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2017年12月24日 (日)

ある痴漢氏の思い出

「こいつら鬼畜だ! 許せん!」と思わず怒り心頭に発したのが、先日、警視庁に逮捕された四人の痴漢たち。報道によれば、この四人は今年の7月にJR埼京線の車内で、二十代のOLを取り囲んでそれぞれに手を伸ばし、痴漢行為を働いたのだという。ホームにいた警備員が窓越しに目撃して警察に通報、防犯カメラの映像などから四人を特定し、逮捕に踏み切った。警察、よく頑張った。
 三十代から四十代の男たち四人はその時が初対面だった。ネットの痴漢経験者が書き込む掲示板で「組んで痴漢しようぜ」と呼びかけあい、集まったのだ。
 被害女性にとって一人の痴漢に触られるだけでも怖いのに、四人に囲まれてしまったら逃げることが出来ない。その時の恐怖と屈辱はレイプに匹敵するほどだったろう。まったくひどいことをする奴らだ。まあ氏名も顔もさらされてしまったから彼らは地位も家庭も失ってしまっただろう。
 そこでふと思い出した。今から二十数年も前になるが、インターネットが普及する前、パソコン通信が全盛の時代があった。当時のパソコンは高いし、電話代もかかって大変だったが、いろんな世界のいろんな人と繋がれるのだから、作家としては取材するため、熱心にやっていた。
 そこで見つけたのが某大手ネット内にひっそりと作られていた「痴漢ホームパーティ」という会員制電子会議室。今でいう掲示板と同じで、痴漢愛好者が自分たちの体験を書き込み、情報を交換しあう場だった。
 おりからぼくも痴漢テーマの作品を書いていたので、情報を得るために身分を隠してこっそり潜入した(実際にやってる人間しか入れないが、ぼくは小説家だから、もっともらしく作り話を書いて許可を得た)。
 その会議室ではいろんな痴漢がいろんな自慢話を書き込んでいて作品の材料にはこと欠かなかったが、そんな痴漢のなかでH氏という人物のことは強烈に印象に残っている。
 おそらく四十代ぐらいのサラリーマンだと思うが、ヘンな話、この人の痴漢行為は「紳士的」なのだね。だから「氏」をつけて呼びたくなる。なぜかというと、この人のモットーは「イヤがる女性に対しては痴漢しない」だったからだ。最初に軽い接触を試みて、その反応を見て、拒否されないと確信した女性だけ触っていって、最後は女性自から脚を開かせ気持よくさせて離れる——という行為を実践していた。彼は「私は痴漢をしてるのではない。指でコミュニケーションしているのだ」とうそぶいていた——。この続きは次回に。

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