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2018年2月 3日 (土)

「巨乳の誕生」は勉強になるぞ

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『巨乳の誕生』(安田理央・大田出版)という本を読んだ。ぼくと著者の安田氏とはパソコン通信時代に知りあった仲。公称「アダルトメディア研究家」だが本人は昔からエロライターと自称し、特にAV業界、風俗業界についての取材力は定評がある。
「はて、彼は巨乳が好きだったかなあ」と思いながら読み始めたら、これが面白くて面白くて、自分の締め切りを忘れて一気に最後まで読んじゃったよ。
 タイトルには巨乳とあるが、女性の乳房が男たちにとってどのように欲望の対象とされてきたか、その歴史的な考察といった内容。いやあ、おっぱいについて、こんなに勉強した人はいないんじゃないか。ずいぶん時間をかけて書いてたものねえ。
 たとえば「おっぱい」という言葉にしたって、広く使われるようになったのは終戦後だなんて、初めて知ったよ。ちなみに江戸時代までの日本人はおっぱいに対しては「子供が吸ったり触ったりするもの」として、成人した男たちは何の関心も抱かなかった。だから浮世絵に乳房を愛撫している図はきわめて少ない。そういう時代もあれば、「大きい乳房は醜い」として嫌われた時代もあって、いや時代によって国によって、おっぱいに対する考え方というのは、ものすごく差異があったんだねえ。
「デカパイ女はおバカ」という俗説が広く信じられ、戦後の日本では医学評論家が公言してはばからない時期もあったぐらいだが、巨乳グラマー女優のジェーン・マンスフィールドはIQが160で、五カ国語が話せた天才級頭脳の持ち主だったというのも驚きだ。
 そういう雑学的知識ももちろんだが、AVや男性誌に登場した巨乳女優や巨乳タレントたちのエピソードもいろいろ面白い。ぼくのようにAVの黎明期に立ち合った年配には、松坂季実子(巨乳女優第一号とされる)やDカップが代名詞となった中村京子など、懐かしい名前がズラズラ。「そういえばこの子で何回抜いたかなあ」と思い出すのもまた楽しからずやだ。
 ちなみに著者は私が思っていたとおり「本当は貧乳好き」なご仁だが「フルに露出された巨乳そのものに興味はないが、それが着衣や水着に隠されていると猛烈に興奮する」んだそうだ。おっぱいはかくのごとく、男の数だけ好みが違う。単なる二つの脂肪の塊がどうして男たちを夢中にさせるのか、いやあ考えさせられる本だよ。

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