« 2018年2月 | トップページ

2018年4月 1日 (日)

性の好みは14歳で決まる!?

 ネットで見つけた情報のなかに「人間の音楽の好みは14歳の時に聴いていた音楽によって決定づけられる」というのがあった。その理屈は定かではないが、好奇心が強まり、積極的に情報を求め、それを脳のなかで処理する力も強まってくる多感な時期だけに、14歳前後に吸収した音楽が人の趣味嗜好を決定づけるという説には納得できるものがある。
 ぼくの場合、14歳つまり中学生の頃に熱中したのは三橋美智也なんだねえ。今でもほとんどの歌は歌える。そのあとにポップスやジャズやロックなどもずいぶん熱中して聴くようになったけれども、やはり好きな音楽の根っ子を探ってゆくと三橋美智也に行きつくんだね(なんだ演歌か、とバカにしてはいけないよ。大瀧詠一は日本のフォークの原点、ひいてはジャパンポップスのルーツは三橋美智也にあるんだと言っている)。
 そこで思ったのは「じゃあセックスの好みも、14歳ごろに触れたもので決まってしまうんじゃないか」ということ。多感なうえ、性欲が強まる。その時に強い刺激を受けたものがのちのちまで影響すると考えるのは当然なことだ。
 で、また14歳のぼくの頃、夢中にさせた性的な事柄はなんだと言うと、江戸川乱歩のエロティックな小説世界だったと思い当たる。
「少年探偵団」とか「怪人二十面相」などの子供向け作品は小学校から読んできたが、中学生の頃は「人間椅子」「淫獣」「屋根裏の散歩者」などの大人向け作品を読み始めていた。父親がどうも乱歩を好んだようで、猟奇趣味が溢れている彼の本が本棚に無造作に置かれていたのが災いのもとというか幸いのもとだったというべきか。それらの作品群から、オナニーに夢中の中学生は思いっきりサディズムやマゾヒズム、フェティシズム、女装などの世界に惹きつけられてしまった。
 結局、のちにSМ文学に魅せられ、SМ的な行為が大好きになって、遂にはSМ作家としてデビューしてしまったぼくの原点は、やはり14歳の時に接して、やたらぼくを昂奮させてくれた乱歩文学にあったのだねえ。
 だから、人の親となれば、自分の子供が14歳あたりになったら、どんな性的情報を好んでいるのか、ちょっと気にしてみるべきだということになる。しかし、今や少年少女の周りにはいたるところ、性的情報は溢れ返っているからねえ、どんな情報に接して、どんなジャンルにのめりこむかなんて、親でも分からないだろうね。

| | コメント (0)

痴漢スイッチを入れるな!

「痴漢スイッチ」(または「痴漢トリガー」)という言葉を知ったのは『男が痴漢になる理由』(イーストプレス)という本で使われていたからだ。著者の斎藤章佳さんは精神保健福祉士で、東京の依存症治療クリニックで、これまで1000人以上の痴漢や性犯罪常習者の治療にあたってきた。
 この本で斎藤さんがまず挙げているのは「どんな男性でも痴漢になる」という事実。痴漢をする男性の平均年齢は31歳前後で、四大卒、結婚して子供もいるサラリーマンが多いのだという。役職にもついている頃だろう。捕まれば失なうものがあまりに多い男たちが満員電車のなかで毎日、女性の体に触っているのだ。
 それは性欲があり余っているからではないらしい。大半の痴漢は行為の最中、勃起さえしない。それなのに毎日、やらないと気がすまない。つまり、痴漢というのはアルコールやドラッグなどと同じ依存症という精神の病なんである。
 斎藤さんによれば、痴漢する理由はストレスだろうという。確かにその最中は、スリルを味わう。無抵抗の女性を支配しているという満足感を味わう。それがクセにならないわけがない。
 とはいうものの、満員電車に乗る男たちはみんなストレスを抱えている。どうして特定の男だけが痴漢になるのか。それは脳の中にある「痴漢スイッチ」がオンになってしまったからなのだ。このスイッチはすべての男に備わっているけれど、理性によってオフにされている。何かの拍子にオンになってしまった男だけが痴漢という依存症にかかってしまうのだね。
 では、何がきっかけでオンになるかというと、斎藤さんは「ビギナーズラックが一番多い」という。満員電車だからその気がなくても手が女性の体に触れることは避けられない。その時、相手がイヤがったりしないことがあると「触ってもいいんだ」と思ってしまう。それはたまたまのことなのだが、女性一般のこととして錯覚してしまうのだね。
 このあたり実は思い当たる部分がある。ぼくが東京の大学に受かり、満員電車で通学するようになってしばらくして、同じ体験をしたのだ。しかしクセになる前になんとか自制することができた。今思えば冷や汗が出てくる。一度、痴漢スイッチが入ったら、あとは捕まるまでやめられなくなるのだよ。ホントに危ないところだった。

| | コメント (0)

男子がオナニーを見られたら

 前々回のこの欄で『月に21回の射精が……』という記事を載せた。そのなかで「今はオナニーは悪いことではなくなった。それが羨ましい」と書いた。ぼくらの少年時代、まだ「オナニー有害説」が言われていたからねえ。
 ただ「オナニーは健康にいい」とまで言われる現在でも、オナニーに耽る青少年に何の障害もないということはない。それは「家族などに現場をみられてしまう」というアクシデントが避けられないということだ。
 特に、親きょうだいと同居している環境だと、いくら気をつけていても見られてしまう危険がある。男たちが集まると、見られてしまった体験談で盛り上がることが多い。
 そういう時、必ず思い出すことがある。ぼくがSМ作家になるにあたって多いに助けてもらった蘭光生という大先輩のことだ。ぼくは「先生」「師匠」と呼んで付きあってもらっていたが、人の好き嫌いが強烈で、ちょっとしたことでいきなり絶交(ぼくの場合は破門)を言い渡す癖があった。まあしばらくすると解けるのだが、亡くなられるまで何度も破門されて困ったものだ。
 ある時、親しくしていた編集者のS君が、蘭さんから「絶交」を言い渡されたと聞いたので理由を尋ねてみたら驚かされた。「実は先生のオナニーの現場を見てしまったんですよ!」
 蘭さんは自他ともに認めるオナニーマニアで、一日に何回もやる精力の持ち主だった。執筆の最中でも興にのるとシコシコやるものだから、その原稿用紙は文字どおり「精液で書かれた」ような感じだった。
 その日も蘭さん、机に向かって胡坐(あぐら)をかいた姿勢で浴衣の前をはだけ、イチモツをシコシコしていたらしい。そこにS君が尋ねていったのだが、なにせ夢中なので来訪者に気づかない。S君は「居るはずなのにどうしてだろう」と心配になり、ドアを開けて家のなかに入りこみ、そこで蘭さんの痴態(?)を目撃してしまったというのだ。その瞬間、固まってしまった二人の姿を想像するに、吹き出さずにはいられない。
 激怒され絶交を言い渡されたK君、「オナニーするなら鍵ぐらいかけてやって欲しいですよねえ」とぼやいていたが、半年後ぐらいには和解したようだ。
 いろんなエピソードの持ち主だった蘭光生(SF作家としては式貴士)さんが逝かれて27回目の命日が過ぎた。その名を知る者も少なくなったなあ。先生、天国でもオナニーしてますか。

| | コメント (0)

黒い下着はセクシーか

 男性にとって、女性の下着というのは、ずっと「関心はあれど関与せず」というモノだった。つまり自分が選んで自分が買って与えるようなモノではなかった。だいいち、男が女性下着の店や売り場に足を踏み入れるなんて、なかなか出来ないことだからねえ。ぼくなんか知りあいの女性に「ランジェリーをプレゼントしてあげる」なんて言ったばっかりに「それなら選んで」と言われてランジェリーショップに連れて行かれた時は、もう、生きた心地がしなかったよ。
「彼女にパンティをプレゼントしたいな」と思っても、なかなか買えない時代は今や過去のもの、いまはネット通販が普及しているから、ウエブサイトでカタログを見、クリックするだけでお気に入りのものが手に入る。だから「ホワイトディのお返しに下着をプレゼントしようか」などと考える男子も少なくなくなった。
 ぼく自身の経験からいえば、女性に下着を贈るのは、すでに親密な関係、ラブラブな関係にある場合に限って有効である(もちろん恋人や妻にはOK)。まだそこまでの関係でないのに、いきなりパンティを贈ったりしたら「なに考えてるのこの人」と思われて、引かれる可能性が高い。そこらへんよく考えてから実行するように。
 まあ「この子なら贈っても大丈夫だろう」と考えて、いざどんなものを選ぶかという時、「セクシーだから」と黒い下着を選びたがるかもしれない。いや、このぼくでもやはり黒い下着を選びたくなる。
 ところが最近、あるランジェリーアドバイザーのウエブで「女性は黒い下着は避けるべき」と書かれているのを見て驚いた。
「セクシーなランジェリーは女性を開花させる」と言う彼女によれば「お色気というぐらいで、女性のセクシーさは色のオーラに由来する。黒はそれを封じてしまう」というのだ。では「黒はセクシー」という誤解はどこで生まれるのか。「それは黒い下着を着けても色気が溢れてしょうがない女性、エロスたっぷりの女性が着けたのを見て興奮したからです」
 なるほど、あまり肉感的でない女性が黒い下着を着けてもセクシーさは感じられない。まず豊満な肉体、そして白いなめらかな肌の持ち主。そういう女性なら黒い下着も映えるだろう。そういう目でランジェリーの色を考えてみるべきなんだろうね。だから、どんな女性にも似合う下着の色はピンクなんだそうだ。ちなみにぼくは、黒でも肌が透けて見えるような薄いものやレースでないと、興奮しない。自分的には欠かせない要素だ。

| | コメント (0)

月に21回の射精が……

 いま現在の青少年は、かつての時代に生まれた男たちよりいろんな面で恵まれているが、ぼくが思うに、最大の恩恵は「オナニーが悪いことではなくなった」ということだろう。
 昭和も戦後まもなくの頃までは「青少年のオナニーは有害で、こういう悪癖に溺れないように指導しなければならない」という思想が確固としてあった——というと、みんな驚くかもしれないが、確かにそうだったのだ。
 身体が虚弱になる、勉強ができなくなる、将来、性犯罪者になる……なんて説が蔓延して、大人は子供たちのオナニーを何とかやめさせようと、いろいろな脅かしをかけたものだ。学校の体育教師なんか「男の子にオナニーをさせないために、昼の間、スポーツで体をくたくたにさせることが必要だ」なんて言っていた。
「オナニーに耽ると吃りになる」なんて説まであって、吃音の気味があるぼくなんかえらい迷惑を蒙ったものだ(まあ、オナニーに耽ってはいたけれども)。
 やがて性に関するいろいろなタブーが打ち破られてゆくにつれ「オナニー有害説」も一掃され、今の若者たちはオナニーすることが「当たり前のこと」だと思っている。そこが羨ましいと思う。ぼくがオナニーを覚えた頃はまだ有害説の名残りがあって、するたびにいくばくかの罪悪感を覚えないわけにはゆかなかった。その頃はオナニーは「自涜」と書かれ、文字どおり「自分を汚す」行為だったんである。
 それが今や「オナニーは体に良い」という論が大声で言われている。最近も『オナニーを定期的に行なえば前立腺がんに罹る危険が薄れる』という論文が発表された。
 2016年に「ヨーロッパ泌尿器科ジャーナル」に掲載されたもので、セックス、オナニー、夢精にかかわらず、定期的な射精は前立腺癌にかかるリスクを減少させているというのである。しかも、月に21回以上射精している男性は、それ以下の男性よりも22パーセントも罹りにくいという。
 セックスで月に21回というのは、相手の都合もあるから難しいが、オナニーなら難しいことはない。
 そういえば近年、ぼくの周囲では前立腺がんに罹り、大変な思いをしている友人知人が多い。オナニーが予防になるというのなら、よし、これからおおいにやってやろうじゃないか——と思ったけれど、ぼくももうトシだからねえ、21回は難しいなあ。とほほ。

| | コメント (0)

逢えなかったマゾ美人

 少し前にここで『日本人特有の「沈黙セックス」』という記事を書いた。国際セックス事情評論家の渡辺ひろ乃さんが「日本人の無言のセックスは異常」と指摘し「外国ではセックスの前にカップルは打ち合せする」という発言を紹介したのだが、これがМXテレビ『五時に夢中』で取り上げられた。スタッフが成田空港にレポーターを行かせ、来日した外国人カップルを片っぱしから捕まえて「あたなたちはセックスの前に打ち合せをするか?」と質問しまくったのだ。
 その結果、驚くなかれ70パーセントのカップルが「する」と回答した。渡辺ひろ乃さんの発言は正しかったのだ。ぼくら日本人はやる前からもう無言なのである。黙って始めて黙って終わる。それでいいのか。
 そのことでふと思い出した。「T先生は、その点、すごい打ち合せ人間だったろうな」
 T先生というのはもう故人だが、ぼくに多大な影響を与えた先輩SМ作家だ。関西方面に住んでいたので年に何回しか上京できず、お会いしたのは数回だが、該博な知識をお持ちで私生活でも数奇なエピソードが多い人で、いつも楽しい時間を過ごしたものだ。
 実はT先生、東京にSМのパートナーがいた。先生の熱烈なファンだった人で、当時は三十代後半だったろうか。先生も彼女の存在を秘密にしていたから、ぼくは一度も会ったことはない。それでも仲をとりもった人の話ではそうとうな美人で裕福な家に育ち、独身ながらお店の経営者でもあった。しかも強いマゾの資質があったのでSのT先生にしては理想のプレイパートナーであったろう。
 まだ携帯もメールも無い時代、先生と彼女は手紙で連絡をとりあっていた。先生は小説家だから、作品にぶちまけていた欲望を現実の彼女で満たすため、今度会う時はこうしたい、ああしたいという打ち合せの手紙はそうとうな枚数で、ひんぱんにやりとりされたらしい。その打ち合せのおかげで短い逢瀬の間に充実したプレイを満足されたようだ。
 しかし不幸なことに先生は急逝されてしまった。少しして、仲をとりもった人から「彼女のマゾの血を慰めるため、新しいパートナーになってもらえないだろうか」と打診があった。これが全然知らない人だったら一も二もなく引き受けたかもしれないが、恐れ多くもT先生のパートナーだった人だから、ぼくは勇気がなく辞退してしまった。結局、会わず仕舞いの女性だったが、今になって、ちょっと後悔するようなしないような妙な感情が湧いてくることがある。会っておけばよかったかなあ……。
 

| | コメント (0)

男の脱毛時代

 何度も書いているが、いま欧米では、女性は自分のアンダーヘアーつまり陰毛を剃るのが常識になっていて、思春期になった娘に毛が生えてくると、母親が剃るように教えるんだそうだ。だから欧米ポルノはもちろん、アマチュアが撮った妻や恋人のヌードでも、陰毛はまったく写っていない。ただ割れ目が見えるだけである。
 これは2000年代の中ごろから顕著になって、ぼくのように陰毛も腋毛も大好きな男にとっては、非常に残念な現象で「そのうち日本の女子もみんなパイパンになるかなあ」と心配でならないのである。
 で、先日、ここで書いた「自撮り女子の暴走」という記事を書いた時にチェックしたのだが、自撮りヌードをネットで公開している若い女性は、まだそこまで完全に剃ったり脱毛しているわけではないようなので少し安心している。しかし、陰毛は腋毛と同様、見ることが出来なくなる日はいずれやってくるに違いない。
 その腋毛だが、これも最近、体操競技のテレビ中継を見ていたら、日本の男子体操選手の中にも、腋毛を剃っている選手が何人もいて「ああ、やっぱり男性の無毛化も進んでいるのだな」と実感したことだ。
 男子体操といえば、かつてここで「内村航平選手の腋毛のなかに棲みたい」と憧れる女性のことを書いたけれど、自分の腋毛がそういう性的なアピールになることを嫌う男性が増えてきたってことだね。
 腋毛やムダ毛だけでなく陰毛までレーザー除毛するブームは、女性ばかりではなく男性にまで及んできて、脱毛除毛を専門とする美容外科は、いまや男性をターゲットに熱心な勧誘をしている。
 最近驚いたのは、陰部の除毛手術を奨める医師が挙げたメリットの一つが「介護を受けるようになった時のため」というもの。それも「なるべく早め、三十〜四十代のうちに除毛手術を受けたほうがいい」というのだ。
 確かに高齢になって、体が不自由になり、排泄に介助が必要になった時、陰部が無毛だと拭くのが簡単で清潔にしておきやすい。だからといって、まだその心配のない若い世代がどうして除毛しなければならないのか。医師が言うには「レーザー除毛は毛根が黒くないと出来ない。陰毛に白髪が混じると完全に除毛できないのだ」と説明する。うーむ、なるほど。やがては結婚前に、女性から「下の毛は全部除毛しておいてね」と言われる時代がくるかもしれないぞ。
 

| | コメント (0)

« 2018年2月 | トップページ