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2013年10月25日 (金)

リベンジ・ポルノを防ぐ

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(イラストレーション by 中村成二)

 三鷹の女子高生殺人事件は、ふられた男が相手を刺し殺しただけでも悲惨なのに、自分が撮影した彼女の全裸写真などをネットで流出させるという、卑怯きわまりない復讐のやりかたで、世間を怒らせた。
 こういう「ふられた腹いせに、彼女のヌードやポルノ画像を公開する」という行為をリベンジ・ポルノという。
 私など、交際相手のヌードを撮影するのに苦心した世代である。相手のヌードを撮らせてもらう、というのもひと苦労だが、その撮ったフィルムをどうするかが問題だった。ふつうのDPE屋では没収されてしまうのである。なんとかやってくれるDPE屋も、裏でこっそり複写して業者に売っているなんてのも当たり前だった。
 そのため自分で焼き付けだけ出来るレンタルラボというのがあり、私もよく利用したが、高い金がかかるうえ、なかなか面倒なものであった。
 ポラロイドのようなインスタントカメラも使ったが、これも画質や保存の問題があり、フィルム代も高く、満足ゆくものではなかった。
 それがデジタルカメラの時代で、すべて解決してしまった。誰でも手軽にヌードやポルノ画像を撮影しパソコンで加工したり複製ができる。しかもネットにアップすればアッという間に大勢の人々の目にさらされる。恋人同士だった時に撮られたヌードを別れたあとにバラまかれて職や信用を失った女性は大勢いる。便利にはなったが危険な目にあう可能性も増えてしまった。
 アメリカのカリフォルニア州では、相手を精神的に苦しめる目的で、被写体が特定できる全裸・半裸の写真や動画を、無断でオンラインに投稿することを禁止し、違反すれば最大6カ月の懲役や1000ドルの罰金が科せられる法律が制定された。
 日本でも早く制定してほしいものだが、こういうリベンジ・ポルノを防ぐ第一は「まず撮らせない」ことだろう。しかし恋人たちが盛り上がってる時期、ヌードを撮ったり撮られたりというのは愛情行為の一つだから、絶対に撮らせないないというのも難しい時がある。
 そういう時は、交換条件として、相手の恥ずかしいヌードも撮らせてもらうのがいい。自分で尻の穴を広げているとか、絶対に他人に見せられない写真を撮っておけば、別れたあと、リベンジ・ポルノされる危険を防ぐ手段になるだろう。

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2013年10月23日 (水)

オリンピックと風俗

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(イラストレーション by 中村成二)

 ネットで友人が「恐れていたことが起きはじめた」と嘆いていた。
 彼はある温和な性的趣味があり、ときどき同じ趣味の友人たちと集まり、仲間うちのパーティのようなイベントのようなことをやっていた。
 言っておくけれど、性行為は無い。全裸になることもない。というか全裸にならないところが醍醐味の趣味なんである。ただ下着姿にはなる。
 私もいろいろな趣味の人たちと交流はあるけれど、この友人の趣味は他の趣味と比べて実にマイルドで、正直「そんなことしてどこが面白いの」と思ったりもするのだが、他の人に迷惑をかけるようなものではないし、気分を悪くさせるようなものではない。
 ところが東京オリンピックが決まってから初めてのパーティをまたやろうと思い、いつも会場として借りていたお店に頼みに言ったら「ちょっと上のほうがうるさいので」と、あっさり断られてしまった。店が言うには「これから東京オリンピックに向かって、店内で裸になったりエロいことをやる店は取締ってゆく」と警告を受けたのだそうだ。
 もちろん友人は驚いて「ぼくらのパーティのどこが悪いんだ」と抗議したが「なにせ東京オリンピックだから」と言うばかりで、とうとうその店でやることを諦めるしかなかった。
 これは特異な例かもしれないが、風俗やエロ方面に関係している人々は「ああ、やっぱり」と思う人が多いのじゃないだろうか。
 1964年のオリンピックの時はどうだったか知らないが、石原慎太郎知事が東京オリンピックを招こうとした時、「浄化作戦」として風俗業が狙い打ちされて、歌舞伎町など火が消えたように寂れてしまった。
「あの悪夢が再び来るか」と、エロで身を立ててる人(ぼくもそうだが)みんなが心配している。友人が体験したように、今からジワジワと締めつけが始まるとしたら、日本の夜もどんどん暗くなってゆく予感がして仕方がない。
 風俗産業は外国のお客さまをもてなすのには不適切だからなるべく見せないようにしよう、と考える人がいたらそれは間違いだ。エロいことはどこの国の人も結びつける。楽しくさせる。排除するばかりじゃなく「おもてなし」の一つとして環境を整えるというやりかたもあるんじゃないだろうか。世の中これ以上暗くしないでほしいね。

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2013年10月12日 (土)

世界のことば『日立る」

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(イラストレーション by 中村成二)


 ネットで情報を交換するシステムのひとつに「タンブラー」というのがある。主に画像情報を個人のミニブログという形で公開してゆく。
 コルクボードに気にいった絵葉書や切り抜きやメモを画鋲で留めてゆくのと同じ感覚。そのミニブログは原則として参加者全員が見られる。
 誰かのミニブログに自分もお気に入りの画像やメモを見つけたら、リブログといって、瞬間的にコピーして自分のミニブログに貼ることが出来る。そうするとだんだん自分の気にいった情報が溜まってゆく。
 ぼくはSM関係の情報が欲しいので、そういうのを集めてるミニブログをフォローしておく。そうすると新しい情報が書き込まれるたびに同じものがぼくのところに届く。フォロー関係は枝状に伸びて広がってゆくので、末端は何万、何百万というミニブログにつながる。自分が書いたミニブログの内容も、気にいってくれた人がいたら世界中から拾われてゆく。ある時、ヨーロッパのミニブログのなかに昔ぼくが撮影した緊縛写真が掲載されていた。なんか国際的なSM写真家になった気分。(笑)
 先日、外国のミニブログの一つに「きみが一番気にいってるセックスプレイは何?」「それはヒタチ(HITACHI)よ。あれをやると死ぬほど気持ちいい!」という文章があった。どうやらそういう動詞があるらしい。
「なんだよ、このヒタチって」と思って検索してみたら、みんなACコードで使う棒型バイブ(マッサージャー)を使っている。ホントは肩凝りを揉みほぐすためなんだけど、今はみんなセックスの時にアソコを刺激するために使っているね。
 いろんなメーカーがあるけど、世界的に普及した最初ものは日立製の「マジックワンド」という製品。今でも売られていて、それで楽しんでいる人はいっぱいいる。そのおかげで「マッサージャーでオナニーしたり相手を喜ばせること」を、自然に「ヒタチする」というようになったのだ。ウソではない。HITACHIで画像検索すると、マッサージャーを使って楽しんでいる男女の姿がいっぱい出てくる。
 会社の名前がそのまま英語の単語になった例はあまり無い。「パナソニッックる」とか「東芝る」なんて聞いたことがない。その中で日立は、今や世界中の人たちに知られ、使われる言葉になっているのだ。えらいぞ日立! ——って、日立の人たちは喜んでいるかどうか。
(↓ 画像は欧米で大人気のHITACHI MAGIC WAND MASSARGER)
Hitachi_magic_wand

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2013年10月 5日 (土)

超熟女風俗どうでしょう

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(イラストレーション by 中村成二)
 最近の報道でちょっと目をひいたのが「超熟女売春クラブ」を摘発という記事だった。
 東京豊島区で熟女専門とうたって『シルク』という風俗店を経営していた女性が逮捕されたという。
 在籍していた女性の年齢は、最低が45歳で最高が73歳。平均年齢が63歳。なかには年金を受給していた老女(?)もいたとか。
「需要が高かったから超熟女を売りにすることにした」と経営者はいうが、1回9千〜2万円程度で、高齢男性を中心に月平均200万円の売り上げ。いろいろ計算してみるよ、女性たちの手取りは一人あたり月5、6万円前後だろう。彼女たちは「お小遣いかせぎにちょうどいい」ということで応募してきたようだ。
 逮捕された時は男性客の年齢が82歳、派遣された女性のほうは64歳だった。80こえて風俗遊び。いやあ元気なお爺ちゃんだ。警察には悪いけれど、誰がこのお爺ちゃんのささやかな楽しみを咎められるだろうか。第一、正常なセックスが出来たのだろうか。
 客は「優しくしてくれるので通っていた」と語っている。それこそ年金でも払える値段なのだから、これぐらいの遊びは温かい目で見守ってやりたい。ムスコのほうは言うことをきかなくても、異性と肌を会わせていたいという気持は、男なら死ぬまで持ちたいものだからね。
 ちょうど渡辺淳一氏の『愛ふたたび』を読んでいたところ。73歳でインポになった老人が、いろいろ悩んだ末、「挿入しなくてもいいから女を求めてゆきたい」と決意するまでの物語。「おれもそうなったらどうしよう」と考えさせられた本だ。超熟女風俗なんか、その解決策の一つではないだろうか。
 完全に枯れてしまってはやはり寂しい。若い女性はもう相手にしてくれないだろうけど、一杯呑む値段でひと回り下ぐらいの、人情をよく解し温かく接してくれる経験豊かな熟女さんと肌を接することが出来るなら、気力も体力も若返るんじゃないかね。
「セックスはしません」ということでもいいから、高齢者男性が気分よく異性と接することが出来る営業形態は、これから注目されるようになるかもしれない。老人を大事にしよう!

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