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2015年4月25日 (土)

言葉は欲望のスイッチ

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(イラストレーション by 中村成二)
 さんざん騒がれた「フィリピン女性1万2千人切り」の元校長が逮捕された事件。みんな彼が接した女性(70代から未成年の少女まで)の数について「性豪」だ、いや「性獣」だなんて言ってるいるけれど、ぼくは違う部分で「おや」と関心を覚えた。
 それは「英語やタガログ語で接すると大胆になれた」という自白の部分。「そんなことはないだろう」と否定する精神科医もいるが、ぼくは本当じゃないかな、と思う。
 ぼくの住んでるマンションの一室は、どこかの店で働くフィリピン女性たちの寮になっているらしく、もう五、六年ほどフィリピン娘たちがにぎやかに暮らしている。非常に気さくで、日本語もよく話すけれど、タガログ語の会話も耳になじんでしまった。まあ若い娘たちの会話は、何語で言われてもみんな耳に快いものだが、非常に活発な、耳にびんびんひびくような独特の言葉で、元校長のようにセックスを楽しみながらこういう言葉と接していると、性欲のスイッチのようなものになったというのは、よく理解できる。つまり「言語フェチシズム」というものに染まっちゃんだろう。
 まあ言葉というのは「言霊(ことだま)」というぐらいで、人間の心を支配する力をもっているとされる。よくセクシーボイスなどと言われるが、ある特定の声が好まれるというのは、欲望のスイッチがオンになる「何か」を備えているからである。そういう性質をうまく利用したのが、言葉を巧みに駆使して潜在意識に働きかける催眠術なんだろうね。
 それで思い出したのだが、ぼくはわりとフランス語が好きで、特に女性がフランス語で会話しているのを聴くとなんだか魅せられる。モノにならないけれどフランス語を学ぶのにけっこう時間をかけた。今でもフランス映画を好んで見る。
 どうしてかな、と考えたら、少年時代、外国映画が好きでしょっちゅう映画館に入りびたっていたのが大きいと思う。
 当時はフランス映画が全盛期で、セクシーな女性がいっぱい出た。ブリジッド・バルドー、フランソワーズ・アルヌール、マリナ・ブラディ、ジャンヌ・モローなどのフランス女優に魅せられて、画面の彼女たちを思いながらオナニーに耽ったものだ。つまり元校長と同じように、フランス語はぼくの性欲のスイッチになってしまったのである。これをうまく利用すれば、外国語が上達するかもしれないね。

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2015年4月18日 (土)

ポルノを見る仕事

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(イラストレーション by 中村成二)
「毎日毎日ポルノを見る仕事がある」と言われたら「そんな仕事ならオレやりたい」という奴は多いだろう。
 まあ考えられるのは、ポルノビデオを審査する機関のようなところ。当然ながら審査を担当する人間は、朝から晩までポルノ作品を見続けなければならない。
 ところが、全然そういうのとは別な機関でポルノ映像を見る仕事がある、というのだね。それはアメリカのCIAやNSA(国家安全保障局)といった、テロリストを追いつめ、摘発する捜査機関だそうだ。
 なぜかというと、最近のテロリストは、情報を暗号化して動画(つまり映画)の中に隠しているからだそうだ。
 映像のなかに別な情報を隠す、というのはぼくも知っていたし、ソフトを手にいれて試してみたことがある。なんでもない絵や写真をソフトでとりこみ、暗号を解くキー番号をいれてやると、いきなり露骨なポルノ画像が現われてびっくりしたものだ。今ではそれがもっと進んで、動画のなかに別の動画や情報を隠すことが出来るようになったらしい。
 それを知ったテロリストは、暗号化されたポルノ動画を通信手段に使うというのだね、捕まってパソコンを押収されても、ポルノ動画なんか気にされない。その盲点をつくわけだ。
 なるほど、それで思い当たることがある。9・11同時多発テロを指揮したオサマ・ビン=ラディンが、2011年にアメリカ特殊部隊に隠れ家を襲われ、殺害された時のこと。隠れ家の中から大量のポルノDVDが発見されたと報じられた。隠れてると退屈するからポルノを見て退屈をしのいでいたのだろう、と思ったのだが、テロリストを捕まえて家を捜索すると、どこでもポルノ動画が山と出てくる。最初は「こいつらスケベ」と思っていた捜査機関も、とうとう気がついたわけだ。彼らはポルノの中に情報を暗号化して保管したり受け渡ししていたのだ。おまけに退屈しのぎにもなるから、ポルノ動画は一石二鳥だ。テロリスト頭いい——なんて言ってられない。そこでCIAやNSAは、押収したポルノ動画を徹底的に調べることにした。そのために専用の動画再生個室も作ったらしい。そりゃふつうの仕事場で見ていたら「サボってる」としか思われないもんね。
 この暗号化技術、今年の七月から実施される児童ポルノの単純所持禁止によって、愛好者たちに愛用?されそうだと、当局は警戒を強めているらしい。そのことはまた。

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2015年4月11日 (土)

クンニ嫌いが国を滅ぼす?

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(イラストレーション by 中村成二)
「うーむ、こりゃまずいなあ」と思ったのは、ある調査で、「人が握ったおにぎりは食べられない」という小学生が三分の一にものぼるという結果だ。彼らは自分の母親の握ったものとコンビニのおにぎり(機械が握った)以外はダメだというのだ。
 当然、鮨屋で職人が握ったのもダメということになれば、この世代が成人になれば、鮨屋が潰れてしまうことになる。
 これは潔癖症が重症になったようなもので、要するに「他人の体は不潔」という観念が強くなりすぎたということだ。親たちが「きれいにしろ。不潔にしてるとバイキンがついて病気になるぞ」と脅かし過ぎたツケが回ってきたのだろう。
 衛生観念がここまで病的になると、まず影響が出るのは、間違いなく男女のセックスだ。セックスというのは、彼らが子供の頃から「そこはバッチイところ」と言われ続けてきた部分と部分をくっつける作業だから、草食化した男子は考えただけでもイヤだと思うかもしれない。そうなったら少子化どころではない。
 いま若い世代ばかりでなく、中年になっても童貞だという男が増えているというが、たぶん、「セックスは不潔」という観念に捕われている者が多いのではないだろうか。
 それで思い出したのだが、ぼくの友人のエロライターY君は、風俗業界ではクンニをしたがらない客が増えていることをしきりに怒っていた。
「クンニしないセックスなんて考えられない!」というのだが、それはぼくも同感だね。男子がフェラチオしてもらうと天にも昇るぐらい気持いいのと同様、クンニしてもらうのがイヤだという女子はいない。セックスとはフェラしたりクンニされたりして気分が盛り上がり、それから合体!というのが正しい手順だ(よな)。クンニもしないで、そそくさと結合してそれですまそうという男が増えたら、女はイヤがる。それはもう国が滅びるということだ。
 しかし、これは男子だけが悪いのだろうか。クンニなしでセックスさせる女性も悪いのではないか。いきなり責任転嫁してしまうようだが、もし女性が「クンニしてくれないなら、フェラもしないしセックスもさせない!」という断固たる態度をとれば、男子も考えるのではないだろうか。
 ——とバカなことを考えてしまうぐらい、今の若者のセックス感は歪んできてる。どうやったら正しいセックスで男女が楽しめる世の中になるだろうかねえ。

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2015年4月 4日 (土)

エッチなドローンの攻防戦

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(イラストレーション by 中村成二)
 ドローンの時代が始まった。ドローンとは遠隔操縦される無人航空機のこと。兵器としてはアメリカ軍が実用化し、無人偵察機や無人ミサイル爆撃機として、イスラム国の空爆に投入されている。
 それらは一機何億円もする高性能なものだが、われわれの身近ではもっと安価で簡便なドローンがいろいろ飛び回っている。いま普及しているのはマルチコプターというもので、ヘリコプターのようなプロペラを何個かつけて安定性を増し、わりと低空を自在に飛び回り、ヘリコプターと同様、空中で静止できる。
 一番使われるのは、人間がなかなか行けない場所にカメラを積んで飛んで行き、上空から撮影するという目的。小さいものは掌に載るぐらいものまで開発されている。最近は大手家電量販店でも売っていて、数十万円から数万円。一般人でも手に入れられる価格だ。アメリカの通販企業アマゾンは、商品をいち早く届けるため、商品配達用のドローンとシステムを開発中だという。
 ところで最近、ネットでドローンを使ったポルノ動画を見つけた。野外でセックスするカップルをドローンが見つけ、上空から盗撮している。セックスに熱中しているカップルは、まさか空の上から盗撮されているとは思わない。これはなかなか興奮させられるものであった。
 というわけで「これからはドローンポルノの時代だな」と、ぼくなんかピンときたわけだ。当然ながら盗撮AV業界でも考えているだろう。たとえば温泉の露天風呂が考えられる。上空にドローンを飛ばせば入浴中の女性はまる見えだ。セキュリティが厳重なホテルやマンションも上空から見られることには無防備だろう。どんな高層階にいてもベランダごしに室内を覗き見ることができる。
 そうなるとドローンの盗撮攻撃を受ける側もいろいろ考えなければいけない。高層マンションのベランダや屋上では全裸で日光浴する住民も、これまでのように無神経ではいられない。ドローンが接近してくればすぐ探知して警報を出す装置とか、強力な電波をぶつけてドローンの能力を奪う装置とか、もし周囲に何もなければ、いろんな方法でドローンを破壊し撃墜してしまう武器のようなものが開発されるだろうと思う。
 便利なモノが発明されれば、まずエロの分野から利用されて普及されるものだが、ドローンの場合はもっぱら盗撮に使われるだろうから、案外早くに法律で取り締まられるかもしれないねえ。

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