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2018年4月 1日 (日)

男子がオナニーを見られたら

 前々回のこの欄で『月に21回の射精が……』という記事を載せた。そのなかで「今はオナニーは悪いことではなくなった。それが羨ましい」と書いた。ぼくらの少年時代、まだ「オナニー有害説」が言われていたからねえ。
 ただ「オナニーは健康にいい」とまで言われる現在でも、オナニーに耽る青少年に何の障害もないということはない。それは「家族などに現場をみられてしまう」というアクシデントが避けられないということだ。
 特に、親きょうだいと同居している環境だと、いくら気をつけていても見られてしまう危険がある。男たちが集まると、見られてしまった体験談で盛り上がることが多い。
 そういう時、必ず思い出すことがある。ぼくがSМ作家になるにあたって多いに助けてもらった蘭光生という大先輩のことだ。ぼくは「先生」「師匠」と呼んで付きあってもらっていたが、人の好き嫌いが強烈で、ちょっとしたことでいきなり絶交(ぼくの場合は破門)を言い渡す癖があった。まあしばらくすると解けるのだが、亡くなられるまで何度も破門されて困ったものだ。
 ある時、親しくしていた編集者のS君が、蘭さんから「絶交」を言い渡されたと聞いたので理由を尋ねてみたら驚かされた。「実は先生のオナニーの現場を見てしまったんですよ!」
 蘭さんは自他ともに認めるオナニーマニアで、一日に何回もやる精力の持ち主だった。執筆の最中でも興にのるとシコシコやるものだから、その原稿用紙は文字どおり「精液で書かれた」ような感じだった。
 その日も蘭さん、机に向かって胡坐(あぐら)をかいた姿勢で浴衣の前をはだけ、イチモツをシコシコしていたらしい。そこにS君が尋ねていったのだが、なにせ夢中なので来訪者に気づかない。S君は「居るはずなのにどうしてだろう」と心配になり、ドアを開けて家のなかに入りこみ、そこで蘭さんの痴態(?)を目撃してしまったというのだ。その瞬間、固まってしまった二人の姿を想像するに、吹き出さずにはいられない。
 激怒され絶交を言い渡されたK君、「オナニーするなら鍵ぐらいかけてやって欲しいですよねえ」とぼやいていたが、半年後ぐらいには和解したようだ。
 いろんなエピソードの持ち主だった蘭光生(SF作家としては式貴士)さんが逝かれて27回目の命日が過ぎた。その名を知る者も少なくなったなあ。先生、天国でもオナニーしてますか。

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