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2007年7月27日 (金)

包皮の効用

 五月の初めにこの欄で『仮性包茎の味方』という一文を書いた。
 カイチュウ博士こと藤田紘一郎博士が「包皮はもともと”遊び皮“といって、セックスの時に男も女も刺激を得る有用なものです」とおっしゃったことで「包皮があったほうが女も気持ちがいい」と気づいたという内容。
 それからはことあるごとに女性に意見や感想を求めているが、なんと仮性包茎の恋人や夫をもつ女性は性生活にほとんど不満はなくて、パートナーとのセックスにおおいに満足しているという結果が得られた。
 おれは仮性包茎だから恥ずかしい——なんて妙な劣等感をもつ必要はまったくないのだ。かえってズル剥け巨根の男をパートナーにもつ女性のほうが不満が多い。世の女性よ、仮性包茎の男性をもっと大事にしなさい。
 それにしても包皮は「邪魔もの」と思われがちなモノで、男の子などふだんでもよく根本のほうに引っ張って亀頭を露出するように——なんて言われている。ところが世の中いろいろで、完全に剥けている男性が「包茎になりたい〜」と泣くこともあるのだ。
「そんなバカなことがあるか」と疑う人もいるだろう。いや、ぼくも驚いたけれど、ホントにあるんだよ。それは女装をする男性——女装子さんの一部。
 女装愛好にもいろいろあるが「手術はしたくないけど、外見上、完全に女に見られたい」という女装子さんがいる。しかしショーツ姿になったら下腹部のふくらみで一発でバレてしまう。
 そこを隠す技術に「タック」というのがある。睾丸を体内に押し込んでしまうのだ。力士がまわしを着ける時にやっている。すこし練習すれば誰でもできる。
 女装子さんの場合、タマを体に押し込んでからフクロで溝をつくり、サオをその溝のなかにおさめてしまう。うまくやると見た目、女性の割れ目そっくりのものを作ることができる。ショーツをはくと、電車で痴漢に襲われてもばれることがないという。すごい技術だね。
 その工程?でペニスを溝におさめる時、亀頭が剥けていると放尿がうまくゆかないらしい。あそこらへんが水びたしになる。ところが包茎の人間だと包皮がホースの役目をはたすのでオシッコもスムーズにできる。
 だから包皮が足りない女装子さんは、毎日少ない包皮を引っ張ってわざわざ包茎になるよう努力しているというのだ。信じられないだろうけど、これ、ホントの話です。

(画像はタックした女装子さんの股間。ショーツの上から触ってみても女性そっくり)
Tack

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男が味わう女の快楽

 男のセックスと女のセックス、快感の感じかたがまったく違うというのはよく言われることだ。男はペニスを強く勃起させ、勢いよく射精して鋭い快感を得る。この快感は急速に冷めて、回復するまで時間がかかる。
 女性は徐々に快感が高まり、一度ピークに達しても男のように急降下することはなく、二度、三度……とイクことが可能だ。だから快感の余韻も長く続き、その途中で刺激を与えればまた快感が高まる。
 だからテクニックのある男に攻められれば、女性は長時間、何回でもイキまくることが可能だし、失神するほどオルガスムスも味わえる。快感の質に関しては、花火のように一回爆発して終わりの男なんか、とてもかなわない。
 しかしどんなに女がうらやましくても、男と生まれてしまったからには、女の快感を味わうのは不可能だ——と思いこんでいたのだが、最近、女装者のセックスを調べているうちに、彼女?たちの中には外見だけでなく快感も女のように味わえる者がいるのを知った。これは驚きだった。
 女性ホルモンを投与したり、手術で睾丸を摘出した場合、体全体が女性化してセックスの快感も女のようになってくる——とは聞いたことがあるが、別にそういうことをしなくても、女のようなオルガスムスを得ることができるという。
 教えてくれたのはSMクラブの女王さま。そのテクニックはM男といわれるマゾヒストの男性を相手にプレイしているうち、段々に分かってきたという。
 彼女が男を「女性化」するのに使う基本的道具は「コックリング」。ペニスに嵌める金属の環だ。こいつで根元を小便も出にくいほど締めつけておく。
「射精しにくいようにしておいて刺激してやるの。たまらなくなってイッても、精液はチョロチョロとしか出ない。いつもの頭がしびれるような快感は味わえないわよね。ところがそれを繰り返してゆくと乳首とか前立腺とか他の部分が敏感になって、肛門に挿入されるとすごく感じるようになるの。そうなると何度でもイクことが可能になって、最後は女とそっくりの全身で味わうオルガスムスを体験できるようになるのよ」
 ううむ、すごい話だ。そうか、射精の快感を奪えば別の快感を味わえるように体が自分を変えてゆくのか。それは体験してみたいものだが、そこまで調教されるというのも、男らしさが崩壊してしまうようで怖い……。誰か、挑戦してみない?

(画像はコックリングの一種。いろいろな形状、締めつけかたのものがある)

Cockring

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2007年7月15日 (日)

父親の試練

 最近、「父親って大変だなあ」と思ったことがある。ネットで見つけたGIDの少年少女に向けた性知識を教えるホームページ。GIDとは「性同一性障害」のことで、たとえば男子なら「男はイヤだ。女になりたい」と真剣に悩むような子をいう。そういう子が少なからずいるので、彼らをどうやって救うか、それが問題なわけだ。
 そういう子は「ぼくは女の子になりたい」という意志をどこかで表明しなければならない。それを「カムアウト」と呼ぶのだが、たいていは女性の服や下着を身につけ、こっそりお化粧していたりするところを家族の誰かに見られてバレるのが「カムアウト」のきっかけになる。
 バレるのは姉が一番多く、次が母親らしい。そのホームページでは「バレたら正直に『ぼくは女の子になりたい』と打ち明けよう。カムアウトすれば、それ以後、家の中では女の子の服装で暮らせます」と書いてある。ということは、母親や女きょうだいは、男の子の女性化願望を案外簡単に受け入れてくれるということだ。
 では父親はどうなのか。筆者は「父親は何か言うかもしれませんが、気にしないことです」としか書いていない。驚いた。この言い方は何なのだ。
 男の子が女の子になりたいというのだ。本人にとっても親にとっても重大な問題だ。それを「母親が理解してくれれば父親の言うことはどうでもいい」と言わんばかりの書き方。こんなことってあるだろうか?
 ゲイとかGIDのことに詳しい知人の話では「それは、たいていの場合、父親は怒り狂うから、あらかじめ傷つかないように言ってるんでしょう」ということだ。
 実際、息子から自分がゲイだ、あるいは性転換したいと打ちあけられた父親たちは、動転し、半狂乱になるのがふつうらしい。時には殴ったり、絶縁すると脅かしたり、でなければショックで寝込んだりすることも少なくないという。
 つまり父親は母親ほど「カムアウト」に対して寛容な心を持ちあわせていないわけだ。どうしてなのか、ぼくは父親になったことがないので分からないのだが、息子に対してそれだけ「男としての自分の後継者」という期待が大きいのだろうね。
 いろいろな困難や障害を乗り越えてようやく一人前にしたところで、親として最大の試練が待ちかまえているかもしれないのだ。ああ父は辛い。あなたの息子がもしカムアウトしたら、対処できますか?

(参考画像は、アイドル女装子のしょうこちゃん。息子がこれだけかわいい女の子になるのなら、お父さんも許す……?)

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2007年7月 9日 (月)

全裸ハンターイ!

 梅雨になったけれど雨が思ったより降らない。今年の夏も暑そうだ。嬉しくない。
 北国生まれだから体質的に暑熱には弱いのだが、セックスの楽しみに関しても夏はダメなのね。なぜなら全裸が多くなるから。
 どういうものかセックスや性的な好みには「全裸派」と「アンチ全裸派」(着衣派)がいて、全裸派が主流ということになっている。
 ぼくはSMが好きだけれど、SMプレイを実践するマニアでも全裸派が多い。
「服とか下着が体にまとわりついていたら、うるさくてしようがない。パーッと真っ裸にしてガンガンやる。これがSMの醍醐味」だなんて言われ、アンチ全裸派は旗色が悪い。
 しかしセックスやSMというのは能率や効率を考えてやるものじゃない。「真っ裸にしてしまえば面倒がない」と考えるのは、もう人間ではない。
 何がイヤだといって、ポルノでもAVでもすぐに女を全裸にして何かさせたがる連中が一番嫌いだ。何の情緒も感じられないし感興も湧かない。そういうことをさせて喜ぶ「男」の感性が貧しいなあと思うだけだ。
 性器や陰毛にしても下着の陰でチラリと見えるからエロなんで、真っ裸にして大股びらきなんて銭湯みたいなもんだ。
 そういうふうに考えるのも、下着や水着やレオタードなど、女性の肌に密着するモノに対する執着が強い性格だからだろう。
——と怒っても、アンチ全裸派は少数派だから賛同者は少ないと思うが、女を真っ裸にして喜ぶ男たちを見れば、彼らの知能程度はみんな低いことが分かる。想像力というものがない顔をしている。つまりセックスの文化というものが身についていない。野蛮人と同じで、彼らの性行為はただペニスを突っ込んでピストン運動して終り。犬や猫と同じである。ケダモノなみのセックスなんである。
 それに比べてアンチ全裸派は知能程度が高い。想像力も旺盛だ。タイトスカートやピチピチのスラックスに浮きあがるかすかなパンティライン、ブラウスから透けるブラジャーの紐でも楽しめるのだ。全裸派はこういう芸当は出来ないのだ。悲しい連中である。
 女性の肌を包む衣服はセックスの文化を形成してきた。そいつを「面倒くせえ」と剥ぎとって何も思わないのは、やはりどっか心貧しいのだ。あなたが全裸派ならちょっと反省が必要だ。いやホントに。
 ——という具合に、全裸派の悪口言いたい放題を一度やってみたかった。満足。(笑)

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2007年7月 4日 (水)

戦争とバイブ

「おとなのオモチャ」としてのバイブレーターは、今は持たない人(もちろん大人で)がいないぐらい普及している。夫婦者はもちろん、女性だって専用のものを持ってる。男性用のバイブもある。いろんな形のものをひとりで何個も持ってる人も珍しくない。日本は「バイブ天国」と言っていいだろう。
 これだけ愛用されているバイブ、日本の誇るべき発明のようだ。第二次大戦後、昭和三十年代になって、乾電池を入れて使う万年筆型の『ニューハニーペット』という製品が、世界初のセルロイド筐体(きょうたい)電動バイブだと言われている。今のローターを細長くしたようなモノだったらしい。
 そして昭和四十六年、ペニスとほぼ同じ大きさの電動バイブ『熊ん子』が作られ、バイブ・ブームに火をつけた。
 ところが調べてゆくと、実はもっと早い時代に、バイブレーターを作ろうという大がかりな動きがあった。以下は大木至『オナニーと日本人』という本に書かれていることだ。
 それは第二次大戦末期のこと。健康な男性は根こそぎ兵隊にとられ、戦地へと送られてしまった。残された男は病人や老人や子供。若い女性はもとより兵士の妻たちも深刻な「男ひでり」という状況に置かれた。それに戦地で夫を亡くした戦争未亡人が加わる。
 その結果、国内でセックスが極端に乱れていった。どこにいっても「男がほしい」という女性ばっかりだから、少ない男はどんな女でも相手に出来る。「姦通」や「不貞」事件が続発した。警察や憲兵隊がいくら取り締まっても、女たちの貞操は乱れるばかり。男を取り締まっても女たちがおさまらないのでは、「銃後の守り」どころではない。
 困りはてた憲兵隊はとうとう「前線の兵士の志気を弱らせないために、女性用自慰器具の研究開発をせよ」と軍医学校に命令した。設計図は見つかっていないが、仕様によれば精巧なバイブ機能を有した、今でいうバイブレーターだったのは確かなようだ。なんと、女性の性欲パワーがついに国家にバイブを作らせる気にさせたのである。
 幸か不幸か、この官製バイブは、資材不足や技術者不足のために完成しなかった。もし軍部がもう少し早くバイブを完成させ、全国の女性に配給していたら、日本は——負けただろうね、やっぱり。(笑)
 戦争の時に必要とされたバイブを、平和な今、みんなが持って楽しんでいる。皮肉なことだねえ。

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