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2017年12月24日 (日)

ある痴漢氏の思い出(続)

 二十数年も前、パソコン通信が全盛の時代に某大手ネット内に「痴漢ホームパーティ」という秘密の掲示板があった。ぼくはそこに潜入、痴漢の実体を取材したことがある。そこでH氏というベテラン痴漢と遭遇した。先週、少し書いたが、今週はその続き。
 ネット上のつきあいだけで面識は無いのだが、おそらく四十代ぐらいのサラリーマンだと思った。ぼくが彼に関心を抱いたのは卑劣なはずの痴漢なのに、妙に紳士的だからだったからだ。この人のモットーは「イヤがる女性に対しては痴漢しない」で、他のメンバーにもそう呼びかけていた。そして「私がやっているのは痴漢行為ではない、指によるコミュニケーションだ」と強調するのだった。
 痴漢としては年期が入っていて、掲示板での報告を読むと、テクニックがすごかった。
 彼の行為は「ノック」から始まる。手の甲のほうでさりげなく女性のスカートの上からタッチして、だんだん強く押し付けてゆく。痴漢が嫌いな女性はその段階で「イヤだ」と体を動かすので、そこで諦める。
 しかし中には反応を見せない女性がいて、H氏は長い経験から「この女性はOKだ」と見極める。そこで手を返し初めて掌で撫でるのだ。タッチする指と掌に伝わる動きで相手の反応を確かめ、やがてスカートの下へと指を進める。「見極め」さえ出来ていれば、あとは相手に快感を与えるだけ。狙われた女性のほとんどは、最初はぴったり付けていた腿を自分から開いて、彼の指を受け入れた——と自慢している。まあネットの投稿だから何とでも書けるのだけれど、他の痴漢の自慢話とは違って、H氏の報告はすごく信用できるところがあって、ネタを探していた私はおおいに参考になるところがあった。
 彼によれば、タッチだけでオルガスムスに導いた女性は数知れず、中には手を握られて「つきあってください」とラブホテルに連れてゆかれたこともあったという。ホントかよ。
 なかでも一番驚かされたのは、彼氏と一緒だった女性にタッチした例だ。何やらえらそうに彼女にお説教している男は、恋人の下着の中にH氏の指が入って彼女に快感を与えているのにまったく気がつかなかったという。痴漢は絶対に許されない卑劣きわまりない犯罪だから捕えられ社会的制裁を受けるべきだけど、H氏はその後、捕まっただろうか。

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