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2014年4月27日 (日)

射精しない少年たち

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(イラストレーション by 中村成二)
「これはホントになんとかしないと」とえらく心配になった。
 日本性教育協会が六年ごとに実施している『青少年の性行動全国調査』の2011年の調査結果というのを読んだ。それによれば、少年たちの初めての射精(精通)がどんどん遅れているのだそうだ。
「初めて射精を経験した年齢は」という質問に対して、1999年には52.9パーセントが中学生のうちに体験していると答えている。ところが2011年では、なんと36.2パーセントに低下している。男の子のうち中学生まで射精を経験できるのは3分の1だけ。残りは高校生になってからということだ。
 ぼくは戦後すぐの生まれで、栄養状態は今のように良くなかったし、性的な情報も格段に得られなかった。そういう時代だったけれど小学校4年生、つまり10歳で射精をオナニーによって体験している。
「おれは早いほうだろう」と時々自慢してみるが、なんのなんの、同じぐらい早く体験したのはザラにいるし、小学校3年で出たという強者もいた。いろいろ聞いてまわったところ、小学校6年から中学校の1年、つまり12〜13歳あたりが精通のピークだろうという感触を得ている。高校生まで射精したことがないというのは珍しかった。
 ところが今、男の子の過半数が高校生まで射精未体験だというのだから驚くほかはない。栄養状態は格段にいいはずだし、性的情報はたっぷりあるし、男女の交際だって昔よりずっと自由だ。それなのに今の男の子はオナニーもせず射精もしないという。まさに草食化だ。
 先の調査結果では、今の青少年はデートもせずキスもせずセックスなんてとんでもない、という情けない状態になってきている。「これでは日本は滅びる」と思うのも当然ではないか。
 原因としては「母親の過保護のせいだ」「受験のストレスだ」などと言われているが、どうもそれだけではないようだ。男の子の性欲を弱める何かの要因があるような気がしてならない。専門家が注目しているものには外国産牛肉がある。民間の調査では、和牛の六百倍もの女性ホルモンが含まれているらしい。ハンバーガーや牛丼を食べている少年たちは生殖メカニズムを大量の女性ホルモンで壊されているんじゃないだろうか。心配だ。国は調査して対策しないとダメだよ。

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2014年4月19日 (土)

痴漢される男たち

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(イラストレーション by 中村成二)
 ネットでひょいと目についたのが、『電車で痴漢被害にあう男性』についての記事。
「痴漢」というとエロオヤジが若い娘さんにくっついて、イヤがるのもかまわず「いひひひ」とヨダレたらしておっぱいやお尻をモソモソ触りまくる——という図がすぐ頭に浮かぶけれど、確かにそればかりじゃないんだね。
「痴女」と呼ばれる一部の女性による男性への攻撃は前から報告されている。ターゲットにされるのはウブな青少年。ぼくは被害を受けたことはないけれど似たような経験はある。大学時代、バス通学していた時、座っているぼくの前に立ったお局さま的なOL女性の太腿がぼくの膝を挟むように入ってきた。最初は混み合ってるから自然にそうなるんだと思っていたら、バスの揺れを利用してぼくの膝に股のところを押しつけて微妙に動かしているんだね。
 まあスカートごしのことだし、膝なんだからこちらの「被害」はない。ハアハアと荒い息をついてグイグイと腰を動かしてる姿で、朝からかなり昂奮させられたけど。もっとえげつなく触られたらどうだったろうかと、ふと考えることがあるな。
 今回ネットで話題になったのは、主に男性による男性への痴漢攻撃だった。もちろんそのケがある男性が自分好みの青少年を対象に手を伸ばすわけだ。相手もそのケがあるのなら、それはそれで二人の秘かな愉しみでかまわないのだが、全然そのケがない男の子は、それはもうショックだろう。
 ある被害者は、「自分が男に痴漢されてると分かった時は、ぞーッとして頭が真っ白になり、体が動かなくなってしまった。それまでは女性が痴漢されたと聞いても「騒げばいいのに」と思っていたけれど、もうそんなことは言えない」と語っている。こういう場合は男性も女性も同じなのだ
 私の知っている女装趣味の男性は、そのケが無い人なのだが、ふつうに男の格好していても男性に痴漢されるという。「匂いで分かるのかなあ」とぼやいていた。確かに何かの信号は発しているんだろうね。
 こういう被害男性の相談にのるグループもあって、主宰者が奨める対処法は「NO、GO、ТELL」だという。手を振り払うなどハッキリした拒絶の意志を表現し、その位置から移動する。しつこい場合は声で咎める。そうそう、わざと携帯の着信音を鳴らすのも、周囲の注意を集めて痴漢をビビらせて効果がある。狙われそうな男性は頭に入れておいてください。

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2014年4月13日 (日)

オヤジは路チュー嫌い

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(イラストレーション by 中村成二)
 春である。春といえば、春らんまんのローマンス。男と女の間に恋が生まれて、あっちこっちにお熱い雰囲気のカップルが目につく季節。おかげで人類は滅亡しない。
 恋に夢中の男女が周囲のことなど気にせず暴走するのは『ロメオとジュリエット』を持ちだすまでもなく、古今東西、当たり前のことであるが、しかし日本は、ちょっと西洋とは違うところがある。
 それは「人目のあるところでは、イチャイチャしない」という習性だ。最近はそれでも、おおっぴらに手をつないで歩いたり、駅で別れる時はすばやく路上でもキスしたり(これがいわゆる路チュー)するけれど、西欧の男女のように公衆の面前で、堂々と抱き合って、情熱的にキスする光景はなかなか無い。
 ところで少し前のことになるが、世が渡辺喜議員の八億円借金問題で大騒ぎになった時、スクープした『週刊文春』のグラビアを「革命的接吻」と銘打って飾った一連の隠し撮り写真があった。
「共産党のアイドルと呼ばれる吉良よし子議員が恋人の男性と、駅のホームや路上や公園で「所かまわず人目をはばからずキスしまくっている。これはいかがなものか」と批判した内容になっている。
 吉良議員は31歳で独身。相手の男性は同じ年でやはり独身、共産党員である。不倫でもなんでもないし、記事が出ることを知った吉良議員は即座に「大事な人が出来ました。結婚します」とネットで報告し、事実上の婚約者であると認めた。つまりどこでチューしようが問題ない相手ってことだ。
 しかし週刊誌を作ってるオヤジ世代には、それが許せなかったのだろうね。常々、いちゃいちゃしている男女を見るたび「こいつら何をしている。そんなことはラブホでやれ」と苦々しく思っているんだろう。そういうオヤジ世代のねたみそねみが一気にバクハツしたような盗撮写真とイヤミな記事であった。
(誤解しないで欲しいがぼくは共産党支持者じゃないよ)
 明治維新以来、日本人は西欧のいろんな文化や風習をどんどんとり入れ、今やパンを食べベッドで寝、トイレは便座式。そこまで西欧文化をとり入れ自分のモノにしながら、人前では男女は抱き合わない、キスしない、手をつながない——という、妙にストイックなところだけは残っている。不思議だ。惚れた男女がチューするぐらい、かまわないじゃないか。オヤジどもうるさいぞ。
 

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2014年4月 4日 (金)

見たい! 手塚治虫のエロイラスト

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(イラストレーション by 中村成二)
 朝起きてツイッターのタイムライン(投稿記事の流れ)を見てたら、「おおッ」と思って眠気が吹き飛んだ。
 手塚治虫の実の娘さん、手塚るみ子さんが、サラリとすごい「事件」を報告していたのだ。
 鍵が無くて開けられなかった父親の仕事机の引きだしを、合鍵を作ってようやく開けてみたというのだ。死後25年めにしてようやく日の目を見たのは、生前、少しのヒマを見て描いたらしい、さまざまなスケッチの断片だった。完成原稿ではないが、すべて自筆であることは間違いない。それだけでもすごいことなのだが、るみ子さんはもっと意外なものを発見した。
《ある袋からはエロチックなカットがどっさり発掘。あまりの多さに立ち会った資料室森さんもスタッフも仰天! なかには田中圭一も真っ青な卑猥なイラストもあり、いったい何に使われたカットなのか不明。さすがに公開自主規制。ギリギリ可愛いのだけ。》
 数枚の「ねずみッ娘」と呼ばれる、メスの擬人化されたネズミのエロティックな悩ましいポーズのイラスト写真が何枚か公表されていた。
 これにはみんな驚いた。発表されたものだけでもすばらしい出来だ。他のものも見たいじゃないですか。
 手塚治虫は「鉄腕アトム」などで子供に夢と勇気を与えてくれた偉大なマンガ家であるけれども、彼の絵の背後には豊かな性的イメージが隠されていたとぼくは思う。手塚治虫の真の姿を理解するためにも、これらのエロティックなスケッチは何とかして発表してもらいたいものだが、うーん、やはり遺族の気持としては、「こういうモノを見せて誤解されたら……」というのは当然あるだろうし、難しいところだ。
 生前、エロティックなものを描いて、死後それが発見されるというのは、有名無名を問わず、珍しいことではないが、偉大な作家の場合は、それを公開するか封印するか、問題になる。よく知られているのは、文豪・永井荷風が秘匿していたハードコアポルノ作品『濡れズロ草紙』だ。戦後、荷風が実際に米軍相手の娼婦(パンパン)たちに取材して書いた、一人の女性の性の遍歴だが、養子で著作権者の永井永光氏によって封印され、その全貌は明らかにされていない。
 そういう作品は芸術的な世界遺産のようなものだから、何とかして公開してほしいものだ。封印されたままというのはつくづく惜しいではないか。 

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