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2018年5月12日 (土)

「春の目覚め」は遅いほうがいい?

 先日、「神スイング」で知られるタレントの稲村亜美ちゃんが、少年野球の開会式で始球式に登板したところ、周囲で見ていた中学生の野球少年たちが彼女に殺到、揉みくちゃにするという騒ぎがあった。ツイッターで「触った」と自慢する投稿もあり、多くの大人は「これは集団痴漢じゃないか、けしからんガキだ」と怒ったり嘆いたりしたものだ。
 すると某A新聞で、生物学者の福岡伸一氏がこのことについて書いた文章が目についた。やはり動物を研究している学者だから、違った見方をしている。それは「なぜ思春期の少年たちは急に色気づくのか」という疑問から始まる。
 氏によれば、ヒトに近い霊長類を含め、生物というのは徐々に、しかしわりと早めに性的成熟をするのがふつうで、ヒトの思春期のように劇的な心身の変化は無いんだそうだ。つまり人間の場合、わりと長い「子ども時代」を経て、中学生になった頃、男子はようやく陰毛やヒゲが生え、射精現象を経験し、異性を強く意識する。そしてある瞬間、きれいなお姉さんの肉体に夢中になって我を忘れてしまう。学者からすれば「そうなるまでが遅すぎる」というのだ。
 言われてみれば確かに人間の子ども時代は長い。男子も女子も、完全な性的成熟(セックスして子供をつくる段階)に達するまで10数年かかる。種の保存という観点からすれば「大丈夫か」と心配になるぐらい遅い。その理由を福岡氏はこう説明する。「それは色気づいて目が曇ってしまわない前に学ぶことが多いからだ。大人になれば生計をたてパートナーを探し敵を警戒し縄張りを守らなければならない。対して子どもだけには遊ぶことを許されている。闘争よりはゲーム、攻撃よりも友好、防御よりも探検、警戒よりも好奇心、現実よりは空想。そういった遊びの中で脳が鍛えられてヒトはヒトになった」
 つまり色気づく前に思う存分遊べる時代があったから今の人間の文明文化があるわけね。つまり「純真無垢な少年時代」が長いほど、その子どもは豊かな人生を送れる、ということだ。
 うーむ、ぼくなんかオナニーを覚えたのは6歳ぐらい、9歳で初射精した。以来、エロしか関心がなく、充実した子ども時代なんかなかったなあ。だからエロ作家になってしまった。まだ色気づかない少年少女たちよ。セックスのことなんか後回しで、もっと子どもらしい遊びに夢中になれよ——って、ここの読者に言ってもムダか。(笑)

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