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2019年9月23日 (月)

超絶!性の達人の最期

 SМや官能小説を書くかたわら、ぼくは長いこと週刊誌や雑誌のライターをやっていた。いろんな人間と出会ったが、中でも忘れられないのが「これ以上の性の達人はいない」と思わせてくれた、ある中国人の気功術師、それもかなりの超能力の持ち主だったリンさん(仮名)である。
 もう二十年ほども前になるか、来日してその能力を披露したところ、誰もが驚いた。そこで「日本で超能力タレントとして売り出そう」という企画が進められ、ぼくに「ゴーストライターとして彼の自伝を書いてくれ」という依頼が舞い込んだ。ぼくはリンさんと密着し、その能力をこの目で見ることになった。
 確かにリンさんは不思議な能力をいくつも有していた。自分の前に背を向けて人を立たせ、脱力させてから自分が手足を動かすと、その人物は背後にいてリンさんが見えないはずなのに、彼に操られるように、まったく同じ動きをするのだ。
 彼をプロデュースする人たちはいくつかの民放テレビの番組にリンさんを出演させた。その中で彼は巨大な象の前に立ち、腕を回転させるだけで象を横倒しにする術を見せたものだ。
 ある時、そんなリンさんと打ち合せしていたら、中国人女性が途中でやってきた。すごい美女だった。中国から派遣されたジャーナリストだと紹介されたが、彼女の挙動というのがひどくぼくを困惑させた。打ち合せちゅうなのもかまわずリンさんにすり寄りベタベタしハアハアと息を弾ませ、目はとろんとうるんでる。途中でリンさんは「ちょっと急用が出来たので」と言い、くにゃくにゃ美女を連れて姿を消した。
 彼をよく知る中国人プロデューサーは「あれはリンさんの愛人の一人です。彼には愛人が数えきれないほどいるんです」と苦笑いして説明してくれた。「リンさんの性のテクニックはそれこそ超人的で女性を三日間、ハメ続けてイカせまくりながら、自分はまったく疲労しないという能力の持ち主なんです」
 なるほど、それであの美女がくにゃくにゃとすり寄ってたわけだ。
 しかしリンさんとの関係は突然途切れた。アメリカのエンタメ業界から声がかかり、リンさんは日本よりもアメリカでの成功を望み、それまで協力していた人たち(ぼくを含めて)をふり捨て、渡米してしまったのだ。
 後日、リンさんはアメリカで肺ガンになり故国で死んだと聞いた。超能力者もガンという病に勝てなかったのか。「あの時、邪心を起こした報いだ」と語っていたそうだ。

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