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2017年10月29日 (日)

女の食欲に萌える男

 涼しくなって夏の疲れがとれてくると、世の中「食欲の秋」ということになって、テレビも雑誌もネットのコンテンツも「食べる」テーマが満載になる。
 どういうものか、紹介される食べ物の食べ手は女性が多い。若い女性が「おいしい、おいしい」と言いながら食べるのを見てるほうが、オヤジよりも効果があるからだろう。ぼくだってオヤジが食ってるのより若い女性のほうがいい。
 そういう時に思い出すのが、ぼくの友人のNという人物だ。彼はフェチというほどのものではないが「女性が何かを食べている」という姿に欲情する、ちょっと変わった趣味の持ち主だった。だからテレビで女性がものを食べているシーンが写ると「ああ、Nならここで興奮するんだろうな」と、イヤでも思い出してしまう。困ったものである。
 まあ、モノを食べる行為とセックスには、多くの共通点があって、食欲と性欲は強く結びついている。女性が食べ物を口に入れている姿に性欲を刺激されるのは、男としてふつうのことで、多くの文学作品や映画などに、多く描かれている。だからNのような男は特に変態というわけではない。それでも「変わったやつだなあ」といつも感心していた。
 Nの場合、早食い競争のように、ガツガツと胃袋に押し込むような姿はダメで、一見、お淑やかなお嬢さまのような若い女性が、食べ物をうまそうに味わいながら、ごく自然に皿を空にしてゆく姿に萌えてしまうんだそうだ。だから機会があれば、若い女性を誘ってはうまいものを食わせる店に連れてゆく。自分は酒を飲みながら、連れの女性がパクパク食べる姿を眺めるのがたまらないという。彼の愛人たちは、みな、そういうデートでの食べっぷりが認められて口説かれた女たちだ。
スタイルを気にしてダイエットをし、デートでもサラダしか食べない、なんて女を誘ってしまった時は、ものすごく腹を立てる。
 Nに言わせると、そういう趣味を満足させてくれる女というのは、いそうでいないらしい。好き嫌いが激しく、マナーが悪く、食べかたが汚いという女が多いんだそうだ。まあ男だってそうだけれどね。
 しかし、彼好みの食べっぷりのいい女性を見つけてモノにしても、なかなか長続きしない。「食べさせてるうちにぶくぶく太ってしまうんだよ」。彼はよく食べる女は好きだけれど、肥満体の女は嫌いなのだ。食べても太らない体質の女って、なかなかいないからねえ。難しいところである。

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