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2016年8月24日 (水)

大人のオモチャが売れるには

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(イラストレーション by 中村成二)
 経済誌『フォーブス』のネット版に、アメリカの「大人のオモチャ事情」が掲載されていた。読んでみて驚いた。
 アメリカのアダルトグッズ業界の市場規模は、20015年で150億ドル、つまり1兆5900億円で、2020年までには500億ドル、約5兆3000億円になる見通しだという。
 一方、日本のアダルトグッズ業界は、2014年度で2090億円。人口の差を考えにいれても、アメリカ人は日本人の3倍以上、大人のオモチャを買って楽しんでいるということになる。しかもその額は年々、倍々ぐらいに増えてゆく。とてつもない成長産業ということになる。
 一方、日本での大人のオモチャの売れ行きは、ここ数年、ずっと横ばいである。この差はどこにあるのだろうか。
 その原因は、どうやら1999年からアメリカで放映された『セックス・アンド・ザ・シティ』という、テレビシリーズのせいらしい。
 都会に住む成熟した男女が繰り広げる、エッチな部分が多いラブコメディなのだが、その開けっ広げな性描写が人気を呼び、モンスター的な長寿番組になってしまった。
 その番組の中で、大人のオモチャがいろいろ紹介され、出演者たちがそれを使って楽しんでいる様子が映しだされた。いや、実際に使っているシーンを映したわけではないけれども。この番組のおかげでアメリカの成人たちの間には「大人のオモチャはみんなが使っているものだ。使わないほうがおかしいのだ」と思わせるようになり、それまでは恥ずかしがっていた人たちがいっせいにアダルトショップに押しかけるようになった。
 そういう風潮に追い討ちをかけたのが、ソフトSM映画の『フィフティ・シェーズ・オブ・グレイ』。このなかで膣の筋肉を鍛えるためのグッズ“ケーゲルボール”は、一時、全米のアダルトショップで売り切れになるほどの人気を集めた。
 オーバーに言えば、アメリカでは大人のオモチャは、もう一家に何個、一人で何個という生活必需品になって、誰もそれを恥ずかしがらなくなっている。日本では、「買ったはいいけど子供に見られたら困る」「いや、親に見られたら困る」と、よけいな恥ずかしさや心配がつきまとって、それが需要にブレーキをかけている。こういった「偏見」があるから、日本の大人のオモチャはなかなか普及しないのだろうね。
 

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2016年8月15日 (月)

モンローウォークの季節

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(イラストレーション by 中村成二)
夏が来れば口ずさみたくなる歌というのがある。ぼくの場合は南佳孝の『モンローウォーク』かな。ほら、「♪爪先立てて海へ、モンローウォークしてゆく〜」というの。
 で、この前もあるところで鼻歌半分で歌っていたら、一緒にいた若い女性に「モンローウォークって何?」ときかれて、びっくりして椅子からひっくり返りそうになったよ。「そうか〜、もうそういう世代になっているのか〜」と、しみじみ世代間のギャップを感じたことである。
 ——と書いて、これを読んでる人のなかにも知らない人がいるかなあと思って説明しておくと、歴史的なセクシー女優、マリリン・モンローが『ナイアガラ』という映画で見せた、お尻を大きく左右に振って歩く、セクシーな歩き方のことを言う。あまりにも衝撃的だったので彼女の名前がついた。
 まあそれから70年以上も経っているんだから、忘れられるのも無理はないか。第一、日本ではそうやってプリプリお尻を振って歩けば人に何と言われるか分からないから、ふだんあまり見ることはない。
 そんなわけだから、映画を撮影ちゅうの監督が女優に「モンローウォークで歩いて」と命じたら、全然歩けなくて、みんな困った——という話もある。確かに、女性にきいてみると「とてもじゃなくて難しい」という答が多い。
 ではマリリン・モンローはどうやって会得したかというと、実は左右のハイヒールの片方のヒールを短くしていたらしいのだね。それを履いて一直線上を歩くと、自然にお尻がプリプリと左右に揺れるようになるんだそうだ。
 とはいえ、そのためにハイヒールの踵を削るなんてもったいないこと出来ないよね。実は、練習しなくてもモンローウォークできる靴というのがあるのだ。それは「爪先部分の底が厚く、ヒールがうんと高い」という形のハイヒール。たとえばフランスの高級婦人靴、クリスチャン・ルブタンの「レッドソール」(底の部分が赤い)などに、そういう形のものが多い。
 こういうハイヒールを履いて歩くと、ごく自然にお尻が左右に揺れ、魅力的なモンローウォークになる。欧米の有名女優がこぞってルブタンのハイヒールを履いているのは、そういう理由があるのだね。ちなみに英語ではそういう靴を「ファック・ミー・シューズ」というのだ。街を歩いていて薄着の女性のお尻がプリプリと左右に揺れている時は、彼女の履いている靴に注目してみよう。

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2016年8月 7日 (日)

ブラが先かパンツが先か

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(イラストレーション by 中村成二)
「卵が先かニワトリが先か」という問題は有名だが、女性研究家の間では「ブラが先かパンツが先か」という問題が長いこと研究されているのである——というのはウソだけれど、まあ、ちょっと女性を観察した人がまず気がついて「どうしてかなあ」と悩む問題であることは間違いないだろう。
「知らんぞ、そんな問題」というやつは、ヤルことしか考えてないペニス頭男だ。これからは気をつけてよく観察するように——って、なに「女が下着を脱ぐ順序」ってだけのことなんだが。(笑)
 ぼくがこの問題に気がついたのは、必要があって、銭湯や温泉宿の女風呂を盗撮したAVを何枚も見ていた時だ。その中には脱衣所の盗撮もずいぶんあったのだが、服を脱いでブラとパンティだけになった女のうち、少なからずが先にパンティを脱いでるんだね。だいたい三割ぐらいがそうだ。
 男がシャツとパンツだけになった時、パンツを先に脱ぐだろうか。いないよね。「どうして女は、先にパンティを脱ぐんだ」と不思議に思ったのだが、その疑問は今でも解けない。
 まあまったく下らない疑問だけれど、酒など呑んでて話題に困った時、女性に持ちかける話のネタとしてはちょうどいいので、機会があれば質問してみることにしている。
 驚いたことに、まずたいていの女性は「えー、私、どっちだろ?」と考えこむ。そんなこと気にしたことがないので、とっさに答えられないんだね。「えーと、こうして、こうするから……ブラが先だね!」と妙齢のお嬢さんが身振り手振りで説明してくれるとうれしくなる。
 そうすると必ず「あれ、私、パンツを先に脱いでる」という女性が出てくる。で、その理由を訊ねると「わかんなーい」という子も多いけど、真剣に考えてくれるお嬢さんもいる。一番多いのは、たぶん「おっぱいを隠すため」だろう。女性同士でいる場合、デルタ地帯より乳房を見られるのが恥ずかしいと思う女性は案外多い。おっぱいが大きすぎても小さすぎてもコンプレックスになっちゃうんだろうね。
 あと「女の子のアソコってムレてるし汚れも目立つ。先に脱いでスッとしたいし、汚れたパンツをすぐ隠したいから」というナマナマしい理由も。「でもエッチの時は男の人に最後に脱がしてもらうのがマナーよね」という子もいて、この順序問題は酒飲み話にはもってこいなのである。

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2016年8月 1日 (月)

男が気になるタマ毛問題

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(イラストレーション by 中村成二)
 夏本番ともなると、女性がまず気にするのが体毛問題。脱毛サロンが大忙しになる。
 以前はムダ毛というと、手足や脇の毛のことで、下腹部の「Vゾーン」については「水着やレオタードからハミ出ないぐらい」という注文が多かったのが、今やVゾーンも肛門の回りも、潔く、きれいサッパリ無毛にしてしまうのが主流らしい。
 ぼくは何度も言うが、ワキ毛にしろ下腹部にしろ、女性のその部分の毛は「ムダ毛」ではないと思っているから、赤ん坊みたいにツルツルにしてしまうのは反対なのだが、もう諦めるしかないねえ。
 ところが近年は女性ばかりでなく男性のムダ毛も問題視されるようになってきた。脱毛サロンに通う男子も増えてきた。「毛がモジャモジャだと女性にモテない」という理由らしい。
 まあ男の体毛については、ぼくはまったく関心がないから好きにしろ、という気持だけれど、それでも「無いほうがいいかなあ」と思うのはAVの男優さんかな。彼らの場合については「やはり邪魔だな」と思うことが多い。
 かつてAV撮影の現場で男優さんたちと話したことがあったのだけれど、彼らがきれいに自分のアソコの毛を剃っているのに驚いた。タマ袋なんかシワシワが多いから難しいだろうに、ちゃんと特別なカミソリでツルツルにしてるから、もう職人技に近い。自分剃り職人。
 とまあ、この調子でムダ毛排斥運動が進めば、間もなく「毛のある男なんて最低!」って女たちにバカにされる時代になるんだろうね。どうする内村航平。
 一方で「なんて女々しいんだ。おれは自分のタマの毛なんか剃らないぞ」とムキになる人もいるだろうが、いや、メリットもあるかもしれない。あるマンガ家のアシスタントさんは、下の毛をツルツルにする習慣があったおかげで命びろいしたそうだ。
 ある時、タマ袋を剃っていたら、一方のタマだけ大きくなってるではないか。痛くも痒くもないが気になって病院へ言ったら「これは精巣ガンだ。放置したら全身に転移して死ぬ」と言われ、即手術させられた。運よく転移してなかったが、精巣ガンは自覚症状が無いので発見した時は手遅れという場合が多いらしい。この場合はタマの毛を剃る習慣があったから発見が早かった。
 精巣ガン(睾丸ガン)は二十代から三十代の若い世代に多いという。ムダ毛処理をかねて時々触ってみるのも悪いことではなさそうだよ。

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