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2010年1月 4日 (月)

いろ艶筆休載につき

明けましておめでとうございます。
長らくお楽しみいただいているセクシーエッセイ『いろ艶筆』ですが、筆者が東京スポーツ本紙に連載小説を掲載するにあたり、2010年1月から当分の間、『いろ艶筆』のほうが休載になります。
復帰するまでの数ヶ月が空白では筆者も寂しいので、折りに触れて思うところをweb版『いろ艶筆』として、ここに掲載し続けることとします。毎週更新というわけにもゆきませんが、忘れた頃に更新されているかもしれませんので、思い出したらちょっと覗いてくださいますよう、お願い申し上げます。

2010年1月1日
館 淳一

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男だけのフェチ

 ポルノ小説を書き続けて三十年、そのほとんどは変態やフェチというジャンルの物語だ。
 だから自分は変態とフェチの専門家と言っていいぐらいなのだが、その自分にして分からないことがある。
 変態といいフェチといい、どうして男ばかりなんだろう?
 女性には男のようなフェティシズムがあまり見られないというのが定説である。
 たとえば下着泥棒。男が女の下着を盗むばかりで、女が男の下着を盗んで集めていた——なんて話は聞いたことがない。
 変態も、女のマゾヒストなどは、つきあった男に影響されたりそそのかされて「なる」場合が多い。自発的に変態になった女性は、いることはいるけれど珍しい。
 フェチと変態方面で、男と女のこの格差はいったいどこから来るのだろうか。長らく調べたり考えたりしてきたけれど分からなかった。
 ところが最近、下関マグロさんの『アブない人びと』(幻冬舎文庫)という本を読んでいて「ああ、なるほど。これだ!」という部分にぶち当たった。
 マグロさんはこう言っている。『原始、男と女は猿山の猿と同じような形態をとっていたのではないか。すなわちボス猿がすべてのメスを所有し、メスにあぶれた他のオス猿は群を離れて行く。だがはぐれたオス猿にも性欲はある。しかしメスはいない。そうなるとそのエネルギーが他のものに転化されてゆくようにできているのだ。それで同性愛に走ったり、メス以外の“何か”に性愛の対象を求めるのだ。猿と同じで、人間のオスもきっと同じような性のメカニズムがある。だから変態が生まれるんだ。彼らはメス以外のものに欲情するというメカニズムにスイッチが入ってしまった人たちなのである』
 ね、分かりやすいでしょう。メスはボス猿の寵愛を受けられるから欲求不満にならない。メスが得られないオスはとりあえず他の何かで満足しなきゃならないから、それが出来るようなメカニズムを備えるようになる——。
 これは、早くに性欲を満足させられる環境におかれた男は、変態にもフェチにもなりにくいということである。性欲を覚えても発散するのに問題がなければ変態になりようがない。
 ポルノ作家でもそうなんだね、女にもててもてて仕方のない作家は変態やフェチの物語は書かない。という書けないのだ。当然、面白みがない。面白いエロ本はぼくのような変態フェチ人間にしか書けないのだ。ホントだよ。(笑)

(このエッセイは2009年12月30日発売の九州スポーツ版のみに掲載されました)

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勃起は寝て待て

 ペニスの別名に「如意棒(にょいぼう)」というのがある。孫悟空が耳の穴にしまってある爪ようじみたいな武器だが、いったん取り出すと巨大な鉄棒となる。
 如意とは「思うがままに」という意味で、小さかったペニスが「やりたい」と思うと膨張して固くなるところが名前の由来なんだろうが、果たしてペニスは「思うがまま」に大きく固くなるだろうか。
 どうも男の勃起は問題が多い。直前までは自身まんまん、まさに巨大化した如意棒のようだったのが、イザとなると力が抜けてフニャチンと化す事態は、若い元気な青少年でもよく見られる事態だ。風俗嬢に聞いてみても、最初っから最後まで問題なく任務を果たすペニスは半分ぐらいなものらしい。
 ペニスというのはそれだけ精神的な影響を非常に受けやすい器官なのだ。それが顕著になるのは中年を過ぎてからで、ぼくのように団塊の世代前後となると「デキるかデキないかは時の運」みたいな感じとなる。
 で、ぼくの友人がラブラブの熟女人妻とデートした時の「異変」を報告してくれた。
 ラブホテルで前戯も十分、元気いっぱいだった如意棒が、挿入する段になって突然力が抜けてしまったのだ。焦れば焦るほど役に立たなくなってゆく。まあ実に情けない状態であるね。
 その時の彼女は、優しく「そういう時もあるわよ」と言ってくれて、彼も「疲れてるのかなあ」などと言い訳しながら抱きあっているうち、二人ともついウトウトと眠ってしまったそうだ。三十分ぐらいも眠ったという。
 そうして目を覚ました時、彼の股間では如意棒がガチガチに勃起していた! 驚き喜んだ二人は大急ぎで合体し、たっぷり楽しむことができたという。つまり「朝立ち」と同じ現象が起きて彼を救ってくれたわけだ。
「果報は寝て待て、というけれど、勃起もそうなんだなあ。それ以来、如意棒に元気が無い時は抱きあって少し眠ることにしてる。そうすると必ず勃起して出来るようになる」と友人は保証している。読者諸君も、同様の事態が起きた時は「勃起は寝て待て」という格言(?)を思い出してほしい。
 それで連想したのだが、AV男優の如意棒に問題が発生し、撮影がストップしてしまう場合がある。彼が元気をとり戻すまでの時間を「立ち待ち」というのだが、監督は女優さんを添い寝させてしばらく仮眠させるといいと思うが、どうだろうかね。(笑)

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逆潜望鏡もいいもんだ

「最近は逆潜望鏡にこってるよ」とは、熟女人妻さんとラブラブちゅうの友人の話。
 前にも書いたけれど、彼はソープランドでおおいに楽しませてもらった潜望鏡というテクニックが忘れられず、愛人に教えこんだ。
 浴槽に仰向けに体を浮かせた男性の勃起したペニスを湯の上に出させて、股間に体をおいた女性がフェラチオをするという技法だね。
 彼らが愛用するラブホテルはゆったりした桧風呂を備えているので、ふつうのバスタブでは味わえない浮遊感を楽しめるという。
「この風呂ならもっといろんな楽しみかたがあるな」と考えて思いついたのが、男女が位置を交代する逆潜望鏡。
 つまり女性がプカプカと仰向けに浮かび、その股間で男性が彼女にクンニしてやるというもの。ヒップを持ち上げる必要があるが、浮力がかかっているから軽いものだ。何よりベッドでは味わえない浮遊感が彼女を陶酔させる。交代で潜望鏡、逆潜望鏡を楽しんでいると、浴室のなかだけで一時間ぐらいすぐ経過してしまうという。
「ラブホテルを選ぶなら、浴槽だけは広いところ」というのが彼のモットーだそうだ。確かにね、広い浴槽のなかで裸でいちゃいちゃするというのは、なにからも開放されたような自由な気分を味わえていいもんだ。
 気をつけるのは、あまり湯を熱くしないこと。でないとのぼせてしまう。ぬるめのお湯のほうが長時間の浴室プレイを楽しめる。
 ちなみにこの友人、ちょっと変わった趣味がある。女性におしっこを自分の体にかけてもらうと激しく興奮する。なんという変態だ。
「なにが変態なものか。彼女の体のなかから出てきた液体は男でいえば精液のような神聖なものだ。熱いサラサラした液体を肌に感じると、相手に対する愛情も強まるというものさ」
 うーん、そんなものかねえ。まあ当人同士が楽しければそれでいいけど。
 二人の楽しみかたはこうだ。全裸の彼が洗い場に仰向けになる。愛人は彼の腰を跨ぐようにして両手両足で体を持ち上げる。そうするとおしっこの出口がちょうど彼の勃起したイチモツの先っちょにあたる。
「恥ずかしい……」と言いながら彼女がショーツ、ジョーッと熱い液体をイチモツから下腹に浴びせると、彼は種付け馬みたいに興奮してそのまま騎乗位で結合……。
「すごく楽しめるんだが、洗い場は下が固いから、次の日は尾てい骨が痛くてねえ」
 ええい、勝手にしやがれ。

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