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2010年12月25日 (土)

ポルノ規制が促す電子出版

 いよいよ二〇一〇年も終わりだ。ぼくが関係するエロ系出版の世界では何があったろうか。
挙げるとすれば、やはり「電子書籍」だろうね。
 出版不況で街から書店が姿を消し、出版社は倒産し、あるいは雑誌を休刊し、大手出版社も人員整理に踏みきった。エロ系出版の世界でも、大勢の編集者やモノ書きが仕事を求めて放浪している。
 ただ一つ、希望がもてるのは「電子書籍」だ。アマゾンの「Kindle」やアップルの「iPad」といった電子書籍端末(リーダー)は西欧世界ではかなり普及している。出版社も著者も、いまや電子書籍での売れ行きを見据えながら出版活動をしている。
 日本もその動きに追随しているのだが、国際標準となっているリーダーは英文以外の表示は苦手である。だから日本語でちゃんと読める作品が少ない。しかもリーダーはそれなりに高価格だ。
 国産のリーダーで日本語での表示がキチンとできるものも発売されてはいるが、どうも機能がイマイチで魅力的ではない。今年は電子書籍元年などと言われているが、掛け声とはウラハラに電子書籍の普及は足踏み状態だ。何が足りないかというと、普及への突破口となるコンテンツ——つまり作品が無いからなんだね。
 何人もの作家が自分の作品を電子書籍にして売ろうとしているが、紙の本だって出てるわけだし、何も無理して高いリーダーを買って電子書籍を読む気になれない。これが電子書籍の売れない一番の原因なわけだ。
 ところが、ここにきて東京都が青少年健全育成条例を改正して、マンガやコミックで過激な性行為表現を規制することになった。こうなると「紙の本」でエロを表現するのが難しくなる。業界ではみんなくやし涙を流している。
 いやしかし、これは逆に、電子書籍を元気にする材料になるかもしれないのだ。紙の本や雑誌に掲載できないなら、電子書籍にして、リーダーで観られるようにすればいい。これには都条例の規制は届かない。
「紙の本では観られないすごいマンガやコミック動画が、電子書籍なら観られる」という話題性のあるポルノのマンガや小説が登場すれば、たちまちリーダーも売れるようになる——はずだ。
 かつてポルノビデオ見たさにビデオテープデッキが買われたような、あれと同じ動きが生じれば、たちまち電子書籍は普及するだろう。ぼくは来年こそそうなると信じたい。(笑)

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2010年12月19日 (日)

皮をむいて「リア充」人生

 先日、「2ちゃんねる」で、ある「キモオタ青年」の変身記が話題になっていた。
「キモオタ」(キモヲタ)とは「気持ち悪いオタク」の略。まあ見た目百パーセント「オタク」という青年のことで、つまりは性的魅力ゼロということ。そういう男性は「リア充」とは無縁ということになっている。(現実の世界で恋人やセックスを楽しむ「充実した生活」が「リア充」)
 このキモオタ青年は30代後半で童貞。体重は百キロ以上、全身ニキビだらけという体質なので恋人はできない。もちろん童貞。
「デブで脂ぎった」典型的なオタクの彼は、ある日「このままでは死ねない!」と思い、「とにかく痩せよう」と決意したんである。
「女とやりたい!」という思いにかじりついて、なんと半年で五十キロも落したというからすごい。
 痩せてくるとニキビ体質も治ってくる。顔のニキビはレーザー治療で治した。そういう努力を重ねることで、だんだん苦手だった女性と向き合う勇気も出てきたという。そこでキャバクラにゆき、女性と接する訓練を重ねていった。
 しかし童貞とおさらばするには、彼にはまだ難関が残っていた。それは真性包茎。
 こればかりは手術しかないだろうと思っていたが、なんということか、本気になって包皮を剥いてみたら、剥けてしまった!
 本人はたぶん、仮性包茎だったんだろうね。ただ、誰でもそうだけど、本気になって剥かないといつまでも皮をかぶった状態が続く。
ふつうは少年時代、性欲の強い時期オナニーに夢中になるころ、剥けてくるものだけど、彼はそこまで本気になって剥こうという気になれなかったんだね。まあ「痛い」という思いが先にあるとなかなか剥けないものだ。
 ところが現実に女性とやれるかもしれないという段階になると、本気が湧いてきたんだろう。ついに亀頭を露出することに成功した! いやあすごい。痩せたせいもあるのかな。まあ、その時の悪臭は想像を絶するものだったらしいが。(笑)
 痩せてニキビも治り包茎を克服した彼は、まずはデートクラブの女性を相手に童貞におさらば。もともと生活能力はある人だったから今では恋人やセフレもでき、最後の目標である「結婚」もすぐ目の前だ。
 彼の「リア充」達成報告を聞いたオタクたちはくやしがっているが、考えてみると、誰でも一念発起すればリア充は夢ではないのだ。
オタクのきみも、新しい年の目標は「リア充」だ!

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2010年12月11日 (土)

パソコンの中身にご注意

 先日、パソコンを壊してしまった。よくやることだが、キーボードにワインをこぼしてしまったのだ。あいにくノートパソコンだったので、本体の基盤まで濡れてしまい、一瞬にして動かなくなってしまった。
 モニター画面も真っ暗になったけど、ぼくの目の前も真っ暗になってしまったよ。
 ぼくが使ってるアップルのノートパソコンの場合、水濡れでおしゃかになった場合、まず「買い替えたほうが安い」と言われるほど修理費が高くつくと言われていたからだ。
 幸い、データのバックアップは別のハードディスクに保存してあったから、そちらのほうは問題ない。ダメもとで直営店に持ち込んだら「ハードディスクは死んでいないけれど、あとは全交換。そうすると最新型のを買うより高くなってしまいます」
 仕事は全部、パソコンでやってる(というか、今どきの作家でパソコンを使わない人はほとんどいないだろう)。メールのやりとりもブログやツイッターでの社交や情報収集が出来ないのではどうにもならない。同じクラスの最新型を買いましたよ。とほほ。
 二年半前に買ったのより能力はあがったけど価格は二、三割安くなっている。そういう点ではありがたいけどねえ。
 さて、保存してあってデータをすんなり新しいパソコンに戻して仕事は一日ぐらいの空白で済んだ。しかし故障しているパソコンはそのままではもったいない。直営店より安く修理してくれるところがあるので、そちらに持ち込んでみようと思った。もし治せたら、予備機として置いておきたいからね。
 しかし、いざ修理に出そうと思ってハッと気がついた。ぼくの仕事がらハードディスクのなかには「やばいデータ」がぎっしりなんである。エロとかSMとかの画像ばかりでなく、個人の秘密に属するものも多いのだ。人妻さんの○○な○○など、流出したら目も当てられない。
 これには頭を抱えてしまったね。データは残ってるけど起動しないから消去も出来ない。修理に持ってゆけば百パーセント、確実に中身を見られる。これはまずい。うーむ、どうしたらいいのだ。
 実は一年ぐらい前、携帯が故障した時も同じ問題が起きたのだ。人に見せて自慢するためいろんな「やばい画像」をぎっしり納めていたので、修理時の確認の時、かなり恥ずかしい思いをした。だから携帯にはそういうデータを載せないようにしている。しかしパソコンがこんなことになるとはねえ。うーん。

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2010年12月 4日 (土)

近親相姦はファンタジー

 東京都は12月の都議会で青少年育成条例の改正(改悪?)をめざしている。例の「非実在青少年」で評判が悪かった部分を訂正して、漫画やコミックスの性的表現に規制をかけようという狙いだ。
 そのなかでぼくが気になるのは「婚姻を禁止されている近親者間における性交もしくは性交類似行為を、不当に賛美しまたは誇張する表現を禁止する」という部分だ。つまりは「近親相姦を描いてはいかん」ということ。
 これが認められれば、たとえば手塚治虫の名作漫画『火の鳥〜望郷編』や『奇子』などは出版できなくなる。近親相姦はギリシャ悲劇や『源氏物語』などの古典文学の時代から今に至るまで、描き続けられてきた永遠不滅のテーマ。それを「不道徳」という名のもとで規制しようとするのは、かなり危険なことだ。
 ぼくが書いてる官能小説のジャンルでも近親相姦モノは人気が高い。そういう物語を求める読者が多いということだ。
 どうして近親相姦テーマがとりあげられるかというと「人類共通の古代からのタブー」だからだろう。「してはいけない」とされているから、よけい「したくなる」「した人の話を知りたい」わけだ。
 では、なぜ近親相姦は人類共通の絶対的なタブーなのだろうか。その理由がよく分からないのだ。
 よく遺伝的な問題が言われるが、それはタブーの根拠ではないのである。近親婚の弊害は世間で思われるほど深刻なものではないし、古代の人間に優生学の知識はなかった。
 そして近親相姦は案外、広く行なわれている(した人は秘密にしているから分からないだけ)と思われる。
 日本もそうだが、国家が規制するのは近親間の結婚だけで、セックスするだけなら法律で禁じていない国が多い。禁じて刑罰を課するほど重大な弊害が生じないからである。
 マンガや官能小説の世界で描かれるのは性的虐待のような近親相姦ではなく「美化された近親間の性愛」であって、それはタブーをファンタジーとして楽しむエンターティンメントでしかない。
 そういう表現者や読者の欲求を「汚らわしいもの」として禁止しようとする「お上」の発想は困ったものだと言うしかない。こういう法律や規則は定められると拡大解釈されて表現の自由をどんどん侵害しかねない。改正案は否決されるべきだ。うむ、今回はマジメな話になったな。(笑)

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