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2013年1月25日 (金)

寒さに燃える「氷雪のクイーン」

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(イラストレーション by 中村成二)
 東京も雪に見舞われ、この冬の寒さもたけなわだ。私は北国で生まれ育ったから、東京の寒さなど故郷に比べれば問題にならない程度のはずだけれど、やっぱり外に出かける時はセーターを重ね、コートを着、マフラーを巻きつけ帽子をかぶり、モコモコした格好になる。
 こないだまでナマ足を誇っていたミニスカートの女の子たちも、さすがに厚手のタイツにブーツをはいて、縮こまって歩いている。いや、本当に寒いねえ。
 そういう季節になると思いだす人がいる。
名取ゆかりさんだ(ネットで検索するとすぐ見つかる)。
「あの人、今年はどうかな。そろそろ挑戦する時期だけど」と思ってブログを見てみると、眩しいほど白いビキニの水着姿がドーンと現われる。その背景は凍りついた滝。凍りついた滝壷。笑顔でセクシーな水着ヌードをさらす美魔女。それが名取ゆかりさんだ。
「やあ、今年も彼女、元気だ!」
 嬉しくなって思わず両手を合わせて拝んでしまう。名取ゆかりさんは私にとって、冬の元気を与えてくれる美しい氷雪の女王さまだ。
 彼女のことは、ネットで私の研究分野?の女性を探しているとき、偶然に知った。
 いつもビキニの水着で野外を動き回っているスポーツウーマンなのだ。まあ、夏の海辺でビキニなら不思議でもなんでもない。彼女の場合、冬でもビキニなのだ。ビキニで雪山を登山していたり、スキーしてたり、凍った川に飛び込んだりしている。
 それだけなら、インパクトねらいの今どきのグラビア雑誌がモデルを使ってやらせているのかと思うけれど、ゆかりさんは違うのだ。まったくの趣味で、冬の寒さを楽しむためだけに好き好んで氷雪の世界に飛び込んでゆくのだ。
 ふつうはちゃんと着込んで、撮影現場に着いてから水着になり、撮影したらまた服を着て……ということになるだろうが、ゆかりさんは、目的地に出かける時から水着なのだ。ビキニで冬山を登り雪原を歩き、凍ってシャーベット状の滝壷に飛びこむのだ。
「どうしてそんなことが出来るんですか?」とメールで質問したら「どうしてでしょう、私にも分かりません。寒くなると無性に裸になりたくなるんです」というお答え。
「女は皮下脂肪が厚いから男と違って寒さに強いんだ」と言う男もいるだろうけど、どこから見てもセクシー美魔女のゆかりさん、実は女性じゃないのです。
(↓『名取ゆかりのブログ』http://blog.yukarionweb.com/ より)

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2013年1月18日 (金)

精液は女性の妙薬

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(イラストレーション by 中村成二)
「ああ、やっぱり」と思った。ニューヨーク州立大の研究で「男性の精液を体に直接受ける女性は、うつ病にかかる度合いがコンドームを使う女性よりはるかに低い」という結果が出たという報告を読んだ時のことだ。
 男性には単なるドロリとした独特の匂いをもつ白濁した液体に過ぎないが、精液は女性を妊娠させる「神聖かつ重大な役割り」を担っているから、女性に対して有益な効能をもつ「妙薬」ではないかと、かねてから思っていた。
 ずっと以前私が知りあったスチュワーデスは、ニキビに悩まされていたが、同僚たちの話で「男性の精液を顔にかけてもらい、それでパックすれば治る」と言われ、彼氏に頼んでやってもらったらきれいサッパリ治ってしまった」と語ってくれた。
 そこで興味をもって調べたら、精液のなかには各種ミネラル、タンパク質、ホルモンなどの成分が二百種類以上あり、まだまだどんなものがあるか分かっていないという。まさに人体の神秘が凝縮したような液体なんである。
「それならいろんな効能があるだろう」と、童貞の少年の精液を飲んで若返る熟女の話など、精液をネタにいろいろな小説を書いた。それらのお話は、まったくのウソではなかったのだ。いや、かなりの部分、真実であることが、ようやく分かってきたわけだ。
 さまざまな成分のなかで、愛情を増長させるコルチゾール、気分を高揚させるエストロンやオキシトシン(先日ここに書いたばかり)、抗うつ作用をもつ甲状腺刺激ホルモンやセロトニン、催眠を促すメラトニンなどが、女性を元気にし、うつ病になるのを防いでいると推測されている。ふつうのセックスでは腟の粘膜からこれらの成分が吸収される。
「そうか、だったらナマでガンガン中出ししてやるのが彼女のためにもいいんだな」と簡単に考えられても女性は困る。感染させる病気がなく、妊娠の心配がない条件で中出ししてほしい(コンドームを使わない避妊法はいくつもある)。フェラチオでゴクンと飲んでも効き目はあると思う。
 ここまでくれば、男性は考えるよね。「精液が女性にとって妙薬なら、女性の出す愛液はどうなんだろう?」
 ぼくが思うに、当然、男性を元気にする成分がいっぱい入ってるはずだ。今度はそっちの研究をすすめてもらいたいものだ。

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2013年1月12日 (土)

スリップは生き返るか

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(イラストレーション by 中村成二)
 先日、とある酒場で飲んだ。若いホステスさんが三人いたので、おじさんはついつい、エッチな趣味の話をしたわけだが、世代のギャップというのをまざまざと思い知らされた。
 たとえば「デート」。なんということのない言葉だが、若い人はもう使わないんだそうだ。「デートしようと言われるとセックスもしなきゃいけないのか、とかいろいろ面倒じゃないですか。ただ『会おうよ』ぐらいですんじゃう」
 一番驚いたのは下着のスリップについて。私は大のスリップファンでホームページにもスリップのコーナーを作っている。ネット上にはスリップ愛好者が集まる掲示板などいくらもある。ところが、二十歳前後の娘さんは「は? スリップ? なんですかそれ?」とキョトンとしている。もう一人の若い子は「あー、知ってる。ビラビラでスケスケのエッチな寝巻でしょ」。違うよ、それはネグリジェだろ。三人のうち一人だけがかろうじて「知ってる」と答えたけど「持ってないし着たことない」
 これを読んで「ホントかよ」と思われたおじさんは周りの若い女性に実験してみてください。たぶんこんな感じだと思う。
 今のスリップファンの男性の多くは、中年以上のおじさんである。彼らが性に興味を抱いたころ、つまり三十年か四十年前の女性は、大人も子どももスリップを着ていた。少年や若者たちは、女が裸になる前後のスリップ姿を見て、みんなドキドキムラムラして、それでスリップを見たら反応するようにすり込まれたんである。
 今は下着店でもスリップはめったに置いてないから、若い女性は知らないまま育つ。もういっそ、文化遺産として保存しなきゃ消滅しちゃうんじゃないかと思うぐらい。
 しかしまあ、ガーターベルトなどは、一度絶滅したかと思ったら、若い女性たちも「知ってる」とか「着けてみたい」と思うほどに昨今は認知度があがってきた。おとなの世界では「セクシーな女が着けるもの」というイメージがしぶとく残っているからだろう。
 これほど忘れ去られたスリップにしても、いつかは「それを着るとセクシーなおとなの女に変身できるランジェリー」として、若い女性にまた見直される時代が来るかもしれない。モノも言葉もどんどん生まれ育っては消えてゆく。さて今年は、どんなモノや言葉が生まれてくるだろうか。
(↓ これがスリップ。館淳一ホームページ『スリップギャラリー』より)
http://homepage2.nifty.com/JUN2/slip/cee/slip_gallery.htm
Slip_cee

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2013年1月10日 (木)

今年こそ電子エロ本元年だ!

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(イラストレーション by 中村成二)
 毎年、書いてるような気がするが、官能小説つまりエロ小説を書いている身としては、電子書籍の普及を「今年こそ」「今年こそ」と待望してきた。
 電子書籍というのはパソコンやスマートフォンや専用の読書端末で読む「本」のことだ。詳しく説明する必要もないと思うが、買うほうにとっては、目的の本を探すのが簡単で、買うのもボタンを押すだけ、どこにいてもあっという間に手元に届く。紙の本より格段にコストがかからないので、半分以下の価格で手に入る。
 特にアダルト向けのポルノ色が強い本は、他の誰にも知られず買え、保管するのに問題がない。これまで隠しておくのに困った人も電子書籍でエロ本を買えば、何千冊でも小さな端末のなかに入れておいて、持ち歩ける。
 エッチで刺激的な表紙や題名のエロ本が欲しくても、書店のレジまで持ってゆく勇気が無くてあきらめた経験はないだろうか。電子書籍ならそういう障害はないし、昨今、本屋がどんどん少なくなっている地域でも、ネットがつながっていれば買うのに何の困難もない。
 それぐらい、電子書籍はエロ本のために作られたようなモノなのだが、アメリカでは紙の本と同じぐらい売れているというのに、日本ではなかなか普及しなくて、ぼくの期待は裏切られっぱなしだった。供給する側がいろいろな方式にこだわったり、日本語の独特の表記に対応できなかったせいもあるが、手ごろな価格で使いやすい読書端末というのが無かったというのが一番のネックだったろう。
 ところが2012年、インターネット通販サイトのアマゾンが、電子書籍を読むための端末として、世界で一番普及している『キンドル』の日本語対応版を発売した。これは一番安いものは八千円ぐらいで電池は数週間もち、暗いところでも非常に読みやすい——というすぐれもの。『キンドル』の日本上陸で、今まで足踏み状態だった電子書籍は、ようやく普及のスピードを増すことだろう。
 ビデオデッキの普及を進めたのはポルノビデオだったと同じように、電子書籍の普及の原動力となるのはポルノ小説や画像集だろうと言われている。ぼくが待望していた電子エロ書籍の時代は2013年、ついに到来するのだ!
 しかも、朗報はポルノを観たり読んだりする読者ばかりではない。ぼくのようにポルノ小説を書く作者にも多大なメリットがもたらされる。
 これまで出版社は「ある程度売れる要素がないとダメ」と、限られた作者の作品しか本にしてくれなかった。ところが電子書籍だと、コンテンツ、つまり作品さえあれば個人の作家がそれを売って利益を得ることが出来る。紙の本のようにハードルが高くないし、しかもほとんど元手が要らない。
 だからぼくの作品のなかでも出版社が本にしてくれなかった分野の作品を、個人的にどんどん商品として電子書籍の「本屋」に並べることが出来る。これはすばらしいことだ。
 まあ、そうなると無数の作品が陳列されることになるので、そのなかでどうやって自分の作品を買ってもらうかが問題になるのだが、とにかく本を作ってみんなに見てもらうという行為が、紙の本よりずっと簡単になったのだ。
 新しい時代の新しいエロ小説を書く希望が、ドーンと湧いてくるではないか!

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