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2013年8月30日 (金)

セーラー服よ永遠に

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(イラストレーション by 中村成二)
 マイナビニュースというサイトがネット上で「一度でいいから彼女に着てほしい衣装は?」というアンケートをとった。その結果、堂々の一位はセーラー服だった。23・4パーセントで、二位のチャイナドレス18・2パーセントを大差で引き離している。
「やっぱりねえ、男はどうしたってセーラー服だよなあ」と、根っからのセーラー服ファンであるぼくはおおいに嬉しかった。どうして男はセーラー服に惹かれるかというと、それはやはり、少年時代に接したセーラー服少女たちとの出会い体験があるからだろう。
 ぼくが少年時代を過ごした札幌では、自分たちの高校の女子制服はブレザーだった。あれはあれでファンが多い(アンケート調査では4位)のだが、ぼくの目はいつも、近くにある名門女子高、H学園の女生徒たちに惹きつけられていた。そこは洗練されたセーラー服がよく似合う美少女が多かった(という記憶が刻まれている)。
 その他にもS学園とかK学園など、セーラー服が眩しく見える女子高が多く、まあ多感な時期の童貞少年は、なんとかセーラー服美少女たちに近づきたいと毎日悶々としていたものである。
 そういう努力のほとんどは空しかったが、セーラー服に憧れる毎日が、やがてセーラー服美少女がヒロインになる官能小説、SM小説を書かせる下地になって、ついにはぼくのメシの種になった。セーラー服のおかげで食わせてもらってきたようなもんである。
 そういうセーラー服もの作家として、実はここんとこ頭が痛いことがある。例の児童ポルノ規制法の影響だ。
 児ポ法はもともと二次元(コミック・写真)や三次元(動画、ビデオ)などのジャンルで未成年の性的描写を規制するもので、文章についてはこれまでも規制されていない。しかし出版社や新聞社などの媒体では「文章でも未成年セーラー服ものは当局を刺激するから」という理由で、自主規制が厳しくなった。
 つまりぼくの得意分野であるセーラー服を着た女子高生に「エッチなことをさせてはいかん」という縛りがかかったんである。
 というわけで、最近はよほどマイナーな媒体でもないかぎり、女子高生を登場させられなくなり、セーラー服も描けなくなってしまった。この規制はこれからもっと厳しくなってゆくだろう。まあいろいろ工夫して描き続けるけれど、こういう風潮にはまったく困ってしまう。最近はセーラー服を見ても出るのは溜め息ばかりである……。

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2013年8月24日 (土)

脳内麻薬とセックス

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(イラストレーション by 中村成二)


 先週も書いたのだけれど、苦痛を快感に変えてくれる物質が脳のなかにある。その物質を脳内麻薬という。
 脳のなかでなぜ麻薬が作られるかというと、強い痛みは人間を弱らせ、死なせてしまうからである。そのために脳は、ケガや病気で強い苦痛を覚える時、自分自身で鎮痛薬や麻酔薬を作って苦痛を和らげてくれるわけだ。つまり応急自己麻酔装置のようなもの。
 こういった脳内麻薬は、代表的なベータ・エンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィンなど、二十種類ぐらい発見されている。これらは痛みに応じてそれぞれ協力しあう形で働く。
 登山やマラソンなどで過酷な運動を続けていると、ある段階で急にラクになり、気分がハイになる現象はよく知られている。これは脳内麻薬がどんどん作られたためだ。そしてある段階で快感が生まれ、強くなってゆく。
 この現象を「脳内麻薬」なんてものが発見される前から知っていた人間がいる。サディストとマゾヒストである。つまりSMプレイを好んで愉しむ人々は、マゾヒストの脳のなかに強制的に脳内麻薬を発生させる技術を手に入れた人たちなんである。
 サディストは相手を、鞭で叩いたり溶けたロウソクを浴びせたり、縛って体を固定させたり、いろいろな苦痛を与える。そうすると相手の脳のなかに脳内麻薬がどんどん発生してきて、苦痛は薄らぎ、やがて快感が生まれ、最後は苦痛が消えてしまい、オルガスムスに到るような強烈な快感を味わい、時に失神してしまう。
 一度その快感を味わってしまうと、相手はもっと経験したくなる。この過程は繰り返すうち、だんだんスムーズになり、そのことを想像しただけで興奮し快感を味わうほどになってしまう。マゾヒストが誕生したのだ。これが本当の意味でのSM調教だ。
 なかでもダイノルフィンは、苦痛を遮断し意識を低下させ、強い恍惚感、陶酔感をもたらすことが知られている。しかも、その感受性は女性のほうが圧倒的に強烈なのだ。たぶん出産という苦痛に耐えられるよう神様がそうしたのだろう。
 セックスでオルガスムスを味わったあと、女性のほうがしばらく動けないのは、このダイノルフィンのせいだと言われている。SMプレイでなくても脳内麻薬を大量発生させる方法はいろいろある。自信のある男性は、勉強して女性を失神させてくれたまえ。

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2013年8月17日 (土)

マゾの快感スイッチ

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(イラストレーション by 中村成二)
 このところ、ちょっと固い雑誌に、セックスに関する雑学を書いている。目次には名だたる論客がずらりと肩を並べており、その末席に連なる私はひどく肩身が狭い。まあ固い談論の合間に肩の力を抜いてもらおうと、私の知りえた知識で「潮吹き」やら「包茎」やら「前立腺の快楽」などを書いている。
 次号ではどんな話を書こうかと思いあぐねていたが、「苦痛と快楽」というテーマにした。
 もともとぼくはSM作家で、サドがマゾをビシビシ痛めつけるような話ばかり書いているのだから、本来、そのあたりが一番の守備範囲なんである。ただ、あんまりえげつないことを書くと雑誌の品格をおとしめそうで、そこらへんの手加減がむずかしい。
 人間、誰しも痛いことはイヤである。ぼくは特に痛みに弱い体質で、歯医者でドリルを使われてる時に気絶しちゃうぐらい弱い。ところが調べてみると、あのドリルで神経を傷つけられながら快感を得られるマゾヒストがいるんだね。信じられない。世の中には痛みを受けるとそれを快感に転じることの出来る人間がいて、前から不思議でならなかった。なぜ自分から好き好んで痛い思いをしたがるのだろうか。
 1970年代から、それは「脳内麻薬」のせいだと分かってきた。人間は苦痛を味わうと、それを鎮めようとモルヒネのような物質を脳のなかで生産するのだ。ナイフで手を切ったときなど、最初はジンジンと痛いけれどやがて収まってくる。あれが脳内麻薬の作用。ランナーが走ってるうちにハイになる現象はよく知られている。脳内麻薬が気持ちよくさせてくれるわけだね。
 何度も繰り返しているうち、条件反射になって、痛い思いをするとすぐに脳内麻薬が分泌され気持ちよくなる。これがSMプレイでマゾヒストが味わう快感や陶酔感だ。
 しかし、それだけでは分からない現象が残っている。この前ここで紹介した感電プレイの男性は、先輩の少女に殴られて苦痛と同時に快感を覚え、それがクセになった。脳内麻薬が分泌される前に快感のスイッチが入ってしまう現象があり、マゾヒストはそこがスタート地点になる。親からお尻を叩かれて、すぐに快感を覚えた女性も知っている。
 これは脳内麻薬では説明ができない。真性マゾの男女は、特別製の快感スイッチを持っているとしか思えない。苦痛と快感の関係はまだ分らない部分が多いのだ。

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2013年8月 9日 (金)

Mプレイにはガーゼ責め

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(イラストレーション by 中村成二)
 
先日、ひさびさに鷹澤フブキさんに会った。女流官能作家であると同時にプライベートSM女王さま。私に「男の潮吹き現象」を教えてくれたのもこのひとだ。
 SM談義に花が咲いたところで出てきたのが「ガーゼ責め」という言葉。私は初耳だった。「何それ」「いやだ館さん、SM作家のくせに知らないの」と教えてくれた。まあ、知る人ぞ知るのテクニックだろうけど、知らない人のためにここで教えてあげる。
 用意するのは医療用のガーゼ。百円ショップでも買える。あとはセックスプレイ用のローション。ぬるぬるしたやつね。
 このガーゼを適当に折り畳んでおいて、水に溶かしたたっぷりのローションにひたひたに漬けてよくもみ込む(この時、ローションをケチらないのがコツ)。
 このローションまみれのガーゼでペニスをくるみ、亀頭を摩擦してやるのだが、この時、亀頭以外の部位は刺激しないのが本格的なガーゼ責め。
 ただひたすら亀頭粘膜をこのぬるぬるガーゼで責められると、あら不思議、手だけでされる刺激とはまた違った感覚が得られるというのだね。
 オナニーでやってもいいが、一番、感じることが出来るのは、女王さまやSタイプの女性にされる一方的な亀頭責めだ。
「縛って逃げられないようにしてから、このガーゼ責めをしてやると、たいていのM男クンはひいひい泣いてよがり狂うわよ」とフブキ女王さまはうそぶく。
 亀頭というのは刺激されると快感は得られるものの、それだけは射精できない部位らしく、そこを責められるとイケないまま、絶頂直前の快感を味わい続け、脳がとろけたような状態になってしまう。
 これで責め続けてヘロヘロになったところでイカせてから、さらに責め続けると、あの「男の潮吹き」に至るわけだ。うーむ、おそろしいようなおそろしくないような。やられてみたいようなみたくないような。
 確かにネットで検索してみると、ガーゼ責めはオナニーのテクニックとしてつとに知られていて実践者も多い。ただ、自分で手加減してしまうから、この極上の快楽を得られるのは難しいこともあるようだ。やはり拘束された状態で、責めになれた女性に強制的に刺激されるのが一番、感じやすいようだ。

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2013年8月 3日 (土)

これはヤバイ!ふともも広告

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(イラストレーション by 中村成二)
「絶対領域広告」を知ったのは、去年のいま頃だった。女性の太ももにシールを貼ってもらって、それで宣伝や広告をするという方法が考えだされたのだ。
 絶対領域というのは、女性のスカートとソックスの間に見える太もも部分のこと。魅力的な女の子が歩いてきたら、どうしたってその部分に目が行く。そこにシールが貼られていたら「おッ、何だろう?」と好奇心をそそられる。まあそれ以上のものもそそられるだろうけど、確かに目を惹きつける効果はバツグンだろう。
 去年は、ぼくは見かけたことはなかったし、やがて話題にもならなくなったのだが、やはり解放感のある夏の季節になったからか、再び、絶対領域広告が戻ってきた。なんでも「ネットで20人以上と繋がっている」女性がイベントを宣伝するシールを太ももにつけて、街を8時間以上歩くと、3000円もらえるという。そのイベントのためには80人が採用されて広告媒体をつとめたという。
 もともと「見られてもいい」部分なのだし、特に何かする必要もない。ただふつうに歩くだけでお金をもらえる。若い女性にとっては簡単なアルバイトだろう。人の注目を浴びたい願望がある子は多いから、媒体の数に困ることはない。
 見せつけられるほうにしても「公然とジロジロ見てもいい」わけだから、それは悪いことじゃない。
 ただ、広告の専門家たちは「それだけのやりかたでは効果は薄いだろう」という。指示された時間いっぱい、貼ってくれて、人目に触れる場所を歩いてくるかどうか確認も難しい。
 しかし今年もまた復活したということは、実際に人目に触れるよりも、その話題が本人を通じてネット上で広まることを期待してのことらしい。
 この方式、なんだかエスカレートしてゆくような気がしてならない。太ももばかりでなく、バストの上の部分とか、露出されている背中とか、さらに太ももの絶対領域ばかりでなく、たとえばパンティに宣伝文句が書かれていて、わざとパンチラさせる——ということだって考えられる。まあスポンサーも限られてくるだろうけれど。
 良識的な大人が眉をひそめ、やがて「規制しろ」などと言いだしそうだけれど、女の子の体を使った広告の可能性はまだまだある。さあ次はどんな手で男たちをクラクラさせてくれるか、ちょっぴり期待してしまうではないか。

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