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2018年11月26日 (月)

活字ポルノは永遠に

 ぼくが最初はSМポルノ、やがて官能小説を書くようになってン十年たった。刊行された著作も二百冊を越えた。最近は本が売れなくなる、いわゆる「出版不況」が深刻になり、ぼくの作品が発表されるペースも落ちてきた。
「そりゃそうだ。手っとり早く興奮して抜けるオナニーのネタを探すなら、ネットでいくらでも見つけられるエロ画像やエロ動画を見ればいい。もうエロ小説の時代は終わった」なんて、活字ポルノを見限る意見はあちこちで目につく。なんともヤル気を無くさせる言葉だ。ある程度、言ってることは正しいだけにね。
 しかしそんな時、ぼくはかつてネットで知り合った読者の一人を思い出すことにしている。それはデビューして間もなく発表した『養女』という作品についてのこと。自分の実の娘ではない少女をSМ奴隷にしてしまう、今で言えば身も蓋もない「継子を性的虐待する鬼畜インテリ男」が主人公の物語。当時は官能小説の分野でもそういったジャンルの作品が少なかったせいか、けっこうよく売れた。
 それからずいぶん時を経て、同じ作品が別の出版社から刊行された(復刻版(ふっこくばん)という)。すると一人の読者がネットで質問してきた。「あの作品は書き換えたんですか。削って短くしてません?」
「いや、全然そんなことしてないよ」と答えると「実は、高校生の頃、あの『養女』の一シーンでものすごく興奮させられて、今でも記憶に残っている部分があったんです。もう一度読みたいと思っていたので、再刊されたというので買ったら、その部分、ごく短い文章にされてるので、びっくりしたんです。絶対削ったはずです」
 驚いたのはこっちもだ。その部分は湖でボート遊びをした男が、ボートの中で養女に放尿させるシーンなのだが、原文は二行たらず。書いた本人が確かめたのだから間違いない。ところがその読者は、そのシーンを、恥じらう養女が下着をおろし継父の目の前で放尿するまで一部始終を何十行もの文章として覚えているというのだ。船底に跳ね返った尿のしずくがキラキラ輝く光景までありありと思い浮かべられるという(そんなこと書いてない)。
 高校生だった読者は、わずか二行の文章の文字の裏に何十行分もに値する情景を想像力でつけ加えて中年になってもそう覚えていたわけだ。こういう想像力の持ち主がいるかぎり、活字ポルノは永遠だと、ぼくは力づけられるのだ。
 

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ロボットが変える売春事情

「うーむ、ここまでビジネス化の波が広がったか」と思わず感心してしまったのが、先日伝えられた「世界初のセックスロボット売春リゾート」というプロジェクト。
 この欄でも紹介したことがあるが、アメリカではいま、AI(人工知能)を搭載したリアルなセックス用ロボット(セクサロイド)が実用化され市販もされている。外見や感触はホンモノそっくりで、簡単なコミュニケーションもとれる。そのうち命令されたとおりに行動するようにもなるだろう。
 このセクサロイドの開発にあたってきた人物が構想したのが「ロボット売春リゾート」。場所はカリフォルニア州ウエストハリウッドで、来年にはオープンできるよう。目下クラウドファンディング(ネットで出資者を募る方式)で資金を集めているという。
 宿泊施設に泊まった客は、前もって自分好みにプログラミングされたロボット娼婦を呼び、コミュニケーションをとりながら彼女たちとセックスを楽しめる。三Pとか乱交も出来るし、ゲイの客向けの男性セクサロイドも用意できる。そのうち女性客も受け入れる予定だという。
 はてさて、そんなとんでもない「娼婦の館」で遊ぼうという男たちはどれだけいるだろうか。ぼくは「案外イケるんじゃないか」と思っている。世には「セックスしたいけれど、生身の異性と接触するのが怖い、不安だ」という人間は多い。当人が肉体的なコンプレックスを持っている場合もあれば、精神的な問題(対人恐怖症)でコンタクト出来ない場合もある。
 ところがセクサロイドはどんな相手であっても受け入れるようプログラミングされている。嫌われることは絶対ない。入念に洗浄、消毒されていれば病気の感染の心配はない(それでも誰かの相手をしたロボットはイヤだという人間は、1万ドルで『処女』のロボットを『水揚げ』できるという)。
 客は、個人で買うには高価すぎるセクサロイドと安く遊べるというメリットがある。経営者にとっては娼婦たちのマネージメントが非常にラクだ(文句は絶対に言わない。すぐに辞めたりしない)。
 そんなわけで、ぼくは「ロボット売春リゾート」の実現に注目しているし、出来たら日本でもやってみて欲しい。ちなみに客は、「どんなことをしてもいい」わけではなく「倫理的に許される範囲内」という制限がつくようだ。「強姦殺人プレイ」なんてやりたがる、とんでもない変態はダメなのだ。

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高齢男女の性欲をどうする?

 少し前の話題になるが、NHKの『ニュース・シブ5時』という番組で『年をとった時性欲はどうなる?』という報道がネット上でそうとうな話題になった。
 人間、男も女も「セックスしたい」という欲望が強いのは繁殖能力と比例していて、せいぜい50代ぐらいまでが盛んで、60代、70代になったら衰え、身体の自由が効かなくと共に消滅するだろう——と思うのがふつうだ。
 ところがこの番組で高齢者にアンケートをとったところ「まだまだセックスしたい」という願望をもつのは、男性なら60代で78パーセント、70代でも81パーセントもいたという(日本性科学会セクシュアリティ研究会による)。いやはや、お爺ちゃんでも性欲はまだまだ強いんだねえ。全然、枯れていない。
 この番組では、介護現場の女性たちが、高齢男性からいろいろなセクハラ行為を受けている——と報告されていた。入浴介助時に、股間を念入りに洗ってくれと要求するとか、女性介護士の体に触ってくるとか、もう通勤電車の痴漢なみのご老体がいるいる。
 それで悩んだ介護士たちの考えた対処法の一つが「性欲のセルフケア」。具体的には男性用オナニーグッズTENGAを渡してオナニーを奨めるというもの。『5時に夢中』なら分かるけれど、NHKのニュース番組に、女性介護士があのTENGAの使い方を教えるシーンが映し出されたんだからね、そりゃちょっとした騒ぎになるわけだ。
 それだけ介護現場では高齢者男性による性的トラブルが発生してるってことなのだが、ぼくが思ったのは、女性の高齢者、つまりおばあちゃんたちの性欲問題だ。このアンケート調査によれば、60代女性で42パーセント、70代女性でも33パーセントが「セックスしたい」と思っているという。これだってふつう常識で考えているよりずっと高い数字だ。「まだまだ男とやりたい」と考えているおばちゃん、おばあちゃんがこんなにいるとはね!
 そうなるとセクハラお爺ちゃんにTENGAを渡してるだけでは不公平ということになる。いろんな解決法はあるが、世には高齢であればあるほど欲望を感じるという男性がいないわけではない。あるいは女性であれば何歳でもOKという男性もいる。そういう男性たちの協力を得て高齢女性たちを慰める体制も必要ではないか。NHKも考えてほしい。

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母の不倫を知った息子へ

「これなら納得だ! 名回答だ!」と、ぼくは思わず唸ってしまったね。先日の朝日新聞『悩みのるつぼ』という人生相談の欄に掲載された、上野千鶴子さん(社会学者)の文章に感動しちまったからだ。まあ「あの朝日新聞でこんなこと書いていいのか!?」と思ったのも事実だけど。
 その日の相談者は男子高校生。だいたいこういう内容。「父と母は職場結婚ですが、夫婦間はすれ違っていて微妙な関係が続いています。そんな母が週末によく外出するようになったので、興味本位でスマホの位置情報を調べたら『同窓会』のはずが国道沿いのラブホテルでした。母はまじめで厳しく、かつ優しい人でした。父は恐らく何も気づいていません。母にとって父はどうでもいい人なのでしょうか。帰ってきた母はいつもと何も変わらないように見えましたが、裏切られたような悲しさを感じます。母との思い出もすべて汚れてしまいそうで、母を疑う自分がイヤになることもあります。これから母とどのように接してゆけばよいでしょうか」(要旨)
 うーむ、この年ごろの少年は純粋だからねえ、これは大問題だろう。ぼくなんかどう答えたものか、こっちが悩んでしまうよ。ところが上野千鶴子さん、フェミニズムの論客として鳴らしてきた人だけに、ここは断然、母親の側について息子クンにこうアドバイスしたのだ。
「『母にとっては父はどうでもいい人なのでしょうか』とありますが『何も気づいていない父』にとっては『母はどうでもいい人』になってしまっているのでしょう。無関心は愛の不在。その母に『どうでもよくない人』が現れたことを祝福してあげる気持ちにはなれませんか? 君はホントは『母にとってボクはどうでもいい人なんでしょうか』と言いたいんでしょう。子ども、特に息子は母が『女』になることを認めたくないものです。ですが高校生の母ならまだ40代。その母に一生『女であること』を封印せよという権利は、たとえ息子のあなたであってもありません。苦しいでしょうが、母をひとりの女性として認めてあげてください。そして母が懸命に秘密にしているものを守ってあげてください。今問い詰めめたらかえって家族を壊すことになります。後になって『ボクは知ってたよ』と共犯者になる楽しみもあります」(要旨)
 すごいね。世のマスコミは婚外恋愛となると「不倫だ不倫だ不道徳だ」と騒ぎたてるが、上野千鶴子さんは息子クンにそれとは正反対の「母も女」という単純な事実を教えてくれた。いやあ、ぼくまでスッキリしたじゃないか。朝日新聞もちょっと悩んだと思うが(笑)。

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イキ顔が西と東で違った!

「そうだったのか! 道理で外国ポルノが苦手だったわけだ」と、ネット上の知り合いがいたく納得していた。ぼくも「えッ、そうだったのか。なるほどそういえば……」と思いあたる部分が多かった。「ヨーロッパ人とアジア人では、イキ顔(つまりオルガスムス時の表情)が違う」——という情報がもたらされた時のことだ。
『イギリス国立科学アカデミー会報』に掲載されたグラスゴー大学の研究グループによる論文によれば、コンピューターが作成した人間の表情のうち、「痛み」を感じる表情は共通して認識されるが、セックスでイッた時の表情は、ヨーロッパ人が「目を見開き、口を大きく開けた表情」を選んだのに対し、アジア人は「目を細め、口を閉じ、口角が少し上がった表情」を選んだという。早く言えばヨーロッパ人のイキ顔は「ひどく驚いたような感じ」で、アジア人は「うっとりと微笑したような感じ」ということになるだろうか。
 先にあげた友人が「西洋ポルノは苦手」と言ったのは、オルガスムス時の表情がひどくオーバーなお芝居をしているように感じられたからなのだ。それはぼくも外国のAVを見て思っていたことだが、実は別に演技しているわけではなく、実際にそういう「ギャーッ」と叫ぶような表情や態度が当たり前だったのだね。われわれ日本人のほうが、ひどく控え目なのだ。
 その理由について論文はこう結論している。「西洋人は興奮や熱狂などを肯定的に評価する。それは大きく見開かれた目や口の動きで表現される。一方、東アジア人は低い興奮状態を評価する傾向にあり、口を閉じたまま微笑むなどがそれにあたる」
 つまり日本人を含むアジア人は、ふだんからオーバーな感情表現を「芝居がかっている」とか「はしたない」と嫌い、その結果、「あんあん」と喘ぐぐらいのイキ顔になってしまうということらしい。
 それはなぜなのか、いろいろな意見がネット上で交わされたけれど、ヨーロッパ人は音が洩れにくい構造の家屋でセックスするので、周囲に気がねなく喜びや快感を表現できるのに対し、開放的な家屋にすむアジア人は周囲に気づかれないようにひっそりとコトをすます必要があったからではないか——なんて意見も出てきた。そうだとすれば、今は家屋事情も変わってきたから、日本人もヨーロッパ人のように正直に快感を表現するイキかたが普及しているかもしれないねえ。

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処女膜に悩む女性を救え

 先日、ネットの匿名ブログで、ある女性の壮絶な、同時に奇妙な体験告白を読まされた。
ユーモアたっぷりの文体なので救われる部分もあるのだけれど、いや読んでて実に痛く切なかったねえ。
 彼女は三十歳。自立して働いている独身女性。ある時、健康診断を受けたのち「次回は子宮頚ガンの検査をします」と言われた。
 その時はボーッとして「はい」と答えて帰ってきたのだけれど、あとになって気がついた。彼女はこれまで男性体験が無く、よって処女のまま。子宮頚ガン検査というのは膣の入り口からクスコ(子宮鏡)というクチバシみたいな器具を挿入して中で広げ、子宮の入り口を診察する。
「ひえええッ」と彼女は震えあがった。処女膜があるのにそんな器具を入れられたらたまったものではない。初体験がクスコではね。
とはいえ「私、処女ですので……」とは何となく言いにくい。彼女の頭の中では「三十にもなればいくらなんでも男の一人や二人は体験しているのではないか」というのが世間の常識だろうと思ってるから、医者にそのことを言いにくい。ならばどうするか。
 決断したのがディルドー、つまりペニスの形をしたアダルトグッズ。調べて男性の平均サイズのものを選んで通販で送ってもらった。
「こ、こ、これで平均サイズ……!?」と恐れおののきながら、いざ挿入。しかし激痛は予想以上だった。「ぐわあああああ痛ええええええああああああああ!!!!」(原文のママ)と絶叫しながら必死の思いで膣の入り口で立ちはだかる処女膜と戦うこと数十秒、ようやく突破することが出来た。いやはや、読んでるこちらも気が気でなかったね。
 という報告に「出会い系で男に頼めばよかったのに」「レズ風俗という手もあった」「ふつうに医者に頼めばよかった」などと勝手なコメントがついたが、ご本人はどうも性的なことで他人と接触するのが苦痛で、だから三十歳まで処女だったわけなのだから、そんなアドバイスは役に立たない。
 私は彼女の選択を尊重し、その勇気に感動さえしたのであるが、いやあ「高齢処女」の問題に悩みを抱えている女性は多いんじゃないか。
 そういう悩みを解決するカウンセラーとかボランティア団体のようなものが今後、必要とされると思うよ。まあ、男にはなかなか理解できないコンプレックスだからねえ。ああ、書くのも大変だったわ。(笑)

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若返りの秘法「吸血」療法!

 これを言うと「どんだけ昔だよ」と言われそうだけど、以前、売血というシステムがあった。今は輸血に必要な血液は献血によって供給されているが、その前は企業が大衆から血液を買って賄っていたのだ。
 ぼくは売ったことがないけれど、高校時代の悪友など、遊ぶ金欲しさに時々、売血センターに通っていた。いろいろな問題が起きて廃止されたけれども「血を売れば金になる」という時代は確かにあったのだよ。
 そういった記憶を甦らせてくれたのが、最近また情報が増えてきた「吸血ビジネス」と批判れることも多い呼ばれる医療法だ。
 2014年に初めて発表されたというが、「若者の血液を老人に輸血すると、いろいろな面で若返りが可能になる」という学説が反響を呼んだ。最初はネズミに実験して、その効果が確かめられたというが、やがて「若者の血を輸血する療法が数十万円でできる」というビジネスがスタートし、その賛否がいろいろ議論されている。
 確かに血液というのは人間の命の源泉のように思われているし、特に若い人の血液は栄養分の他にもホルモンなど、老人には無いエネルギーの素みたいなものが含まれているような気がする。スッポン料理でスッポンの生き血を呑ませたりするのは、そういう「若返り」とか「強精作用」というイメージがあるからだろう。
 だから「ここんとこ、衰えてきたなあ」と嘆く金持ちの老人が「えッ、数十万円で若返られるんなら、やってみようか」と思っても不思議はないし、実際、多くの「吸血ビジネス」会社が輸血事業を行なって繁盛している(とはいえ「効果は立証されていない」「ほとんど信仰のようなものだ」という反対意見も強い)。
 日本でもそういうビジネスが流行する可能性は高い。となると、供給源が問題になる。いかに健康で逞しい、エネルギーに満ちた血液の持ち主から得るかが問題になるだろう。そりゃ輸血されるほうだってどんな人間の血だか気になる。高い金を払うわけだから。
 そうなると精子バンクと同様、若返り専門の血液バンクというのが登場するだろうね。いろんな面からみて優れた血液の若者が優遇され、なかにはブランド化される者も出てくるかもしれない。男性ばかりではなく女性だっていい。もしぼくが大金持ちだったら、やはりピチピチの若い娘さんの血が欲しいね!

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あなただけの特注AVはいかが?

 ネットで目についたアメリカのアダルト情報に「ポルノ女優が一人の顧客のためにカスタムAVを製作販売」というのがあった。すぐに「ようやくそういう時代になったか」という感慨が沸いた。
 ぼくはよく「どうしてポルノ作家になった?」と聞かれる。答は決まっている。「自分が満足させられるポルノ小説が無かったから、仕方なく自分で書くしかなかったんだよ」
。まあウソではない。ぼくがSМ趣味に目覚めた頃、SМ小説の描く世界はひどく狭くて、いつも同じ一方的な凌辱パターン。ある部分はよくても、全体的に自分の特殊な好みを満足させてくれる作品にお目にかかれなかった。いつも「おれなら、こういうヒロインでこういうシチュエーションなら、こういうSМやフェチを書くんだがなあ」と不満を抱いていたが、ある時ふと思った。「そうか、そういう作品を探すより、自分で書けばいいんだ」。
 そんなふうに「自分一人のために」書いた作品が、たまたまSМ雑誌に掲載されたら、案外、楽しんで読んでくれる人が予想以上にいてくれて、最後はポルノ小説で食えるようになっただけの話。最初から「誰かを楽しませてやろう」なんて考えたこともない、けしからんエロ作家なんである。
 しかし小説ならともかく映像作品となるとそうはゆかない。自分好みの生身の女性を見つけて出演してくれと頼むだけでも大変だ。撮影のための場所や機材、いろいろな手間を考えると、小説のように簡単にはゆかない。
 しかし今、アメリカではポルノ女優やアマチュア女性たちが、一人のお客から注文を受けて作るカスタムAVが繁盛しているというのだね。これはポルノビデオ業界にとっては大きな変化が到来したということだ。
 記事の中では28歳のポルノ女優が、非常に特殊な趣味をもつお客から受けた奇妙な内容のポルノ作品を、夫に撮影してもらって売っている実情を紹介していた。
 きっかけは5年前。ある人物から600ドルを支払われ、映画『エルム街の悪夢』シリーズのキャラクター、フレディ・クルーガーの女版を演じるよう依頼された。そこで彼女は、かぎ爪の付いた手袋をはめ、体に血のりを塗り、カメラの前でマスターベーションしたという。なるほど、そんな作品、現実には絶対製作されることはない。それ以来「この人以外には絶対売れることはない」と思われる奇妙な注文に応じたポルノビデオで生活が成り立っている。
 その裏には海賊版ビデオの横行でAV業界が不振に陥っているという事情もあるようだが、この特注AVビジネス、そのうち日本でも成立するようになるだろうか。

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デジタル露出魔が現われた!

「とんでもない奴がいるものだ」と驚かされたのが、最近ネット上で騒がれている「デジタル痴漢」という連中。
 ぼくはiPhoneユーザーではないから知らなかったのだが、iPhoneやiPadなどをつなぐAirDropというアプリがあるんだね。これはユーザー間でデータを共有するためのもので、たとえば一緒に旅行したメンバーたちがその間に撮った画像やデータを、即時にみんなで見られるようにすることが出来る。
 このアプリは、入れたまんまだとどこの誰からでも送られてきたものを「同意」というボタンをタッチすると見られるようになっている。そういった人々のところに、自分のイチモツが写っているようなワイセツな画像や動画を送りつけるのが「デジタル痴漢」。電車に乗っていたらスマホのAirDropが何か受信した。なんの気なしに開いてみたらそこには男の勃起したイチモツのクローズアップが写っている。感受性の強い女性なら、トラウマになってしまうショックを覚えるに違いない。
 昨年からアメリカで騒がれていたが、今年になって日本でもこのアプリを使うユーザーが増えてくると、「デジタル痴漢」の被害者も増えて、警察も見逃せなくなって、すでに各地で何人かが逮捕されている。
 これを防ぐには、アプリの設定を「見ない」か「連絡先のみ」にしておけばいいのだが、いやはや、世の中には自分のイチモツを不特定多数の誰か(男の場合は女性)に見せて喜ぶ性癖の男がけっこういるんだねえ。
 ぼくもSМやフェチが専門の変態だけれど、男の露出狂はどうも気にいらない。女性にも露出願望の強い者はいるけれど、多くは男性に恥ずかしい姿を見られることで興奮するマゾ気質の持ち主だ。ところが男の露出狂の動機は、自分の性器を見せつけることで女性を驚かせ、怖がらせることが目的だ。つまり視覚的なレイプと言っていい。
 ただ、これを実行すると騒がれたり、時には反撃されたりする恐れがある。スマホを使ったデジタル痴漢だと、自分の正体を隠しておけるから安心して実行できる。卑怯きわまりない。まあ、警察に届ければ捜査して捕まえてくれるから、被害を受けた女性は恥ずかしがらずに訴え出てほしいものだ。
 そこで考えてしまうのだが、この機能、露出願望の強い女性だって使えるわけだ。女性のデジタル痴漢はどうなんだろう。被害(?)を受けた人はいる?

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江戸にいたスーパー不倫マダム

 江戸時代に詳しい人ならとっくに知っていることなのだろうが、ぼくは最近まで知らなかった。文政(1818〜30)の頃、江戸の人々を大騒ぎさせた、とんでもない連続不倫妻がいたのだ。
 大スキャンダルを巻き起こしたのは、当代きっての歌舞伎俳優、三代目坂東三津五郎の妻、通称お伝。もとは竹本小伝(こでん)という芸名で、そのあでやかな容姿で世の男どもを悩殺した女義太夫のトップスター。
 彼女のほうが三津五郎を口説き落とし、本妻を追い出して妻の座を得てしまった。今でいえばキムタク級の人気俳優を安室奈美恵級の人気歌手が略奪婚しちゃったようなもので、これだけでも大変な事件なのに、それからがすごいことに。
 歌舞伎役者の妻といえば夫の陰で世話をする「おかみさん」だが、このお伝は、三津五郎が体力を弱らせてくると、七代目市川団十郎、三代目尾上菊五郎、関三十郎、三桝源之助、清元延寿太夫親子など、芸能界の人気スターと次々に関係してゆく。さらには将軍お抱えの目医者として名声を得ていた土生玄碵(はぶ・げんせき)、幕府ご用金を扱う政商の大久保今助などの富豪までメロメロにしてしまう。いやはや、それだけでもすごいのに、あげくの果ては夫、三津五郎の男色相手、つまりホモダチの五代目瀬川菊之丞(きくのじょう)とまで相愛の仲に。
 ややこしい逆三角関係なものだから、それを知った世間は大騒ぎ(たぶん大喜びだったんだろう。それは今も変わらない)。三津五郎と菊之丞が共演する舞台は、ものすごく下劣な野次が飛び交って、観劇どころではなかったとか。
 あまりにも騒ぎたてられたのでお伝は菊之丞と手に手をとって駆け落ちまでした。その旅先で手を切って江戸に舞い戻り、また男から男へ渡り歩く日々。たまりかねた三津五郎は離縁して元の妻を呼び戻したものの、脳卒中で死んだ。前後して菊之丞も死に、さらにお伝まで死んだものだから、これはもうお伝は死神のようなもの。このスキャンダルは当時の芸能ジャーナリズムを刺激して、お伝の間男(不倫相手)リスト」まで出版された。それによると三津五郎の妻になる前まで入れると五十数人。使用人のような無名の者は数えないでこれだけだからすごいとしか言いようがない。
 しかし「淫婦」と言われながら本人も不倫相手もいっこうに悪びれたふうもなく名声も落ちなかった。昨今は一人相手にした不倫でも叩かれる。今とは違った大らかさがあったんだね。

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快楽のあとに苦痛あり

SNSで遊び好きの友人K君が悲鳴をあげていた。「オチンチンの先っちょが真っ赤に腫れ上がって痛いー! パンツとこすれても痛いのでノーパンでいる。何か悪い病気をうつされたのかなあ」
 なんでも真っ昼間にデリヘル嬢を呼んでプレイしたあと、夜になってから発症したんだという。性病もいろいろあるが、HIVも梅毒も、そんなに早く発症しない。
「おしっこをしても痛いのなら淋病かもしれないね。とにかく朝一番に病院へ行きなさい」とアドバイスしてあげたけれど、そこからネット仲間と性病の話になった。
「今、梅毒がじわじわと増えてヤバい状態だというけれど、淋病は最近、聞かないね。どうなんだろう?」と質問してみたら、すぐに「最近、かかったばかり。あれはすぐ気がつくから急いで治療して治せた。家族にバレなくてよかった」という体験者がいた。
 セックスワーカーに詳しい女性からは「女性の場合、フェラチオで感染する咽頭淋病というのが多く、それは自覚しにくいので、うつされる男性が多い。K君もそうかも。あとクラミジアも多いわね」
 エイズに代表されるHIV感染症にはみんな注意するようになったけれど、フェラチオなどオーラルセックスでは大丈夫だろうと油断していると、淋病という危険も待ちかまえている。やはり風俗遊びはいろいろ注意したほうがいい、ということだ。
 まあ淋病の場合はすぐに尿道に異変が起きるので、男性は気がつかないということはない。梅毒の場合はあまり自覚症状が出ない。感染して少ししてから熱が出たりリンパ腺が腫れるが「風邪かな」と思ってるうちに症状が消えてしまう。数ヶ月後、皮膚にバラ色のポツンと盛り上がった発疹が出来る。これがバラ丘疹(きゅうしん)という梅毒独特のもの。これもやがて消えてしまうので、数年後、本格的な症状が出て気づいた時にはかなり進行してしまう。かつてヒッピー風俗が流行した時、『11PМ』という番組で男女のヒッピーを集めて出演させたことがある。その時、専門医から「女性のひとりにバラ丘疹が見られる。彼女は梅毒だ」と電話があり、スタッフがパニックに陥った、という事件もあった。
 まあ梅毒については中学校ぐらいで教えられるはずだけど、遊び好きな人はもう一度、復習しておいたほうがいいと思うよ。
 ところで大騒ぎしていたK君だが、診察で病菌は見つからず、粘膜の傷から雑菌が入ったためだと分かった。フェラチオの時に歯が当たったようで「念入りにやらせすぎた」と反省していた。やれやれ。

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