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2018年11月26日 (月)

母の不倫を知った息子へ

「これなら納得だ! 名回答だ!」と、ぼくは思わず唸ってしまったね。先日の朝日新聞『悩みのるつぼ』という人生相談の欄に掲載された、上野千鶴子さん(社会学者)の文章に感動しちまったからだ。まあ「あの朝日新聞でこんなこと書いていいのか!?」と思ったのも事実だけど。
 その日の相談者は男子高校生。だいたいこういう内容。「父と母は職場結婚ですが、夫婦間はすれ違っていて微妙な関係が続いています。そんな母が週末によく外出するようになったので、興味本位でスマホの位置情報を調べたら『同窓会』のはずが国道沿いのラブホテルでした。母はまじめで厳しく、かつ優しい人でした。父は恐らく何も気づいていません。母にとって父はどうでもいい人なのでしょうか。帰ってきた母はいつもと何も変わらないように見えましたが、裏切られたような悲しさを感じます。母との思い出もすべて汚れてしまいそうで、母を疑う自分がイヤになることもあります。これから母とどのように接してゆけばよいでしょうか」(要旨)
 うーむ、この年ごろの少年は純粋だからねえ、これは大問題だろう。ぼくなんかどう答えたものか、こっちが悩んでしまうよ。ところが上野千鶴子さん、フェミニズムの論客として鳴らしてきた人だけに、ここは断然、母親の側について息子クンにこうアドバイスしたのだ。
「『母にとっては父はどうでもいい人なのでしょうか』とありますが『何も気づいていない父』にとっては『母はどうでもいい人』になってしまっているのでしょう。無関心は愛の不在。その母に『どうでもよくない人』が現れたことを祝福してあげる気持ちにはなれませんか? 君はホントは『母にとってボクはどうでもいい人なんでしょうか』と言いたいんでしょう。子ども、特に息子は母が『女』になることを認めたくないものです。ですが高校生の母ならまだ40代。その母に一生『女であること』を封印せよという権利は、たとえ息子のあなたであってもありません。苦しいでしょうが、母をひとりの女性として認めてあげてください。そして母が懸命に秘密にしているものを守ってあげてください。今問い詰めめたらかえって家族を壊すことになります。後になって『ボクは知ってたよ』と共犯者になる楽しみもあります」(要旨)
 すごいね。世のマスコミは婚外恋愛となると「不倫だ不倫だ不道徳だ」と騒ぎたてるが、上野千鶴子さんは息子クンにそれとは正反対の「母も女」という単純な事実を教えてくれた。いやあ、ぼくまでスッキリしたじゃないか。朝日新聞もちょっと悩んだと思うが(笑)。

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