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2017年10月29日 (日)

「ジン」を呑まされた子供

 これまではハイボール一辺倒だったのが、最近はどういうわけかジンフィズにこっている。ジンはウィスキーのようにやたら高いものではなくても旨い。貧乏人には嬉しい酒だ。そもそもジンは安酒の代表的なもので、十九世紀末のイギリスはジンによるアルコール依存症患者が溢れていたという。
 そんな時代に出来たのだろうか、イギリスの成語に『子供にジンを飲ませるな』というのがある。子供に性行為を見せるな、という意味である。大人のセックスは、子供にとってジンのように刺激が強すぎる、という意味だろう。ジンフィズのグラスを傾けていると、どうしてもこのことわざを思い出してしまう。
 ところで、去年亡くなったロックスター、デビッド・ボウイが異星人を演じた映画『地球に落ちてきた男』(1976年)をご存知だろうか。この時の衣装をデザインしたのがオラ・ハドソンというアフリカ系の美人ファッションデザイナー。ロック・スターのコンサート衣装を担当していた縁で起用されたのだろう(ちなみにボウイは、男女いろいろな相手と浮き名を流しているが、どうもアフリカ系の女性が好きだったようだ)。
 このオラ・ハドソンの息子というのが、アメリカの人気ロックバンド『ガンズ・アンド・ローゼズ』のギタリストであるスラッシュ。
 そのスラッシュがラジオの番組に出演した時、とんでもない体験を告白し、話題になった。
 彼が小学校時代のこと、家に帰ったら、ベッドの上で裸のママがデヴィッド・ボウイと抱きあっていたのをバッチリ目撃してしまったというのだね。母親のセックスの相手がボウイだったのを見て、スラッシュは「ジンを飲まされた」わけだ。きついの2杯ぐらいということになるか。
 以上は町山智浩氏の『言霊USA トランプがローリング・ストーンズでやってきた』(文藝春秋)に書いてあることだ。オラ・ハドソンもすでに亡くなっていて、ラジオでうっかりこの話を洩らして「炎上」させてしまったスラッシュは「安らかに眠っている母に申し訳ない」と反省している。
 調べると、この事件はスラッシュ8歳の時。オラ・ハドソンは彼が11歳の時に離婚しているから、不倫行為だったことになる。
 しかし、母親の浮気相手が当時すでに大スターだったデビッド・ボウイなんだからね、スラッシュにとってはちょっと自慢したいことだったのかも。

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