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2008年9月 5日 (金)

知性が「性」の邪魔をする

 このところ、中年の男性、女性と性生活について話しあう機会が多かった。
 驚いたのは、性交をしないセックスレス夫婦の比率が多いこと。三十代後半から増えて四十代になるとほぼ大半の夫婦がセックスレスになっている。最初の子供を生んでしまうと、その傾向が強まるようだ。
 では、夫も妻もセックスに興味が無いかというと、そうでもないんである。どちらもそれなりに性欲はあるのだが、それがセックスに結びつかない。不倫に走ったり、相手に隠れてオナニーしたりで性欲を解消している。
「いや、今さらセックスでもないかなという気がして……」と照れながら言う夫や妻たちを眺めていて気がついたのは、夫婦のどちらも高学歴で、知的なかたが多い。いわゆるインテリ層。
「そうか。知性が邪魔をするんだ」と、ハタと気がついた。
 セックスは知性と関係のない営みである。その間、人間は獣のようになる。だから昔は性欲を「獣欲」などと言った。逆に獣のようにならないとセックスは楽しめない。照れとか恥ずかしさとかを克服し、欲望を剥きだしにしないと、性の歓びは味わえないんである。
 ところがインテリ層は、若い時、まだ子供を作らない期間はせっせと励むのだけれど、子供ができてしまったりすると、互いに相手に対して獣の状態を見せたくない気持が強くなるんじゃないか。
 それは知的な人間ほど「セックスは知的なものではないから抑制しなければいけない」「セックスに我を忘れる姿を妻(夫)に見せるのは知的ではない」と思いたがるからだろう。 インテリの好む趣味嗜好はみな、知性を必要とするものばかりで、それを抜きに本能的な欲望に耽溺するもの、性欲を剥きだしにしたものは避けられる。
 ポルノ映画やポルノ小説、あるいは風俗業のようなものが軽蔑され差別されるのは、それが知性とは無関係に性欲を刺激し、インテリをも獣にするからだ。それが怖いから差別するんである。
 これは困ったことだ。国の教育程度が高まれば国民の知的能力も高まる。ということは性的なパワーが弱まるということで、セックスレス夫婦が増え、少子化が進む。
 知性が性欲を妨げない文化というものを、どうやって築くか、文化国家の課題はそこにある。
 ——今回はなんか難しい話になったけれど、政府が国民にポルノ小説や官能小説をもっと読むように奨励するのが一番だと思うが、どうだろうか。(笑)

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コメント

SMの縄はそういう知性やら理性を縛ってもらって、理性から開放されるためのものですよね。
日本古来の女性に求める処女性や性的うぶさを、結婚後も捨て時を失っていい年までひきずったまま老年期を迎えてしまう女性はずいぶん多いのでは。かといって、若いときから相手構わず解放してしまった女性の末路は知りませんが。
セックスは探求しないとわからないことも多いのに、夫婦ではなかなか続けられないことかもしれないし・・。
せめて、変態的行為のほとんどがごく普通の嗜好に過ぎないと認知されたら、妻や夫に正直になれていいかもしれないですねえ。

投稿: ゆず | 2008年9月 7日 (日) 04時30分

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