないよう保護している。
 人間で包茎が問題になるのは、勃起した時に亀頭が露出しない真性包茎の時だけ。これは男の1パーセントがそうだといわれる。マリー・アントワネットの夫、フランス王ルイ十六世がそうだったので、結婚してもしばらくの間、この夫婦はセックスレスだった——というのは有名な話。
 包茎でも勃起した時に亀頭が露出し、セックスがちゃんとできるのであれば、仮性包茎はなんの問題もないのだが、「真性包茎は病気」(これは正しい)に引きずられて「仮性包茎は半分病気みたいなもの」と思われているのは困ったことだと思う。割礼をしなければ成人の男性の60パーセントは仮性包茎だという。
実は仮性包茎のほうが「正常」なんである。それで問題がないことは、AV男優にも仮性包茎が案外ことで証明されている。
 先日、東スポに毎日連載している「カイチュウ博士」こと藤田紘一郎博士とお話する機会がに恵まれた。たまたま割礼の話題になった時、先生が「包皮を切除するのは性感を鈍くして過剰なセックスに走らないようにした習慣でしょう。包皮はもともと”遊び皮“といって、セックスの時に男も女も刺激を得る有用なものです」と言われたのでハッと思ったことだ。
 なぜかというと、かねてから風俗の女性に「包茎の男性は気になるか」と質問しても「清潔なら別に気にならない」という答が圧倒的なので。不思議に思っていたのだ。
「そうかー、包皮があったほうがホントは具合がいいのか!」
 包皮がむけて亀頭がビョンと飛びだしたように理解できた。仮性包茎の男子は、包皮のない連中よりも心強い武器を持っているのだ。 だからもっと堂々としていいのだよ。——というわけで、ぼくは仮性の味方です。(笑)

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