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2017年10月29日 (日)

パンティコレクター最大の悩み

 SМ官能小説を書いていると、いつの間にかひと癖もふた癖もありそうな趣味嗜好の持ち主たちの知り合いが増える。
 Oさんもそんな一人で、小さいけれど特許で堅実に儲けている会社の社長さん。恰幅がよくスーツがびしっときまる英国ふう紳士なのだが、パンティを集めるという趣味がある。
 いや、別に盗んだり奪ったり、不法なことをして集めるわけではなく、あくまでもつきあったことのある(たとえ一夜だけの関係でも)女性の穿いていたパンティを、事後に手渡しで譲ってもらうのが楽しいのである。もちろん新品の高級なパンティとの交換であるから、イヤがる女性はいない。もらったOさんはそれをビニール袋に収めて、秘密の金庫に納め、時に取り出して、触ったり匂いを嗅ぎながら、過ぎし日に味わった快楽の余韻にひたるのである。
 まあ、フェチというほどのものでもない、罪の無い趣味である。しかし、青年時代から始めたので、そのコレクションはだんだん溜まってゆき、今では数百枚に達しているという。家族の目から隠すのが大変だと言っていた。
 ある日、Oさんに会って、コレクションの話を聞かされていたら、彼は突然、真剣な顔になって「きみ、ぼくのようなコレクターの最大の悩みは何だと思うかね?」と質問してきた。ぼくは首を捻って考えてみた。「増えすぎて保管場所に困るとか? あるいは匂いが消えてしまうとか?」
「そんなんじゃないんだ。パンティを長いこと保管していると、ゴムが劣化して伸びきってしまう。これが最大の問題なんだ!」
 なんだか地球環境の未来を危惧懸念するかのような真剣な表情で、テーブルをバンとたたくので、ぼくは驚いてしまったよ。確かにパンティのゴムは時間がたつと脆くなり伸縮性を失ない、最後は切れてしまう。ある日、昔つきあっていた女性の、思い出のパンティを取り出してみたOさんは、パンティのゴムがダメになり、全体がさばかれたイカみたいにダラリとなってしまったのを見て愕然としたという。やがては古いものから順にダメになってゆくのは明らかだ。
「初めて分かったんだけど、パンティが魅力的に見えるのはピチッしたゴムが引き締めているからなんだよなあ。ゴムがダメになったパンティはただの布切れでしかなくなるんだ。ああ悲しい、どうしたらいいんだ!?」
 誰かに頼んでゴムを入れ替えてもらえばいいんだけど、そんなことを頼めないしねえ。いや、なんかユルい話だったけどご勘弁を。

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