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2019年9月23日 (月)

日本人は湿気のせいで性欲が弱い!?

 日本列島、梅雨のど真ん中である。毎日シトシトじゃぶじゃぶ、雨が降る。何もかもしけってジメジメして気分が晴れない。カビが至るところに繁殖しだす。人によっては耳の中にもカビが生えて、ひどい時は音が聞こえなくなるという。うう、気持悪い。
 そんな雨の朝、朝日新聞を読んでいたら、驚くべきことが書かれたエッセイが目に飛び込んできた。宗教学者の山折哲雄さんの『湿気に覆われたこの国の宿命』と題する一文。文豪・谷崎潤一郎が1931年に書いた『恋愛及び色情』というエッセイを紹介している。
 谷崎のエッセイといえば日本文化の伝統、日本人の美意識を論じた『陰翳礼賛』(いんえいらいさん)が有名で、『恋愛及び色情』の方はほとんど知られていない。しかし山折さんは「こっちの方が谷崎を知る上で重要な文章だ」と言うのだ。
 ぼくも知らなかったこのエッセイの中で谷崎は、日本特有の湿気が日本人の気質を形成していると論じている。中でも驚くのは、性欲と湿気の関係。彼は《日本人の性欲が西欧人のそれにくらべて弱いのは、風土的特質である湿気の強さによる》と主張しているんだって。これにはぼくものけぞったね。だって今まで、性欲と湿度の関係を論じた文章なんかにお目にかかったことはなかったもの。
《西洋人の性欲は明るい太陽のもと、乾燥した大気のなかであくどいまでに追求されるのに対し、われわれの性欲がそれほど「あくどく」ないのは、体質というより、風土、食物、住居などの制約によるのだろう》
 山折さんは「このエッセイの中で谷崎は、湿気の多い、べとべとする不快な肌の感触をいいつのるの谷崎の、憤懣やるかたない表情が見えてくる」と書いているが、いや、まったく谷崎は、湿度の多いこの国のあらゆるものが嫌いだったようだ。そのあと「日本人は明るい光よりも暗い影が好きだ」という『陰翳礼賛』を書いて絶賛されたけれど、本当はこの国のジメジメした風土が嫌いで嫌いで仕方がなかったんだねえ。彼が生きていたら今のような梅雨の季節、不機嫌すぎる毎日を送っていたことだろう。
 というわけで、特にオチは無いのだけれど、あのマゾ変態文学作家(大きい女の足に踏まれることを夢見ていた)谷崎の「湿気は日本人の性欲を弱める」という論、みんなはどう思われるだろうか。ぼくなんか「そう言われると、何となく納得できるかなあ」とは思うんだけれども。

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